1 なにも変哲のない、普通な少年のお話 Such a boy's talk
まえがき
この度私のお見苦しいながらの物語を手に取っていただき
大変ありがとうございます。
私はonesided|(一方的)と申します。
まだまだ未熟ということで足りない部分も有りますが
大目に見てやってくださると恐縮です。(笑
さて 今回は処女作、つまりデビュー作となる
「僕の周りは時空間 ~time and space~」
物語の内容としては(私個人での方向として)
SF風ファンタジーでほのぼのとした内容で
行きたいと考えています。
平凡な日常を暮らしている少年が
ちょっと変わった非日常にはいってしまう
・・・・といったお話です。
物語を読む前に
この物語が読者にとって少しでも楽しい一時になりますように・・・・
「なんでこうなったんだ・・・・」
ポツリポツリと呟きながら雨瀬真樹は夕方の帰路をトボトボと歩く
7月上旬、もうすぐ夏休み間近ということになりハイな気分になりつつもうすぐで1学期が終わる、などという煩悩を思い浮かべながらここ最近生活していたわけだが
「雨瀬君、ちょっといいかしら?」
さっさと家に帰ってのんびりしようかな~、なんて考えていたら
後ろから唐突に話しかけられて「わっ、びっくりした」とか思いつつ振り返ると20代半ばの髪はショートカットで身長は雨瀬より頭一つ分小さいくらいの160cmほどの女性がいた
(あれ・・・たしか小羽田・・・先生だったかな)
この女性は雨瀬のクラス 1-Bの担任である。ぱっと見、意外に厳しそうな感じだが根は優しく。他のクラスはもちろん、学校全体でも人気がある先生である。
「えっと、・・・なんでしょう?」
「ここではなくちょっと別のところでいいかしら?」
なんて言われるのでとりあえず付いていって見るが内心
(俺なんかしたっけ・・・・何もしてないはずだし、まぁそんなに気にしなくてもいいか)
とか若干不安になりつつ後を付いていって見ると
面談用の個室だろうか?、4人ほど座れるイスに運動会などで使われる、簡易的なテーブルが置いてある
一応正面ににむかって
座ることにする、とりあえず今考えられることは1つ
「えっと先生?用件というのはー」
「ー実は雨瀬君、夏休みなんだけどね」
きこうとしたところの最後を遮られつつ会話が始まった、とりあえず第一印象としては・・・というよりいきなりすぎて理解できない
「夏休みがどうしたんですか?」
じゃっかん顔をひきつりつつ雨瀬は再び問う
「あなただけではないのだけども、このままだと夏休みの2週間くらいは学校にきてもらって、補習を受けてもらうことになります。」
「・・・・はい?」
「ですから、補習をしなくてはならないかもしれないんです!」
・・・・・・え?どういう意味?
と困惑しながら雨瀬は話を続ける
「俺なんにもしてないですよ?普通に学校きて勉強したりしてますよ?」
小羽田は頭を抱えてため息を付く、
雨瀬は何がなんだか分からない
何かしたっけ、いや学校以外かも・・・
などという見に覚えのないことに頭をフル回転させる