第百四話 春の全体練習【創価編】
創価小学校にて、サッカー部の全体練習と、燻っていた小5のヒマ部のFWが、野球の練習をします。俺のことを、諸刃の剣と例える 創価学会の会長の危惧を、結果を出し続け そうではないと、認めてもらわなければ…。
時代は、昭和の終わりから 平成の始まりぐらい、親もなく家族もいなく金もない、俺 東 清二 小学校五年生は、東京都の西部 多摩地区にある 創価小学校に、在籍していた。また家も持たない俺は、創価小学校のサッカー部の寮にて、暮らしている。テレビ的には偽者が出てるが、創価小学校へ入ることになり、宮内庁も 俺の存在を少なくても、皇太子かそれ以上の存在と認めている。創価学会の方も、偽者を表に出しているが、本物の創価学会の会長も、俺の存在を皇太子以上と認めていた。その反面、俺の存在を諸刃の剣とも、創価学会の会長は危惧していた。
そんな中、サッカー部はあっても 野球部はない創価小学校で、条件をクリアして 創価学会の会長の許可を得て、金属バットを手に入れた。今までは、グローブとボールしかなかったので、キャッチボールしか出来なかった。当然、金属バットを手に入れたら、昼休みはトスバッティングで打撃練習だ。結果、俺と小5の鈴木 史郎、それに小5のヒマ部のFWの2人は、午後からの授業は受けておらず、サボった事になってしまった…。
創価小学校の小5の教室に戻ると、小5から小6までのサッカー部の監督で、俺や史郎の在籍するクラスの担任の先生でもある男に、「皇太子殿下は、小学生時分の勉強を修めているからいいけど、鈴木は ただでさえ勉強をする気がないのだから、せめて授業ぐらいは ちゃんと受けなさい」と怒られる。
「何で、オレだけ 怒られる…。」と、落ち込む 史郎。
「それと皇太子殿下。授業をサボったのは、野球の為ですよね?」と、担任で サッカー部の監督の男。
「はい。金属バットが手に入ったので、野球の攻撃面の練習をしてました。練習名は、トスバッティング!」と俺。
「ハハッ笑!皇太子殿下が野球を始めているので、燻っていた小5のFWの2人が、野球でですけど やる気になってくれたのは、有り難いです。では時間なので、今日の授業は終わり」と担任。
授業が終わって 少し経つと、放課後はサッカー部の練習だ。怒られて 落ち込んでいた史郎も、勉強は嫌いでも スポーツは好きなので、けろっと元気になっている。
監督で担任の男が、やって来て「もうすぐ、春季大会がある。最低でも、関東大会まで 勝ち進みたい。本番を想定して、身を入れて練習するように」と告げる。
「春季大会って、勝ち続けると どこまで上に繋がっているのですか?最低でも来年には、俺は このままいくと六年生なので、全国大会に出場したい」と俺。
「皇太子殿下、すいません。春の春季公式戦は、全試合勝っても 関東大会優勝までです。全国大会は、夏の公式戦だけです」と監督。
「関東大会までかぁ。全国大会までは、繋がってないのか。じゃあ 春季大会は、関東大会優勝で終わらせよう」と俺。
「皇太子殿下がそう言うと、関東大会優勝が簡単に出来る気がします」と監督。
「監督!清二を司令塔として使えば、負ける気がしねえ。ボールを奪ったら、全部 清二に、ボールを集めよう」と史郎。
「もともと、そのつもりだ。鈴木は、勉強での失点をスポーツで、取り返すようにしなさい。では、試合を想定して 全体練習!」と監督。
創価小学校の小6のサッカー部員は、2人しかいない。クソ大和田の息子に、松崎という、糞みたいな野郎を省略して、糞野郎たちだ。性格も極端に悪く、存在すら 諸悪の根源で、一緒にやっていける者などいない。小5のFWの2人が、2人だけでサッカーの練習をしていて、俺にヒマ部と呼ばれる事になって燻っていたのも、元を辿れば小6のFWの糞野郎の2人と、一緒に居たくなかったからだ。
なので俺は、小5のヒマ部のFWの2人には「キャッチボールは、すぐ捕ってすぐ しかも正確に、あいての胸元に投げること。バッティング練習は、イメージ通りのスイングができるように。サッカー部の全体練習が終わったら、君たち小5のヒマ部のFWの2人が、どれだけ野球が上達したか、俺が確認するからな」と伝える。
「はい!キャッチボールも トスバッティングも、楽しいです。僕たちは、野球が大好きです!」と、小5のヒマ部のFWの2人が口を揃える。
「オレだって、バッティングの練習をしたいのに…。オレのサッカーのポジションは、左サイドバックだから 清二ならともかく、小6の糞野郎2人とサッカー部の全体練習を、しないといけないんだぞ」と、嘆く 史郎。
その言葉を聞いて、レギュラーの史郎が、サッカーでは補欠のヒマ部のFWの2人に、笑われている。
