第百二十話 創価とナベツネと3000万円
三大長老の1人 渡邊恒雄が、創価小学校のサッカー部の寮へと来てくれた翌日、創価には金がなく 飼い主に当たる哀姫に300万円の寄付金をおねだりされたナベツネが、3000万円持ってやって来ます。さすが、俺の側の人間。過去に当たる1回目の東 清二としての人生と、今の俺の近況報告と想いも、描かれています。では!
時代は、昭和の終わりから 平成の始まりぐらい、俺 東 清二 小学校五年生は、輝き始めていた。在籍している小学校が、東京都の西部 多摩地方にある 創価小学校で、住んでいるのが創価小学校の高学年のサッカー部の少年たちの暮らす寮だ。寮での暮らしぶりは、洗濯以外の家事は、自分たちでする という暮らしだが、どしどし 俺の側の人間たちが顔を出し、少なくても 悪くない暮らしだ。そうそう、まあ いつの時代でも そうだが、俺が日本人の場合 皇位継承権がある。創価 送りの際、宮内庁の者より 俺の存在が、少なくとも 皇太子以上だと申し送られていて、創価での俺は、「皇太子殿下」と呼ばれている。それなのに、俺に対して 宮内庁からは、お金は出てはいないけどね。三大長老の1人で、日本で1番偉い人、そんでもって俺の側の人間 渡邊恒雄が、部下の読売新聞の記者たちと現れ、宅配寿司を食べた。その間 話し合いもし、ナベツネや新聞記者が帰り、翌日の朝を迎えた。
俺は、宅配寿司とはいえ寿司を食べれたから 朝から機嫌良く、俺の宝物 年齢が6歳で固定されている少女 ピノコ・ナディア・哀姫も、哀姫にとっては 番犬のペス公こと、ナベツネに巡り会えたことで、朝からご機嫌だ。俺は日課の数十人分のトイレ掃除をして、楽しい朝食の後、哀姫は 率先して、俺の分の皿洗いも、してくれた。そして、俺の唯一無二の子分 菅原文太の奢りで、若干 小学校五年生にして、高級風俗通いをしている鈴木 史郎と、同じく小5の松村 ヨウスケと、俺と哀姫とで、てくてく創価小学校に登校する。
俺の在籍するクラスでは、朝から「寿司を食べれた」「ナベツネさんに会えた」と、その話題で 持ちきりだ。クラスの担任の先生で、創価小学校の高学年のサッカー部の監督も務める男が、「何で 昨日の夜に、渡邊恒雄様が、わざわざ 創価小学校の高学年の寮へと、お越しくださるのだ?昨日の夜は、私のスケジュールは空いていたのに…。」と、落ち込んでる。
「うん、担任で監督の男、それならリカバリーできる。今日の夜も ナベツネは、約束のお金を持って 創価の寮へ、姿を見せるだろうからね。ただし ナベツネは、俺が皇太子だろうが 天皇だろうが 上皇だろうが 法皇だろうが、日本で1番偉い人は、哀姫の番犬 ペス公こと ナベツネだ。失礼のないように、担任で監督の男は、スーツを着て来てくれ。一張羅のスーツくらい、持っているだろう?なきゃ、買え」と俺。
「そうか、スーツか…。スーツなら、たくさんは持っていませんが、何着かは 有ります。皇太子殿下、今日の夜 創価小学校の高学年ののサッカー部の寮に、ナベツネ様は確実に 来てくださりますか?」と、担任で監督の男。
「来るだろうね。新聞記者は、来るか分からないけど。担任で監督の男は、授業が終わって サッカー部の練習も終わったら、一旦 家に帰り 風呂に入り、勝負スーツに勝負ネクタイで、創価の寮へ来てくれ。くれぐれも、失礼のないようにね」と俺。
「分かりました。今日の夜、勝負スーツで 創価の寮へと行きます。皇太子殿下以上の、日本で1番偉い人 ナベツネ様かぁ」と、担任で監督の男が、ときめいている。
授業が終わり、監督の男が早く家に帰って、創価の寮へ行くという事情で、サッカー部の練習も、いつもより早く終わった。そりゃそうだが、ナベツネの評判は良く、哀姫も「ペス公、大評判ヤイね」と、自分のことのように喜んでいる。相変わらず 小6の糞野郎の2人と揉めながら風呂に入り、楽しく夕食を食べた。夕食を食べ終わる頃には、ド緊張で 担任で監督の男も、スーツで現れた。そして 大部屋に、創価小学校の高学年のサッカー部員が、集められた。
創価学会の会長と奥さんが居て、ナベツネ達も もうすぐ到着との事。暇なので 俺は「小6の糞野郎2人は、自分たちの部屋へ戻れ。それか、タイマンだ」と告げる。
「ハハッ笑!清二、それはいい。清二が負けたら、オレが闘う」と、小5の鈴木 史郎。
「オレもだ」と、小5の松村 ヨウスケ。
「待て!お前ら2人の存在だけでも厄介なのに、新入りまで敵に回るのか!?」と、小6のクソ大和田の息子。
「せっかく、この大部屋の床が畳なので、柔道ルールと空手ルール、どっちがいい?ちなみに合気道が、最強にして最高の武道だけどな」と俺。
「待て!サッカーなら ともかく、ケンカでは勝たないといけない…。まずは、松崎が闘え。弱ったところで、オレが倒す」と、小6のクソ大和田の息子。
松崎が立ち上がり「オレは、エイズだぞ。移るかもしれないぞ」と言う。
「知らねえよ。エイズが怖くて、この東 清二としての最後の最後の人生は、やってられないんでな」と俺。
殴り掛かって来た小6の松崎をかわし、俺は前蹴りだけで倒す。続いて小6のクソ大和田の息子を、同じく前蹴りのみで倒す。
