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きよじ  作者: 東 清二
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第百十八話 ペス公こと、渡邊恒雄 登場

俺が暮らす 創価小学校のサッカー部の寮に、哀姫かなひめの番犬で、三大長老の1人 渡邊恒雄わたなべつねおが、やって来ます。読売グループのトップで、俺の側の人間のね。あと、今の俺の近況報告と想い、3億円事件の始まりと終わりも、描かれています。では!

時代は、昭和の終わりから 平成の始まりぐらい、流転の末 俺 ひがし 清二きよじ 小学校五年生は、東京都の西部 多摩地区にある 創価小学校に在籍していた。ご存知の方は少ないだろうけど、知っている人は知っていて、俺には皇位継承権がある。中大兄皇子なかのおおえのおうじ聖徳太子しょうとくたいしを前世に持っているからね。なので、創価小学校と その小学校高学年の少年達が暮らす サッカー部の寮では、俺は「皇太子殿下」と呼ばれていた。ただし、その事以外は他の少年らと変わらず、数十人分のトイレ掃除に皿洗いと、洗濯以外の家事は自分たちで、行っている暮らしだ。最近 創価小学校のサッカー部の寮に、小5の松村まつむら ヨウスケと、その母親が加わった。そのおかげもあり、関東大会 サッカー小学生の部を圧倒的な強さで、優勝した。そして、小6のクソ大和田おおわだの息子に、同じく小6のエイズのクソ松崎ハゲチャビン以外が浮かれてる中、最近は毎日ある 夜の創価学会の会長の為になる話の時間に、久し振りに三大長老の1人が姿を見せようとしていた。


いつものように、集められている少年たちの中団やや後方に 俺は座って居て、俺の右隣に満6歳の少女 ピノコ・ナディア・哀姫かなひめが、俺に甘えながら座っている。創価小学校のサッカー部が、関東大会で優勝し ご機嫌な様子で、創価学会の会長が話をしていると、「こんな所に、本物の皇太子が居る訳ないだろ」という重みのある 声がした。

そして1人の男が「私は、読売新聞の記者をしている者です。噂によれば、ここに本物の皇太子殿下が居る筈です」と自己紹介をし、周りを見回す。そりゃあ読売新聞の新聞記者なら念能力者だろうし、俺を見て「居た!」と言う。そして「噂は、本当だった」と、読売新聞の記者は玄関へ行き、ガヤガヤと大人の男たちが、創価小学校のサッカー部の寮の大部屋へと、入って来た。俺にとっては、見知らぬ男たちだが、初老の紳士は、過去に俺が ナベツネ というニックネームを付けた、三大長老の1人で 哀姫かなひめの番犬も、務める男だった。


いつものことだが、哀姫かなひめは 自分の番犬に会うとテンションが上がり、「馬鹿トチーヤイ、ペス公ヤイか?」と、俺に聞く。

「ああ、多分な。確かめて来なさい」と俺。

「ちょっと、ごめんなさい」と哀姫かなひめは言い、少年らの輪から出る。

「ペス公!ペス公、ヤイか?」と、ナベツネに近づきながら 哀姫かなひめが、問う。

「バウン!」とナベツネは言い、お尻を床につけ 四つん這いのワンちゃんスタイルになる。これにより、確かに俺の側の人間で、三大長老の1人 渡邊恒雄わたなべつねおだと、俺も確信した。


