第百一話 無給で、野球 【創価編】
野球は研究し尽くされていて、追いつけないという 創価学会の会長の判断で、野球部のない創価小学校において、俺は野球をする準備を進めます。キャッチボールは、出来てる。あとは、金属バットを手に入れなければ、攻撃の練習が出来ない…。
時代は、昭和の末期から 平成の始まりの頃、親も居なく家族も居ない 序でに金もない少年、俺 東 清二は、東京都の西部 多摩地区にある創価小学校と、そのサッカー部の寮にて暮らしている。創価小学校での俺は、小5の春で 土曜日日曜日と、創価へ来て 初めてのサッカー部の練習試合を、圧勝で終えた。そして、本日 月曜日に、サッカー部の寮のトイレ掃除を終え、朝食を食べ創価小学校へと、登校する。
本物の皇太子として創価へ来た俺の事情もあり、これまた池田 某ではない 本物の創価学会 会長の判断で、俺の在籍する小5のクラスは、もともと居た女子が他のクラスへ移り、男子が増え 尚且つ、男子のみのクラスになった。俺が、下手に恋愛をしないようにという、創価学会の会長の配慮からだ。そんでもって、ウチのクラスの担任の男が、小5と小6から成る 創価小学校のサッカー部の監督をしている。そして、今 俺の前にいる担任で監督の男は、明らかに機嫌がいい。
「みんなも、知ってるかもしれないけど、創価小学校の小5小6のサッカー部は、全国レベル関東大会レベルの強豪相手に、20点以上の大差で 土曜日日曜日と、連勝した。皇太子殿下が1人加入しただけで、こうまで違うとは。なので、今日の私は機嫌が良い」と、担任で監督の男は朝の授業の時に宣言した。
「担任で監督の男、今日の放課後のサッカー部の練習は、あるかい?」と俺。
「小6も小5も、サッカー部の練習はお休みです。一昨日 昨日と、あれだけの練習試合をしたので、今日は身体を休める日です。創価小学校のサッカーグランドは、今日は 小3小4のチームが、使用する予定です」と、担任。
「ちゃんと、今日 練習休みかー。良かった。さすがに、2日間続けて 練習試合だと、俺は今日は ぐったりだ。じゃあ 今日は、野球でもするか。軽めにね」と俺。
「清二、野球をするのは構わないけど、足の状態は 大丈夫か?相手チームに2日間、散々 蹴りを入れられ、削られただろう?」と、同部屋で 同じクラスで、俺の左隣に座っている、小5の鈴木 史郎に、聞かれる。
「そういえば…。連勝で、浮かれていました。皇太子殿下、足の具合は 大丈夫ですか?」と、担任。
「ああ、俺の足の具合なら、大丈夫だ。そりゃ、散々 削られたけど、脛当ても付けてたし、軽めの打撲程度だ。足の具合なら、脛当てを付けてない状態で、史郎に散々 削られた時の方が、痛かった。今日、練習休みなら サッカーは休むよ。その間に、回復するだろうし。なので今日は、野球をする」と俺。
「オレが、清二が脛当てを付けてると思い込み、削りまくった時の方が痛かったのか……。」と、珍しく項垂れて 史郎が呟く。
「落ち込むな、史郎。外敵が入って来たら、どんな奴か シメてみるのも、ありがちな当たり前の話だ。今日がサッカー部の練習が休みなら、今日の俺は 大丈夫だー!」と俺。同じサッカー部に所属する、クラスの皆んなは 笑顔になったが、隣で「清二は、外敵なんかじゃない…。」と、相変わらず 史郎だけ、落ち込んでいる。
午前 午後と授業が終わり、俺がピッチャーで 史郎がキャッチャーをして、ピッチング練習をしている。近くでは、小5のヒマ部のFWの2人が、キャッチボールをしている。そこにノコノコと、本日は機嫌がいいと宣言した、担任でサッカー部の監督の男が顔を出した。そして笑顔だった 担任が「皇太子殿下の投げる球の速度が、尋常じゃない速さだ」と驚く。
「ああ、俺の投げる球は、少なくても プロレベルだからね。コントロール重視だと、180キロ台。ある程度 コントロールを無視すると、スピードガンの上限 190キロ迄出るよ。あとは甲子園やプロ野球の傾斜のついたマウンドで、今以上の球を投げられるかどうか?だけだ」と俺。
「甲子園ならともかく、プロ野球…。皇太子殿下は、底知れない」と、担任でサッカー部の監督の男。
「それと、担任でサッカー部の監督の男。今日の夜のスケジュールは、空いてるかい?野球部の無い 創価小学校では、野球の練習といっても、今みたいにキャッチボールしか出来ない。ちょびっとは守備の練習になっても、金属バットがないと攻撃の練習が、全く出来ない。今日の夜の創価学会 会長の、為になる話の時に 金属バットを買う 許可が要る。創価学会の会長の出した条件、レッドカードをもらわないことも達成し、イエローカードどころか、ファール1つ 俺は犯してない。序でに、両試合とも ハットトリックどころか、ダブル ハットトリックを達成している。金属バットを買う為に、担任でサッカー部の監督の男の推薦があると、有難い。どうだい?」と俺。
「私としては、必要で 尚且つ買いたいなら、金属バットぐらい 買ってもいいと思います。鈴木も そこの2人も、金属バットを使って 攻撃の練習も、したいか?」と担任。
「攻撃の練習も、してえ!清二の、プロ野球選手が裸足で逃げ出すボールを、打ち返してえ」と、小5の鈴木 史郎。
