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第7話 電話

翌日、日曜日だったこともあり、お昼まで眠っていた私…

起きてリビングへ降りてみると、

『ママ、おはよう。パパと動物園に行ってきます。ゆっくり休んでね』

と子供のメッセージ…

パパと子供たちの心遣いがうれしい半面、今の自分の心の変化に罪悪感を感じた…。

それを振り払うかのように

「いいお天気!お布団干さなくっちゃ…」

と言いながら、寝室へ向かった…

その時、寝室に置いていた携帯が鳴った…

番号通知を見ると…山田くんだった!

「もしもし…」

「あ、山本さん?山田です。体の具合どうですか?」

いつもより丁寧な口調の山田くん。

「うん…さっきまで寝てたから、元気復活!」

「よかった…元気そうで。」

「心配してくれてありがとう」

「…日曜日だし、家族の人もいるかと思うと、緊張しちゃって…」

と山田くん。

「気を遣わせちゃってゴメンね。でも、ちょうどみんな出かけてるんだ…」

「そっか…よかった…」

ちょっとホッとした様子の山田くん。

「…山田くん?今日は仕事行けそうだから、予定通り休んでね。」

「あ、うん…」

と言葉少なな山田くん。

「それじゃ、心配してくれてありがとう。また、明日ね…」

と言って電話を切ろうとした時…

「…また、時々電話してもいいかな…」

と山田くんが言った…


突然のことでビックリした私は、すぐに返事ができなかった。すると…

「ゴメン。変なこと言って…今の忘れて。」

と電話を切りそうな山田くんに、

「…いいよ。私なんかでよかったら…いつでも話し相手になるよ…」

と慌てて返事をした…

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