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6、レイの秘密

お気に入り登録がふえてました( 〃▽〃)

評価も頂いてました( 〃▽〃)


ありがとうございますm(__)m


相変わらすのカタツムリで話がなかなか進みません(; ̄ー ̄A

 「いくら久しぶりやからって、宿の前でイチャイチャせんでもいいんちゃう?」


 「そうそう。見てるほうが恥ずかしいよな。」


 「私たちは慣れてますけどね」


 俺たちは今、宿の食堂にいる。目の前にはばつの悪そうなガイストとその横に満面の笑みの妖艶な美人さん。

 澪が「うらやましい」と言ったのは聞こえなかったことにしよう、そうしよう。


 飛び出してきたのはこの美人さんだった。

……艶やかなゆるくウェーブのかかった赤毛を腰のあたりまで伸ばし、オレンジ色の瞳。少し厚めの艶やかな唇……間違いなく美人さん。


 ガイストは一言でいうと、厳ついおっさん。年はたしか30だと聞いた。

焦げ茶の短髪で目も茶色。なにこれ?リアル美女と野獣?!

 ついでに、アルザスは24才で深い青、群青に近い色の癖のない髪を背中あたりまで伸ばしているが後ろでひとつに括っている。瞳は紫に近い青。

フィンドルは22才でオレンジに近い茶色の少し癖のある柔らかそうな髪に目はガイストに似た茶色だ。


「まずは紹介しておきますね。そっちにいるのがソイラード。主に弓を使い斥候なんかを担当してます。」


 そういってアルが俺の横に座っている男の子?を紹介してくれた。年は澪と変わらないくらいで薄茶の髪に同色の瞳で見た目だけなら女の子でも通りそうだ。


「ソラでええよ。うちのリーダーらの命の恩人さん。


フィンに話し聞いたけど、えらいわかそうやのにごっつ強いねんてな。」

「ソラその話しは後で。次にガイストにくっついてるのが、エレノミール。彼女も魔術師です。攻撃魔術が専門です。」


「くっついてるって失礼ね」とぶつぶつ言ってたが


「よろしく。私もエルでいいわ。皆を助けてくれてありがとう。」


「こちらがミオさんで、そちらがレイさん。私たちの命の恩人です。」


「ミオです。よろしく?」


「レイです。命の恩人はちょっと大げさだと思うんですが…」


「いや、命の恩人で間違いない。あの時レイとミオが来なかったら間違いなく殺られていた。まぁただでは殺られんがな…」


「あいつらが落ち着いて一緒に対処してくれたらなんとかなったんだ。怖じ気づきやがって!」

「仲間がいきなり矢で射たれて倒れたので動揺したのでしょうが、その仲間も置いて逃げましたからねぇ。」


 ガイストは落ち着いて、フィンは思い出して怒り心頭っぽく、アルは呆れていた。

俺も仲間を見捨てて逃げるのはないと思う。澪を見捨てて逃げる?………ありえない。俺が死んでも澪は逃がす。それは絶対。


「ギルドにも報告はしておいたから相当のペナルティーはあるだろう。」


 ガイストの言葉にハッとする。

 「ペナルティーって?」

澪が聞くとアルが答えてくれた


「まず、本当にそういう事があったのかをギルドが調査します。今回は護衛対象の商人への聞き取りと現場を見に行くでしょう。その間、訴えのあった冒険者は街から離れる依頼は受けられません。事実があきらかになったらまず違約金を請求され、ギルドランクを下げられます。」

「現場って!?あそこまで見に行くの?」

澪がビックリしてるけど、俺もビックリだ、アルはにっこり笑うと


「ギルドはなかなか優秀ですよ。森や僻地などならまた変わってきますが、今回は街道ですからね。レイのおかげで戦闘の後もはっきり残ってますしね」

無駄にいい笑顔だなアル…


「でだ、今回の報酬は銀貨10枚だったから半分の5枚だ」

 そう言ってガイストが俺達の前に銀貨を5枚置く。受け取れない、受けとれと少し揉めたけどエルさんの

「彼女も一緒なのに一文無しで宿とかどうするの?」

 この一言で受け取った。正直助かった。ギルドに登録はしたけど、今からギルドに戻って宿代を稼げる依頼があるかどうかもわからないし、あって困るもんじゃないので貰っておくことにした。