監督で担任の男が、審判も兼ねて全体を見まわす中、サッカー部の全体練習が始まる。分かっていた事だが、全員 小5から成る 創価小学校の守備陣は、良い。特にGKは、突出して良い。ペナルティーエリアの外からのシュートじゃ、俺が どんだけゴールの四隅に、全力のシュートを打とうが、弾かれる。このGKは、股下のシュートにも対応していて、ペナルティーエリア内から、ゴールの四隅に しかも強めのシュートを打たないと、点を取れない。そして、もう一つ分かっていた事だが、小6の糞野郎のFWの2人じゃ、どんだけ良い形でシュートを打たせても、創価小学校の守備陣からは、ゴールは奪えない。糞野郎2人とはいえ、小学校6年間 サッカー部で、同級生に対する嫌がらせ以外で、何をしていたのか?という話だ。そのくせ、クソ大和田の息子は「パスを出せ!フォローしろ!」と点を取れないのに、無駄に煩いし、松崎の方も 静かにはしているが、大抵 オフサイドポジションに居る。エイズの糞野郎は、きっと サッカーすら しちゃいけないんだろう。なので俺は、何とか1人で ペナルティーエリアに侵入し、ディフェンス陣に揉みくちゃにされながら、ゴールを決め続けた。10得点奪ったところで、「キリがいいので、今日の創価小学校のサッカー部の全体練習終わり!」と、担任で監督の男が言い 決める。
小5のヒマ部のFWも呼ばれ、春季公式戦にむけて、今日の全体練習の総括を監督が行う。
「まず 皇太子殿下は、100点満点です。長年、創価小学校のサッカー部の課題だった得点力が、皇太子殿下たった一人で、試合を決められるぐらいのゴールが奪える。あとは、公式戦で高いレベルのチーム相手に、どれだけ力を発揮し 得点を決められるかだけです」と監督。
「了解。最低でも、3点は取るよ。あと小6のFWの糞野郎の2人が、使い物にならないから、警告を受けたらとか 後半になったら、小5のヒマ部のFWを経験は浅くても 投入してくれ。そっちの方が、得点力が上がる。そもそも、小6の糞野郎2人と、一緒に同じチームで、プレーしたくもねえし」と俺。
「かしこまりました。小6の2人は、警告を受けて イエローカードをもらうか?前半を見て、使い物にならなかったら、小5のFWの2人に変えます。皇太子殿下のおっしゃる通り、2人しかいない小6の2人は、行く当てがある者は去り、ゴミみたいな者が残った形です。では もうすぐ春季公式戦が、始まるので 皆んな気を引き締めていこう。今日の全体練習、終わり」と監督。
「よっしゃっ、史郎 野球の時間だ」と俺。
「ああ。野球は楽しいし、小6の糞野郎が居ないのがいい」と史郎。
小5のヒマ部のFWの2人の、今日の野球の練習の成果を見て、このままいくと この2人は、確実にプロ野球選手に成れるなと、俺は確信し、 小5のヒマ部のFWの2人より 鋭い打球を飛ばす史郎には、小5のFW2人も驚き、史郎に関しては、少し鍛えれば 即 プロ野球選手に成れると、俺は思った。ルー・ゲーリックの時にも 沢村栄治の時にも 存在しなかった、俺の全力の速球を確実に捕球出来る少年だからね。キャッチャーなら、確実に成功する。小5のヒマ部のFWの2人の、本日の野球の練習の成果を確認したので、創価小学校のサッカー部の寮へと俺たち4人も、皆んなには 遅れて向かい 寮へと帰った。
《だーっ、この無駄に2回目の東 清二としての人生で、2017/10/15今現在 俺は36歳になった。もうクソ大和田の都合で、時間を巻き戻して 何処かへ送り込まれることもなく、正真正銘 やっと最後の最後の人生を、俺は終えようとしている。この最低最悪の人生を終えれば、キチンと念能力者にも成れるし、永年 待ち焦がれていた、俺にとっては本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルにも成れる。そうすれば天国に存在する者たち、俺の過去なら 尾崎豊に松田優作、ジェームス・ディーンにエルビス・プレスリー、直江兼続に上杉謙信、織田二郎三郎信長に伊達政宗と、他にも居る 俺の過去たちが、天国にリュシフェルズ・カンパニーから 地球へと、自由に行き来することが、出来るようになる。自分の過去を具現化 出来るのが、俺が生まれ変わり続けることを了承した、一番の理由だ。ただし、生まれ変わり続ける度に、クソ大和田と大和田の側の人間たちによって、人生を成功するハードルが上げられていく。結果を出すことが、簡単じゃなくなっていき、とうとう この最後の最後の人生では、ハードルを越えることは出来なかった。けれど、勿論 この東 清二としての存在も、具現化する。1回目の東 清二としての人生で、既に ハードルは全部、越えてあるからね。あとは寿命まで、あと14年 耐え凌ぐか?俺の待ちに待った、念能力の復活を望むのみだ》
こうして 春季公式戦の前の、サッカー部の全体練習を終えた。創価小学校に在籍していた頃の俺は、念能力者では、なかったけど 身体能力 才能と、抜群だったので 背番号10番をつける司令塔として、結果は出せていた。次回の話は、金属バットを手に入れる時 同様、春季公式戦で結果を出したら、小平市立第三小学校に在籍する、俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫を、捕獲に行く交渉を創価学会の会長とします。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!