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山崎さん

僕の毎日は一人のおじさん(山崎さんというらしい)との出会いで明るくなった。

あれからというもの、毎日同じ時刻に、同じ場所でたい焼きを貰っている。

最近は焼きたてもくれて、今じゃ完璧にあのたい焼きの虜となってしまった。


今日もあのたい焼きが食べられると思うとわくわくして、ノートがたい焼きの絵でいっぱいだ。


あの濃厚で、惜しみなく僕の口の中を甘みでいっぱいにするあんを想像しただけでよだれが溢れてくる。


キーンコーンカーンコーン


今日も山崎さんにたい焼きをご馳走になるため、いつもの場所に走る。


あれ?

おかしいな。

見慣れたトラックがそこにない。


「山崎さんもたまには遅刻ぐらいするよなっ」


という事で、とりあえず待ってみる事にした。

1時間、2時間、

山崎さんは一向に現れない。

「たい焼きが恋しいなぁ」

もう、仕方なく帰る事にした。


「ただいまー」

自室に入り、いつの間にか習慣づいていた"テレビをつける"という行為を何気なく行った。


僕の目に飛び込んできたのは、見慣れたトラック。

横に筆で「たい焼き」と書かれているのがはっきりとわかる。山崎さんのトラックだ。


カメラがズームアウトすると、武装した警官らしき人が数人、銃を構えている。

その手前で、レポーターがカメラに向かってしゃべり始めた。「ただいま犯人は、とおりがかったたい焼き屋さんを人質に、自宅に立てこもっている模様です!」


え?


山崎さん――――


僕は家を飛び出した。

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