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きよじ  作者: 東 清二
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第百二話 金属バット 【創価編】

野球部のない創価小学校にて、本物の創価学会の会長に許可を得て、やっと金属バットを買いに行けます。午前中の学校を、サボりながらですが…。

時代は、昭和の末期から平成の始まりぐらいに、俺 ひがし 清二きよじは、東京都の西部 多摩地区にある 創価小学校と そのサッカー部の寮で、生きていた。学年は、小学校五年生で 創価の会長からも創価学会からも、正真正銘の皇太子として扱われていた。しかし 創価学会の会長からは、俺の存在が 諸刃の剣だと、危惧もされていた。そんな中、サッカー部の司令塔として背番号10番を付けた俺は、土曜日日曜日と全国大会レベル関東大会レベルのサッカーチームに、大差をつけて連勝した。創価学会の会長が出した条件、レッドカードをもらい退場にならないように、という条件もクリアしてね。そんで、一番好きなスポーツが野球である俺は、ボールとグローブだけじゃ キャッチボールしか出来ない。攻撃の練習もしたいから、金属バットを買いに行く許可を、創価学会の会長から 貰うつもりだ。


月曜日の夜、創価小学校のサッカー部の寮では、創価学会の会長からの為になる話を聞いたら、あとは各自 自分の部屋で眠るのみだ。創価学会の会長は、もう到着していて 隣には、一回り若いカミさんがいる。

俺の隣には、同部屋で同学年の鈴木すずき 史郎しろうが居て、寮の世話人をしている史郎しろうの母親が、ここに居る筈の期待の大物新人を、見つけようとしている。期待の大物新人は、担任の先生で 小5と小6のサッカー部の監督をしている男の事なんだけどね。


創価学会の会長からの、為になる話が終わり 土曜日日曜日の練習試合について、聞かれる。

「全国大会レベル関東大会レベルのチームと、練習試合をして 20点差以上の大差で、楽勝で圧勝だった。ちなみに俺は、散々 足を削られだけど、ファール1つも犯していない。さあ 創価学会の会長!金属バットを買いに行く、条件が揃いましたね。あとは そこに居る、期待の大物新人 担任で監督の男に、推薦出せるか 聞いてみてください」と俺。

「会長、皇太子殿下の在籍するクラスの担任で、小学校高学年のサッカー部の監督です。まず、何故 会長が、皇太子殿下を諸刃の剣と思われているのが分からないのです。創価やサッカー部に、多大な利益をもたらしています。金属バットに関しても、皇太子殿下も小5の鈴木すずきも 喧嘩では使わないと約束していますし、金属バットの管理をするのが小5のFWの2人の予定なので、それなら大丈夫だと思います」

「謎が解けた。担任で監督の人。確かに、期待の大物新人ですね」と史郎しろうの母親。

「金属バットを買いに行くことに、私の推薦も出します」と、創価学会の会長の奥さん。

「こんなに、推薦が出るとは…。分かりました、金属バットは買いに行って構いません。ただ 皇太子殿下、今のまま変わらないように、急に急変しないようお願いします」と、創価の会長。


「よしっ、清二きよじ!これで金属バットを買って、攻撃の練習も出来るな。早速、明日 学校サボって買いに行こうぜ」と史郎しろう史郎しろう、いつもと違って この場に、担任の先生が居るのに、サボると宣言するとは…。

「金属バットを買いに行けるのは有難いけど、創価学会の会長の言う 諸刃の剣が、何を指しているのか?未だに分からないんだよなぁ。まあ、いいや。担任で監督の男、明日 俺と史郎しろうは、授業をサボる。昼までには学校に戻るし、サッカー部の練習にも出る」と俺。

「分かりました。皇太子殿下は、小学生時分の勉強は終えられていますけど、鈴木すずきは 明日はしょうがないけど、もっと勉強に身を入れなさい」と担任で監督の男。

「知らねえ」と史郎しろう

「それと創価学会の会長、俺の宝物を小平市立第三小学校に残したままなんだ。年齢が6歳に固定されてる、奇跡の少女をね。ほっとくと、直ぐに虐められて 直ぐに独りぼっちになるから、いずれ拾いに行く。その心積もりと、受け入れる準備、少なくても 小平市立第三小学校の場所ぐらいは、調べといてくれ」と俺。

「分かりました。かしこまりました、皇太子殿下。どうか、今のまま 変わらずにいて下さい」と、念を押す 創価学会の会長。

この日は、これで終わった。


翌朝、俺は いつものようにトイレ掃除をして、手をよく洗い 朝食を食べ、皿洗いをした。そして 今日の火曜日は、念願叶って、金属バットを買いに行く日だ。学校をサボって、史郎しろうだけでもよかったが、史郎しろうの母親も、野球用品店に行きたいとの事。別段 問題ないので、前回の時と同様 3人で野球洋品店へ行く。それと、創価へ来て 初めて俺に、お小遣い1万円が支給された!


