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第20話 夕日の中で…

食事がくると、バイトのことや山田くんの学校のことなどで会話が弾んだ。

あっという間に1時間が経ち、私たちはレストランをあとにした。

美術館へ入ると、壁一面にルネッサンス時代の壁画がお出迎え。もちろん複製なのだろうけど、素敵な作品…。以前からイタリアに行きたかった私にとって、美術館の中の作品は、どれも素晴らしかった。それに加えて隣にいるのが、山田くんだったことも感動が倍増した要因かも…

本当は、もっとゆっくり眺めていたかったけれど、時間も差し迫ってきたため、私たちは中庭へ出た…。

「…なかなかいい美術館でしょう?」

と山田くん。

「うん…素敵だった…」

まだ余韻に浸っている私に、山田くんが言った。

「…時間がないのは分かってるんだけど、あと30分ここで待ってくれるかな?」

「えっ?」

「すごく感動すると思うんだ…」

その自信たっぷりな笑顔に引き込まれるように、私はうなずいていた…。小さな島の小高い所にある美術館からは180度海が見渡せた。

ちょうど日も暮れかかって波に映る夕日がとてもキレイだった…

「…キレイでしょう?これからもっと綺麗な夕日が見られるよ。」

後から声がしたのと同時にゆっくり優しく抱きしめられた…

「山田くん…」

突然のことでビックリした私は言葉が出なかった…

「好きなんだ…」

そう言って振り向いた私にキスをした山田くん…

そのまま抱きしめられて私は夢か現実か分からなくなってしまった…

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