「カナの番犬の、ペス公 ヤイよね?」と哀姫かなひめ

「バウン」と、ナベツネ。

「カナは、しつけに厳しいヤイからね。大丈夫ヤイか、ペス公?」と哀姫かなひめ

「バウン」と、ナベツネ。

「右、お手」と、言い 哀姫かなひめは、左手を前に出す。ナベツネは、手を丸くして 哀姫かなひめ触れないように、気をつけながら 右手を差し出す。

「左、お手」と、哀姫かなひめ。ナベツネは、左手を前に出す。

「おちんちん」と哀姫かなひめ。ナベツネは、両膝をついて 気をつけをして、犬さんのように両手を差し出す。

「おまわり」と哀姫かなひめ。ナベツネは、犬さんのように四つん這いで、哀姫かなひめの周りをぐるぐる回る。

「ペス公、お上手!お利口さんヤイ!」と哀姫かなひめ

「バウン。あうん」と、読売グループのトップ 渡邊恒雄わたなべつねおも、久し振りの飼い主である 哀姫かなひめとの再会に、ご機嫌な様子だ。ナベツネの部下たちは、読売グループのトップで 日本で1番偉い人 渡邊恒雄わたなべつねおが、犬さんのようになり 呆気にとられている。


「ペス公、ペス公は お金持ちヤイか?」と哀姫かなひめ

「バウン!」とナベツネ。

「ペス公、お金持ちヤイか。馬鹿 創価学会は、お金がないヤイから ちょびっとお金を、恵んでくださいヤイ。300万ぽっちで、じゅうびんヤイ。馬鹿トチーヤイも、創価学会に世話になってるヤイしね」と、手を後ろ手に組み 哀姫かなひめが、モジモジと可愛らしく言う。

「バウン」と、ナベツネ。創価小学校のサッカー部の寮の少年らを見回す。俺が 手を振ると、俺だと気付いたようだ。

「日本で1番偉い人、3,000」と俺。

「3000万円?」とナベツネ。

「ああ。借金という訳ではないから、お金を返す必要はない。その代わり、ナベツネからの貸しだ。民主主義において、数は力だ。創価学会も、怪しい新興宗教じゃなさそうだし、貸しを作って損はないだろう」と俺。

「あうん」と、了解した様子のナベツネ。

「あと、ナベツネ。店屋物で構わないから、寿司を食べたい。俺は 、創価小学校のサッカー部に所属して、チームの司令塔の役割をしているんだけど、その分 チームで、1番走る。だから 若干、小学校五年生にして 腹筋がバキバキに割れている。ナベツネが、この寮へ来れる日でいいから 宅配してくれるお寿司代も、用意して来てくれ」と俺。

「バウン」とナベツネ。これも、了解したみたいだ。


「あの…、何て お呼びすれば?」と、ナベツネの部下が 俺に言う。

「うん、俺は創価では、皇太子殿下と呼ばれている。今の俺の名は、東西南北のひがしに 氵に青 漢数字の二で、ひがし 清二きよじだ。呼び名なら 好きに、呼んでくれ。本物の皇太子かどうかは、信じるも信じないも、貴方次第」と俺。

ひがし 清二きよじ!間違いなく、本物の皇太子殿下の方だ。ご高名は、兼ねがね聞いております。本当は、皇太子殿下が東宮御所へ 住まわれている時に、お会いしたかったのですが。もし 、店屋物の宅配の寿司で 宜しければ、今 注文して ご用意致しますよ」と、ナベツネの部下。

「今から 寿司を頼んだら、どれくらい時間がかかると思ってるんだ。試しに、聞いてみるけどね。創価小学校の小5のサッカー部員で、今から寿司を食べたい人?」と俺。

創価小学校の小5のサッカー部員 全員が、「食べたい」と手を挙げる。

「小5の全員…。じゃあ 待つことになるけど、宅配の寿司を食べよう。小6の糞野郎 2人以外はね。じゃあ、宅配の寿司を待つ。待ってる間に、寿司の代金ぐらいの情報をあげるよ」と俺。