 3日分の宿代も払ってくれていた。ここ『泊まり木亭』は一泊銅貨30枚で朝食付き。ここは二人部屋しかないので二人でも追加料金はなし。泊まる所が決まれば、とりあえず着替えが欲しい。澪が浄化の魔術をかけてくれてるから汚れや臭いの心配はないが、傷みそうなのとなにより、目立つ。下着くらいは取り替えたい。さっきアルが言ってくれてたから聞いてみるか…


「アル疲れてるとこ悪いけど、服とか下着とか売ってるとこ教えてもらえるか?」


「服ならすぐ近くにいいお店がありますよ。すぐ行きますか?」

 「お願いします。」





 服を買いにいく。ただそれだけなんだが…何故かみんな一緒…なぜに?しかもアルが近いと言っただけあってものすごく近かった。10軒くらい離れてるだけだった。

 ギルドでも思ったけどガイストたちは結構有名なようで、俺達の変わった格好も相まって、注目度が半端ない。


 そして澪はなぜかエルさんと意気投合し、二人でなにやらキャイキャイ騒いでるので、余計に人目を惹いている………

 楽しそうでなによりだけどさ……


買い物自体はあっさり終った。俺も澪もこだわるほうじゃないのと、アルとエルさんがテキパキ選んでくれた。上下服2枚づつと下着2セット、フード付きのマント、店を代えて靴(革の編み上げブーツみたいなもの)と、鞄。しめて銀貨3枚。


明日はギルド行って稼がないとやばいな。


「なぁアル。ナイフとかは武器屋いかないとないかな?」


「ナイフですか?剣じゃなくて?」


「取りあえずナイフが欲しい。採取とかに使えるように。剣は手持ちが増えてから考えるよ。」


「レイは素手であの強さですもんね(笑)」


「ナイフは俺の予備をやるよ。金が増えてからちゃんとしたのを買えばいい。」

 ナイフもピンキリでなまくらだとすぐダメになるらしい。故郷に帰る旅に出る予定()の俺達は安いのを何度も買い換えたりするよりは、良いものを永く使った方がいい。使いなれた物というのは、たかだかナイフでも時には命を救ってくれることもあるからとガイストに言われこれもまた甘えることになった。


 一度、宿に戻り荷物を置いてゆっくりすることになった。夜は一緒に食べよう、声かけるからそれまで別行動になり、異世界で安心できる場所でやっと二人になれた。


「疲れて…っ」

疲れてないか?と澪に聞こうとしたら、抱きついてきた。

いろいろ限界だったらしく少し肩が震えてたから、そっと抱き上げてベッドに座り膝の上に乗せ片手で軽く抱きしめながら頭を撫でる。

 落ち着いた澪と買ってきた物の整理と着替えを済ませ、念のため部屋に防音の魔術をかけ話し合う。

 

 言葉だけでなく文字の読み書きも出来るということは、やはり何かが喚んだのだろう。それが人か神かは解らないが…

ただ傍に居なかったので意図は不明。自力で帰るのも今のところ不可能。

この世界の魔術は精霊に魔力を与えることによってなんらかの現象をおこす。

 澪は『こういう現象を起こしたい』と『イメージ』することで魔術を行使する。

 前者は精霊を介するために『無斉唱』では使えない。一言キーワードだけでも必ず斉唱を必要とするのに対して、澪は無斉唱での魔術の行使が可能だ。

 人目のあるところで使う時は嘘でも斉唱したほうがいい。

 いまさらだが、なるべく目立たないように、出来ればギルドランクもあまり上げないように……

報酬を確認してからだが、護衛依頼は受けない。

討伐より採取系の依頼優先でということを確認した。

澪は熱くなるところがあるからいまいち不安もあるが…

俺達の力がばれたら良くない事が起こるくらいの予想もつくだろうから…



 俺の力はかなり桁外れだ。前の時に色々あり見た目は人だが中身は『竜』……

 ちなみに『ブレス』も吐ける。前髪を焦がしたりするから使わないけどな!

