【さくぶん】
【なつやすみの思い出】
3年2組
クロカワダ・トウゾウ
僕の将来の夢は宇宙飛行士です。
でも、息が出来ないので少しコワイです。
でも、ヘルメットみたいなのをカブるので大丈夫だと思います。
でも、ヘルメットみたいなのを取ると息が出来ないので、絶対取らない方がいいなーと思うし、そう選択するのが正しい行為の様に思えてなりません。
来年は、いよいよ大学1年生。
このままじゃ、入れる大学は日本に1つもないと言われているので、これまで以上に精進し、学びを通ずる次第でございます。
ああ…もうすぐ夏休み。
セミの鳴き声と…風鈴の優しい音色が…僕等の心を夜風に乗せる…。
おわり。
【修学旅行の思い出】
3年2組
クロカワダ・トウゾウ
とつても。とつても。
とつても楽しかった修学旅行。
いきなりバスでウンコをもらした時は、少し恥ずかしかったけど、それでも楽しかった修学旅行。
最初のバスターミナルのトイレ休憩の売店でハンバーガーとかジュースとか、いっぱい買って、みんなで食べてお金がなかった5泊6日の修学旅行。
女子の部屋に遊びにいったら通報された修学旅行。
もし、大学生になれて、修学旅行があったら、今度は、ズボンを隠されたり、パンツを捨てられたり、バッグがなくなったり、そして先生が見付けたら中身に全く見に覚えのないものが沢山入っていて、みんなの前でボコボコに殴られたりしない修学旅行にしたいなーと、少しだけ思いました。
おわり。
【将来の夢】
3年2組
クロカワダ・トウゾウ
僕の将来の夢は宇宙飛行士です。
だけど宇宙で息が出来ないと危ないのでやめました。
だからサッカー選手になろうと思います。
その胸をシゲル君に伝えた所「ふーん。すごいねー。」と言っていました。
だから僕はシゲル君に「シゲル君は夢とかないの?」と聞きました。
シゲル君は「弁護士になりたい」と言いました。
「なんで?」と聞くと、シゲル君は「僕は弁護士になって悪を裁きたいんだー」と言っていました。
シゲル君とは僕のおじいちゃんです。
おじいちゃんはボケています。
すぐに人のスネ毛とかを食べようとします。
おじいちゃんは僕の名前を沢山間違えます。
「タカユキ。タカユキ。」と、お父さんの名前を言っていたのはまだ良かった方で、それが、イトコのコウタロウになり、叔父のヒロヤになり、最近ではハセガワさんという全く知らない人になっています。
「おや?ハセガワさん。今日は随分暗いなー?」と、言われるのも面倒臭くなってきたので、自然と声が大きくなりました。
「おや?ハセガワさん。今日は得意のポコチンギャグは無いのかい?」と言われても、その意味不明で、明らかに面白くなさそうなギャグを拒んだ所で、ヒステリックに騒ぎ立て、病院中を駆け回り、「わしはポコチンギャグが見たいんじゃー!」と、叫ばれたら、また病院に迷惑が掛かるなーと思い、今では文句付け様のないポコチンギャグが完成しました。
「おやおや?こりゃまた、ハセガワさん?ポコチンのフリっぷりが変わった様じゃな?もっと昔の様に腰をクネらせ、自分自体はクルクル周り……そうそう!ソレソレ!ワッハッハー!」
1度ハセガワさんに会って色々聞いてみたいとは思いますが、どこのドイツか、まったく分かっていないので、おじいちゃんに探りを入れてみました。
「なぁシゲさんよ」
「なんだよハセガワさん」
「オレタチの出逢いを覚えておるか?」
「あたりめーよ。初めて会ったのは5歳の時。コイツは出来る男だ。初めオマエを見た時…ワシはそう思った。当時オマエは5歳。ワシはオマエさんより2つ下の3歳。まぁ。若かったし、色々むちゃもしたのー」
ハセガワさんがどんな人なのかは結局分かりませんでした。
それでも、僕は、そんなおじいちゃんが大好きです。
終わりです。