「お前ら2人の部屋へ戻らないと、蹴りを入れ続けるからな」と俺。2、3回蹴りを入れたら、小6の糞野郎2人は、先を急いで 自分たちの部屋へと、戻って行った。
「これで、ナベツネに会う 場が整ったな」と俺。
「皇太子殿下は、喧嘩も お強いのですね」と、創価学会の会長。
「ああ、生まれつきな。倒さなければ、殺される環境にいたからな」と俺。
「倒さなければ、殺される環境…。創価では、そうは させません!」と、創価学会の会長のカミさん。
「そうあると、良いけどね」と俺。
と、バタバタと人の出入りの音がした。既にワンちゃんスタイルの渡邊恒雄に、部下と思われる 読売新聞の記者たちが、大きめのアタッシュケースを1つ持って来ている。
「ペス公、ヤイね。ちゃんとお金、持って来れたヤイか?」と、哀姫。
「アウン」とナベツネ。ナベツネの部下の手により アタッシュケースが開けられ、見たところ大金が入っている。
「3000万円有ります。お確かめください」と、ナベツネの部下。
「3000万円!300万円というお話では…。」と、創価学会の会長のカミさん。
「三大長老の1人で、日本で1番偉い人の用意する金の額が、数百万円で収まる訳がない。ナベツネにとって飼い主の、哀姫が創価に世話になっているしね」と俺。
「銀行から直接、帯封付きで持って来たので、確認してください。3000万円ピッタリなければ、銀行のせいです」と、ナベツネの部下。
創価学会の会長と奥さんで、手分けして確認して 確かに3000万円ピッタリある事が、確認された。
「ペス公、多すぎるヤイ。300万円で、よろちいヤイよ」と哀姫。
「アウウン」とナベツネ。
「カナ吉、読売グループのトップに立つ男が、用意するお金の額が、数百万円で済む訳がない。哀姫だけじゃなく、俺も創価に お世話になってるしな。さすがナベツネと、褒めてやってくれ」と俺。
「ありー、これだから 馬鹿トチーヤイとペス公は。馬鹿 創価学会の奥たん、創価にお金 こんなに必要ヤイか?」と哀姫。
「確かに、創価学会には 余分なお金は、ありません。もし3000万円も、創価に寄付してくれるなら、こんなに有り難い事は、ありません」と、創価学会の会長のカミさん。
「よしっ、それなら さすがペス公ヤイ!カナにはもったいない、番犬ヤイ」と、哀姫は、ナベツネを褒める。
「アウン」と、褒められたナベツネも、嬉しそうに 哀姫の周りを、じゃれ付いでいる。
「ナベツネの部下の読売新聞の記者たちは、昨日のお寿司代金、読売新聞で補充 出来たか?」と俺。
「出来ました!むしろ、増えました」と、読売新聞の記者たち。
「それじゃあ、寿司!そんで、歓談。ナベツネが来るという事で、担任の先生で 監督もしている男が、わざわざ来ているしな」と俺。
「お疲れ様です!」と頭を下げる、読売新聞の記者たち。
「そんな…。私は、ただの創価学会の会員の男です」と、担任で監督の男は、たじろいだ。
《はー…。2018/02/05今現在、孤独な晩年を送る 俺は、人生の終わらせ方が分からない。分かっているのは、この無駄に2回目の東 清二としての人生が、本当に 最後の最後の人生で、寿命が尽きれば 俺にとっては待ち焦がれた、本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェル 年齢 15歳で固定に成れる。1回目の東 清二としての人生では、高級官僚から天下り パナソニック初代社長や、トヨタ自動車の社長、資生堂の社長、電通の社長と、華々しい人生だった。ただし 2回目の東 清二としての人生を迎える、前の人生では 生まれ変わる度に、その人生で結果を残す為のハードルが上がり続けた。何とかハードルは超えていったものの、この最後の最後の人生で、ハードルが超えられなくなった。その後は、ロックンロール。転がる石のように、俺は堕ちていった。せめて、元 全宇宙の支配者 クソ大和田も 大和田の側の人間たちも存在しない場所を目指し、社会の最底辺とはいえ 俺はそこに居る。勿論、社会の最底辺には、俺の側の人間たちも 居ないけどね。まともな暮らしをしてこなかった俺の寿命は、50歳だとして 寿命まで、14年間を切った。次に俺の全ての人生通しての宝物 ピノコ・ナディア・哀姫に、巡り逢えたら もう ずっとずっと一緒に居られる。俺のキーを念能力としてしまったのは、俺の失敗だったが、ただただ 念能力の復活を待ってる》
こうして 創価小学校の高学年のサッカー部の寮に、再び ナベツネと新聞記者たちが、やって来た。哀姫に「300万円、寄付して」と言われ、ナベツネは3000万円の寄付金を持参してね。決して 創価学会は、怪しい信仰宗教ではなかったし、いつか俺からも 恩返しをするつもりだ。次回の話は、ナベツネと読売新聞の記者たちと、寿司を食べながら 歓談です。さて、どんな話し合いになるのでしょうか?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしくれると、嬉しいです。それでは!