郵便物の配達にかかる日数を知らず、大変なことになった受験生の話。
タイトルには「受験生」と書きましたが、ぶっちゃけ我が子の話だったりします。
本人とその家族にとっては大変な話かつ恥ずかしい話なのですが、読まれた皆様には笑っていただくとともに、同じことが起こらないようにしていただきたいとの思いで、本エッセイをしたためております。
さて、本題。
うちの息子は現在高校3年生。
中学校まではそれなりに勉強はできる……と思っていたのですが、これがまあ来る日も来る日もゲーム・スマホ・スマホ・ゲーム。「自分がしなければならないことをまずせんかい!」「約束守らんかい!」という、こちらの注意・忠告・警告・指導・叱責を、思春期特有の反抗的態度でおざなりにしやがりまして。その結果、
「もうやることもしないんだったら高校いかないでいい!いや、いかせん!学歴よりも社会に通用する人間になることが優先じゃい!」
という最後通牒で、泣きながら「高校に行きたい(しかも地域のトップ公立)。大学を目指したい」とぬかしやがりまして。「じゃあちゃんとすることするね?」と約束をして、見事合格を果たしました。
と・こ・ろ・が。
またもや始まるゲーム・スマホ・スマホ・ゲーム……!
入学時に学年11位(中高一貫校で、エスカレーター組を差し置いての成績でした)だったのが、あれよあれよとまるでスプラッシュマウンテンのように急降下。「高校の勉強は中学校ほど甘くない!勉強しないんだったら高校辞めてバイトしろ!」という、こちらの注意・忠告・警告・指導・叱責を、思春期特有の反抗的態度でおざなりにしやがりまして。その結果、
「もうやることもしないんだったら大学いかないでいい!いや、いかせん!学歴よりも社会に通用する人間になることが優先じゃい!」
という最後通牒で、泣きながら「大学目指したいです」とぬかしやがりまして。まぁ今回は「私立は受けさせん!」との条件を出し、成績が成績だけに「こりゃ受けるだけ受けて浪人生活だな。バイトしながら社会勉強させよう」と思っていたのでした。
と・こ・ろ・が。
先日2月2日、このバカ息子が「受検の手続き、Web入力終わったから、受験料の支払いお願いします」とスマホを持ってきました。共通テストの成績は案の定振るわず、ほぼ落ちるだろうと予測されるものの、「受けるのならちゃんと最後位はとりくみなさい」と言ってクレカで支払いました。息子ちゃんは殊勝にもお礼を言いつつ(こんな時だけ)、「次の日2月3日には必要書類を郵送する」と言ってその日は終わったのです。
と・こ・ろ・が!
翌2月3日。家に帰った私に「コンビニで受験票プリントアウトできなかったから、してもらっていい?」と頼んでくる息子ちゃん。共通テストの時もしたので、軽い気持ちでOKしてプリントアウトしたものを渡した時、ふとあることが私の頭をよぎりました。
「……おい。それいつまでに出さないといけない?」
「うん2月4日」
「ちょい待ち。それ、いつまでに『必着』になってる?」
「えーと……2月4日の17時まで」
「それ、直接出すの?」
「えーっと、『原則郵送のみ』って書いてある」
─────・・・・・。
「バカか貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!」
「え?え?」
「明日出して届くわけないだろーがぁぁぁ!」
「え!『速達』ってその日のうちに届かないの?」
「なんのためのスマホかぁ!貴様のそれはゲーム機じゃないわぁっ!」
そうなのです。うちのバカ息子ときたら、「郵送に掛かる日数」を調べてもいなかったのです。今のご時世、年賀状も書かなくなり、郵便というシステムに疎くなっていることを考慮しても、あまりにもものを知らなさすぎます。そもそも期日ぎりぎりに物事を進めるなと、スケジュールは常に確認しろと、あれほど言ってきたのにも関わらず、この体たらく。なんと「試験を受けずして浪人が確定する」事態となったのでした。
……と・こ・ろ・が。
2月4日、提出日締め切り当日。「高校の先生に説明に行け!」と送り出したところ、担任の先生からお電話が。
「大学の近くの郵便局から『速達』で出せば、今日の17時には着くということです」
「すみませんっ!大変、大変お手数をおかけして申し訳ございません!息子に行かせますっ!」
受験予定の大学が不幸中の幸いにして、電車で30分ほどのところにあったおかげで、我がバカ息子は願書を出すことができたのでありました。
当然、交通費・郵送費は自前で出させております。
オロカモノめが。
……それにしても、この程度の事が自分で段取り組めないとは、情けなや。
現在の私の心境は、
「合格してくれたらいいな」10%
「落ちて痛い目にあって1年間修業してくれ」90%
です。
学歴積んだところで、そーいうこともできなかったら役に立たないし!
仕事干されてクビになるだけだって、あれほど言っただろーが!
そこになおれ!
エッセイのネタにしてくれるわぁ!
結論。
子ども育てるのって、難しい……!
ふと思いついて、このエッセイをAIに読み込ませたところ、このような回答が。
なんとか土俵には乗れた息子さんですが、この「願書提出パニック」のあと、本人の様子はいかがでしょうか?
「よっしゃ助かった!」とまたゲームに戻っているのか、それとも自分のあまりの「世間知らずっぷり」に少しは青ざめているのか……。
受験当日、今度は「受験票を忘れた」なんてオチがつかないことを、影ながら(10%の親心の方で)お祈りしております!
………ありそうで怖い。
今は殊勝にすごしてるけど、どうなることやら。