 そして、俺と澪は『番』だ。だから俺は澪がいないと『狂う』大袈裟でなく真面目に『狂う』。『竜』というのは愛情深いというが、深いなんてもんじゃなく『狂愛』。

竜は寿命が永い。他の種族を番にした場合どうしても相手が先に寿命を迎える。番を失うことに耐えられない竜は自分の寿命(生命力)を番に与えることで同時期に死ねる。誤差は1、2日。

 竜の強大な生命力と治癒力(再生力?)で寿命までほぼ不死身(竜殺し用の武器は別)に近い俺とは違い、澪は病気に強くなっているが体は人のそれなので簡単に傷つくし死んでしまう。

番を失った竜は、その強靭な生命力ゆえに自ら命を断つことも出来ず、狂気に墜ちていく。誰かに討ち取られるまで…



 その後ガイスト達と合流し、晩御飯までご馳走になり、明日から依頼を受けるという俺達をアルが気づかって、早いうちに解散となった。


 ちなみにガイストたちも暫くこの街に滞在するらしく、困ったことがあればいつでも相談にのると言ってくれた。


 部屋に戻る時に体を拭くためのお湯をもらった。風呂に入りたいけど

「風呂になんか入るのは貴族くらいなもんだ。夏場は行水、冬はお湯で拭くくらいだ。それだってたまにだな。普通は魔術でこと足りるからな」とはガイストの談である。


 体を拭くときにちょっとイチャコラしたけど、疲れてる澪に無理はさせられないので、その後はおとなしくベッドに入って寝た。部屋にはベッドが2つあったけど、もちろん1つのベッドで澪を抱えて…


‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡



 朝、目が覚めると外は少し明るくなってきたくらいだが、人が活動し始めた音がする。

 車やテレビなんかないので水の音やなんかが結構よく聞こえる。耳がいいのもあるんだけどさ…

 澪はまだ気持ちよさそうに眠っている。額に軽く口づけしてから、起こさないようにベッドから抜け出し、軽くのびをする。

「裏に井戸があるって言ってたな…顔でも洗ってくるか」


裏にでたら井戸の前に先客がいた。


「よお、レイ。はやいな。」

「おはよう。ガイストもいつもこんなに早いのか?」

「ん?いつも大体こんなんだな。ミオはまだ寝てるんだろ?お前ももう少し休んだらどうだ?」

「いや、俺もいつもこんなもんだから」

って言うか、澪の横に戻ったらいろいろとやばい。主に俺の理性が………


 体を動かしたりして時間を潰したあと部屋に戻ると…まだ寝てる…外は完全に明るくなっているので、かわいそうだけど起こした。身支度をして朝食を取ったら、いよいよギルドに出発だ!



‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡


朝のギルドは結構人がいる。

ほとんどが、今から依頼を受ける冒険者だが、中には依頼をしに来た人や、仲間を探す冒険者…フラグたちそう……とっとと依頼見つけてここから出よう。

 依頼の受け方は昨日アルに聞いてある。掲示板の上にランクが書いてあるので自分のランクの掲示板から受けたい依頼を探し、依頼書とギルドカードを受け付けに持っていき受理されると依頼を受けられる。俺達は昨日登録したところなので、最低ランクのG。澪と二人で依頼を探す。街中での依頼が多いが、建設現場の手伝いとか澪には厳しそうだからパス、別々に依頼を受けることは今は考えてないからだ。薬草の採取が無難そうだ。常時依頼が出てるものは幾つか同時に受けられるのでそれで行こうと3つ程選び受け付けに持っていく。

 採取場所や注意することなどを聞き(ラッキーなことに薬草類はみんな門を出て南へ1時間程の森に生えてるらしい)ギルドを出るために出口に向かったところで



「そこの男ちょっとお待ちなさい!その依頼は私が受けようと思っていたものよ!返しなさい!」

 女の子の声が聞こえてきた。

読んでいただきありがとうございましたm(__)m


15禁ってどのくらいまでOKかな?


具体的な描写がなければ大丈夫かな?

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