清二きよじ、たかだか小遣いの1万円で、そんなに喜んでいるのか?」と史郎しろう

「馬鹿 史郎しろう君、俺が創価へ送られる前に住んでいた児童養護施設では、お小遣いが千円ちょっとだったんだよ。君は、お金の価値を知らないようだね」と俺。

「そんなもんか?おっ、店に着いたな」と史郎しろう

「今日の金属バットの購入予算は、10万円よ。好きなの選びなさい」と、史郎しろうの母親。

「金属バットは、二本もあれば充分だから、予算が余るだろうな。なんか 今日、史郎しろうの母親から お小遣いが支給されたり、予算を決められたりするから、史郎しろうの母親のことを、大蔵おおくらつぼねと呼ぶことにしようかな?いつかは母親を卒業するし、いつまでも呼び名が 史郎しろうの母親じゃ、自分が無いだろうし」と俺。

清二きよじ、おおくらのつぼねって、何だ?」と史郎しろう

「国の予算やら金やら何やら 管轄するのが大蔵省と言って、つぼねは女性が、ある程度地位が高くなると、そう呼ばれるようになる。一番良い呼び名は、ごうちゃんの嫁か?カミさんだろうけどね。ただ、今 ごうちゃん、日本にも地球にも 存在しないしな。じゃあ、金属バットを選ぼう」と俺。


野球用品店には、色々な種類の金属バットがあり、木製のバットならともかく、金属バットだと どれがオススメなのか正直、分からない。そういう時は、まず自分である程度 見当をつけてから、店長に聞くに限る。ちなみに、一番多いメーカーの種類がミズノだった。

「店長ですか?」と、俺は野球用品店の男に聞く。

「店長ですよ」と、その男。

「じゃ店長、小学校高学年くらいから、先を見据えて中3ぐらいまで使用出来る 金属バットだと、どれがオススメですか?」と俺。

「それだと、ミズノのコレですね」と店長。大 中 小 で言えば、丁度 中くらい程度の大きさの金属バットを、オススメされた。

持ってみると、見た目程 重くなく、小5の俺には 少し長いけど、将来を考えれば コレが適当か という感じだ。

「じゃあ、大蔵の局、俺は 店長のオススメ通り、ミズノのこの金属バットにするよ。ホイ、俺の分 1万円」と俺。俺は、先程 頂いたお小遣いの1万円を、史郎しろうの母親に渡す。

「皇太子殿下、それでは お小遣いが、吹き飛ぶじゃないですか。ここは、大蔵の局かはともかく、渋川剛気しぶかわごうきの妻の私が、お金を出します。お金は、ある方が出すのです」と、史郎しろうの母親。渡した1万円が、俺の元へと返された。さすがは、ごうちゃんの嫁といったところか。


そんな中、「オレは金属バットは、コレにする」と史郎しろうが言う。手元を見てみると、この店で一番大きい一番長く その分、一番重いであろう金属バットを、史郎しろうは手にしていた。

〈店長に聞かなくても分かる。史郎しろう、その金属バットは 明らかに、大人用だよ…。ごうちゃんの義理の息子なのに、いつも君は…。〉

結局 史郎しろうは、「一番大きくて一番長くて一番重い金属バットが、一番打てる」と譲らず、店長のオススメの金属バットと、小学生には重過ぎて 扱いづらいであろう金属バットを持って、俺たち3人は創価小学校へ向かった。


《野球か。かつて当時の俺が、黄金比の眼といって、ありとあらゆるものの黄金比が分かっていた時に創ったスポーツだ。団体スポーツでありながら、個人個人の結果や成績も分かり残る、俺の最も好きなスポーツだ。そして、三大長老のドン・ビト・コルレオーネ ずらずら爺い 渡邊恒雄わたなべつねおの3人にも、最も縁の深いスポーツだ。3という数字は、最も安定せず 惨惨たる結果を招いてきたが、2017/09/29今現在 地球にちゃんと生存するのは、ペス公こと ナベツネだけなので、日本一偉い男 渡邊恒雄わたなべつねおのためにも、とっとと俺が 這い上がらなくてはいけない。この最後の最後の2回目のひがし 清二きよじとしての人生では、プロ野球選手になる筈だった。それを、俺の宿敵 クソ大和田おおわだが邪魔をするのは、予想がついていた。ただし、糞詐欺師 クソ高倉健たかくらけん。糞詐欺師を正当化し、詐欺を助長するクソ田中裕子たなかゆうこ。未来を予知出来る代わりに、未来を予知する度に よりにもよって、この最後の最後の俺の人生に被害が出るように、クソ大和田おおわだに仕組まれていて、「リスクの全くない、念能力」と、勘違いし 俺の女とも勘違いしていた、クソ大和田おおわだの御用聞き占い師 クソ渡辺真理わたなべまり。そんで、美人局夫婦のクソ高倉健たかくらけん クソ田中裕子たなかゆうこの跡継ぎに、クソ澤野さわの ジャイアン ジャイ子夫妻がやらかした。なので、クソ高倉健たかくらけんもクソ田中裕子たなかゆうこもクソ渡辺真理わたなべまりもクソ澤野さわの ジャイアンジャイ子夫妻も、みんなまとめて クソ大和田おおわだの側の人間と認定し、必ず消す。残念なのは、じっくり ことこと拷問をしている時間が、ないことだ。そして、その為にも いい加減、俺の念能力よ、起きろ!》


こうして 野球部のない創価小学校において、本物の創価学会の会長に 許可を得て、金属バットを手に入れることが出来た。そりゃあサッカーもいいけど、俺は日本の国技は、野球でいいと思っているし、ルー・ゲーリックと沢村栄治さわむらえいじを通過した俺は、野球なら しっかり教えることが出来る。俺の憧れの職業は、プロ野球選手だしね。次回の話は、野球の練習とサッカー部の春季公式戦の話です。さて、どうなることやら。以上。

読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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