「僕たちも、金属バットを使って 攻撃の練習もしたいです!」と小5のヒマ部の2人。
「分かった。私からも、創価学会の会長に金属バットを買う、お願いをしてみるよ。今日の夜だね?」と担任。
「ああ。無給だけど、大丈夫かい?創価学会は、金がないと聞いてるぞ」と俺。
「そのくらい、大丈夫だ。給料もボーナスも、ちゃんと貰っている。その代わり、金属バットが買えたら サッカーで、貢献してほしい。それと、皇太子殿下や そこの2人は大丈夫でしょうが、鈴木は ケンカで、金属バットを使っては駄目だからな」と担任。
「使わねえ。オレ、ケンカ強いし」と史郎。
「うん、そうならないように、金属バットが手に入ったら、そこの小5のヒマ部のFWの2人に、金属バットを管理してもらうつもりだ。創価小学校のサッカー部の寮の部屋が小さいといっても、金属バットを置くスペースぐらいはある。ちゃんと、金属バットについた汚れを落とした後にね」と俺。
「それなら、大丈夫そうですね。分かりました。今日の夜の、本物の方の創価学会の会長に、この子達なら 金属バットを使っても、別段 問題は無いと進言します」と担任。
「よろしく、どうぞ。あとグランドを見渡してみると、小4のFWと思われる2人も、なかなかのサッカーの実力だ。創価のサッカー部の未来は明るいな」と俺。
今日は確実に身体が疲れているので、野球の練習を それもキャッチボールしか出来ないけど、早めに切り上げ、俺たち 野球をしていた4人は、風呂へ入りに行く。
風呂には、小6の糞野郎 2人もおらず、快適な風呂となった。風呂上がりに俺は、小5のみんなが いつものかくれんぼをしている中、4人掛けのテーブルと椅子がある いつもの小部屋で、この寮の世話人をしている史郎の母親に、「期待の大物新人も来る予定で、創価学会の会長から、金属バットを買いに行く 許可が、貰える見込みです」と伝える。
「期待の大物新人!?創価小学校に、また大物が入って来るの?」と史郎の母親。
「確かに 創価小学校に、俺の宝物が入って来たり、このサッカー部の寮の世話人の女性が、1人増えたりはする予定ですが、今日の夜の期待の大物新人は、既に創価小学校に在籍しています。さて、誰でしょう?」と俺。
「待って!既に創価小学校に、在籍している…?皇太子殿下の他に、そんな子居る?」と、困惑する 史郎の母親。
「発想の転換が、必要です。俺に、世界一硬いダイヤモンドを、何で削るかを質問されたので、ダイヤモンド カッターみたいな少年からの、問いかけです」と俺。
すると、小部屋のドアが開き「清二、創価の会長が来たぞ!金属バットを買いに行く、許可をもらうぞ!」と、史郎が入って来て、言う。
「うん、分かった。史郎、今日の夜の創価の会長の為になる話の時に、創価小学校に在籍する男が、金属バットを買う推薦を出しに、やって来る予定だよな?」と俺。
「ああ。もう、来てる。だから、大丈夫だ」と史郎。
「史郎も知っている、創価小学校に在籍する 期待の大物新人…。誰!?」と、混乱する 史郎の母親。
「創価学会の会長と、そのカミさんの居る 大部屋へ行けば、期待の大物新人の謎が解ける。では、行きますか」と俺。
史郎の母親も含めて、小5と小6のサッカー部員は全員、創価学会の会長の待つ 大部屋へと行く。
《なんだか俺は、酷く疲れている。この無駄に2回目の東 清二としての、最後の最後の人生に…。そりゃあ 俺にとっては、本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルに、成りたい。そう成るために、この最低最悪の人生において、2017/09/22今現在も 生き地獄をのたうち回っている。この2回目の東 清二としての人生では、殺されると 条件が悪くなる。自殺しても、何も変わらないときている。もはや 生きる気力などなく、長くても あと14年もある俺の寿命が、とっとと尽きるのを望んでいる。そして、俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫は、何処に居るのだろうか?俺は引っ越しと転居を繰り返し、やっと クソ大和田も 大和田の側の人間たちも居ない場所へ、たどり着いたよ。でも 少なくても、哀姫が居ないと、俺は幸せにはなれないし、今の俺は 一番しんどかった時期よりはマシ程度の状態だ。それと、最も待っているのが、俺の念能力の復活だ。地球や天国と地獄、全宇宙 全てにおいてのキーパーソンの俺にとってのキーが、俺の念能力だ。これさえあれば…。不幸の王様で 不死身のクソ大和田を完全に消し去り、世界だって より良く変えることが出来る》
こうして、創価小学校の小6小5のサッカー部の練習がお休みの1日が、創価の会長の為になる話を残して、終わろうとしている。俺としては、会長の為になる話の時に、金属バットを買う許可をもらう交渉をするつもりだ。期待の大物新人、担任でサッカー部の監督の男も、わざわざスタンバイしてくれてるしね。次回の話は、金属バットを買いに行く為の交渉と、その後についてです。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!