「そうか、全員分か。それは、時間がかかる。手持ち、幾ら有る?」と、ナベツネの部下たちは、寿司代の相談を始める。

因みに、ナベツネも 手持ちのお金をそんなに持ち合わせてなく、「何で それっぽっちしか、財布にお金が入ってないのですか」と揉めてる。


「ああ。今日の今日は、手持ちのお金幾ら有るか?だけど、お金に関しては、明日 読売新聞社で補充しなよ。交際費 接待費と、経費で落とせるだろうからね」と俺。

渡邊恒雄わたなべつねお 社主、寿司代 経費で落として、お金を補充 でいいですか?」と、ナベツネの部下。

「バウン」と、笑顔で 許可するナベツネ。

「良しっ、それなら 手持ちのお金、全部使おう。領収書だけ、頼んどけば 大丈夫だ」と、ナベツネの部下たち。

宅配の寿司を待っている、時間が流れた。グルメで食通でもある 三大長老の1人、ナベツネと はしゃぐ哀姫かなひめとの、宅配とはいえ寿司を待つ時間。こういう時間の過ごし方を、続けられたら いいなと思った。


《無駄に2回目のひがし 清二きよじのしての、最後の最後の人生。複合的な理由があるが、2018/01/21今現在 人生 上手くいかないなぁと、痛感している。最低最悪の人生になると覚悟していたけど、その想定さえ超える 惨惨たる状態だ。創価編までは、環境に適応できていたが、世界と日本の中心たる東京を離れて、元 全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだによって、送り込まれる選択肢の最後 福岡の極道編で、俺の人生も 哀姫かなひめの人生も、破綻と破滅を迎えた。この物語が進んでいけば、福岡の極道編も 執筆されるので、今は思い出したくもないので書かない。もう 今の俺に出来る事は、失敗だったが 俺のキーたる 念能力の復活を、待つしかない。そうすれば、惨惨たる世界も 偽者が跋扈する皇室も、変えることができる。本物の天皇、福岡でチョロチョロしていた明治天皇が、神道の儀式を再び始めれば、日本は災害大国となった汚名を返上することも出来る。ナベツネだって、樺太犬になって 哀姫かなひめにペス公と名付けられ飼われ、なまじリーダーになれる素質を持っていたので、南極へ 哀姫かなひめの反対を、クソ大和田おおわだが押し切り 連れてかれている。南極探検隊が、犬を残して帰って来やがったので、人間の次に 樺太犬になったナベツネは、極寒の寒さでぶるぶる震えながら、餓死している。哀姫かなひめは、南極へ ペス公を取り戻すために、銀行にお金を借りに行き、断られた。なので、俺を主犯に オダギリジョー 沖田総司おきたそうじが共犯で、現金輸送車を襲う 3億円事件を起こした。銀行が保険に入っていて、3億円ぐらい 補填される事を、俺は知っていたからね。でも ペス公が餓死し、哀姫かなひめは悲しみ 銀行へぶち切れながら行き、3億円の金が必要なくなったので、沖田総司おきたそうじに くれてやったら、沖田おきたは その3億円を竹藪へと、捨てて来た。これが、もう1つの3億円事件。樺太犬だったナベツネは、有り難いことに また人間となり、満を持して 三大長老の最後の1人、新長老となり 読売グループのトップで、日本で1番偉い人になった。ナベツネも含む、俺の側の人間達で 這い上がってない者は、俺を残すのみだ。その為のキーを念能力としたのは、俺の失策だったが、ソレだからこそ 念能力の復活を待つのみだ。長くても、俺の寿命まで 14年間。なるべく早く、俺の念能力 帰ってこい。今は、哀姫かなひめに、逢いたいな》


こうして 三大長老の1人、日本で1番偉い人 渡邊恒雄わたなべつねおが、俺と哀姫かなひめを発見してくれた。このおかげで、創価に居る間は、俺にとっても哀姫かなひめにとっても、有り難い 巡り合わせとなる。残りの三大長老、青森藩 筆頭家老をしていた ずらずら爺い、コルレオーネ・ファミリーのドン・ビト・コルレオーネが、2018/01/22今現在 地球には存在しないので、唯一 ナベツネが、読売グループのトップとして、気を吐いている。次回の話は、宅配寿司を食べながらの会話と、早くも翌日、ナベツネが金を持って来ます。以上。

読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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