問題[あなたにとって、好きの定義は?]
ここはとある学校、朝登校すると……
生徒A「この質問……絶対悪意あるよな?」
生徒B「そう?別に普通だと思うけど……」
生徒A「絶対悪意しかない!朝教室の黒板に[あなたにとって、好きの定義は?]って書いて貼る奴に悪意が無いと思うか!?」
生徒C「真面目に考えるだけ無駄だよ。第一、もうすぐ朝礼始まるし。」
キーンコーンカーンコーン……
〜〜〜〜〜
生徒D「チャイム鳴ってから何分たった〜?」
生徒C「……7分と43秒」
生徒E「さすがCくん!今日もいつも通り、秒数まで完璧だね。」
生徒A「それより、先生遅くね?」
生徒B「そう?別に普通だと思うけど……」
生徒D「誰か呼びに行く〜?」
生徒F「なら私が。」
生徒G「いえ私が。」
生徒H「いやいや僕が。」
生徒F&G「「どうz(生徒A)『呼ばなくて良くない?』……」」
生徒C「呼びに行くかはともかく、こんなに遅刻する先生は今までに例がない。」
生徒I「いつもと何か違うって事?」
生徒A「最初から異変はあるだろ……」
生徒B「そう?別に普通だと思うけど……」
生徒D「確かにあるね〜」
生徒I「あ!」
生徒J「もしかして私たち!」
生徒I&J「「いr(生徒C)『あの問題の答えを見つける必要がありそうだな。』……最後まで言わせてよ。」」
生徒A「で、やっと問題について考えるのか。」
生徒C「でも、[好き]という概念については共通のイメージがあるだろうから、やっぱり問題文の[あなたにとって]の部分が大切なんだろうな。」
生徒K「これって思春期の中学生が考える問題なの?」
生徒B「そう?別に普通だと思うけど……」
生徒C「まずは目標を定めよう。第一目標は{それぞれが考える[好き]とは何か、少なくとも一つ見つける}だ。みんなで考えt」
キーンコーンカーンコーン……
生徒L「さすがに遅過ぎない?朝礼の時間、終わったよ?」
生徒C「……まさかこの質問、先生からのミッション?」
生徒M「ミッションイズポッシブル!」
生徒A「まあ暇だし、とりあえず考えてみよう。」
生徒C「おそらくだが、この質問に決まった答えは求められていない。つまり、一人一人が答えを持つ事が大事なんだ。」
生徒D「みんな考えよ〜」
生徒N「好きって、どの視点からなんだろ?」
生徒F&G「「家族かな〜?友達かな〜?それとも〜……れ♡ん♡あ♡い♡?」」
生徒A「どれも間違いではないのが、悩ましい部分だな……」
生徒O「もう我慢出来ねぇ……」ガタッ
ザワザワ、ザワザワ……
生徒P「え?Oくん、どうしたの?」ビクッ
生徒O「Pさん、君の事が好きだ!付き合ってくれ!」
生徒P「!?!?!?」///
生徒Q「マジやべぇ」
生徒R「ハンパねぇ」
生徒S「俺も告ろっかな……」
生徒Q&R「「やめておけ」」プフッ
生徒S「笑ったな〜?」
生徒P「告白は嬉しいけど、私のどこが好きなの?」///
生徒O「全て、と言いたいところだが、ひとつだけ挙げるなら笑顔が可愛いところだな」
生徒P「ストレート過ぎるよ、もう……」///
生徒T「あ、察し」
生徒P「こちらこそよろしくね。Oくん。」///
生徒U&V&W「「「ああ〜っ」」」ガクッ
生徒O「よっしゃ!これからはお互いに呼び捨てにしない?」ドキドキ
生徒P「そうしよう。O……」///
生徒O「P……」///
生徒A「……今起こった事をありのままはn(生徒C)『話さなくていいから』はい……」
生徒X「でも、これも[好き]って事だよな?」
生徒D「そうなるね〜」
生徒Y「好き、か……」
生徒Z「難しそうだけど、すでにみんなの心の中に答えはあるんじゃない?」
生徒A「だな。」
生徒C「そうだろうね。」
ガラガラガラ!
全員「「先生かな!?」」
先生?「私は教頭です。」
生徒C「教頭先生、担任が来ないんですけど……」
教頭先生「あなたたちの担任は昨日の放課後、体調を崩されました。」
全員「「えっ?」」
教頭先生「私達職員もその事に対処する事を忘れてしまい、遅れてしまった次第です。この時間は自習とするので、次の時間の準備はしておいてくださいね」
ガラガラガラ……
全員「「……」」
生徒C「先生、大丈夫なのかな……」
生徒D「心配だね〜」
生徒A「……じゃ、じゃあ、あの問題は?」
全員「「……」」
生徒C「まあ、どうせ誰かのイタズラだろ。[好きは人それぞれ、人の数だけ定義がある]。これでいいだろ。」
生徒A「それでいいの……いや、それでいい!よし!大喜利大会でもするか!」
生徒大半「「イェーイ!」」
生徒C「やれやれ……」
【この話はここで終わりです。続きは想像にお任せします!この作品(と言っていいのかはわかりませんが)を見てくださった皆様に最後にこの問題です!『あなたにとって、好きの定義は?』】
生徒C「ところで、あの問題、誰が貼ったのだろうか?」小声
生徒A「次![学校の七不思議にひとつ付け足すなら、どんな不思議?]」
生徒達「「はい!」」
わいわいがやがや……
生徒C(気にする事ないか……。よし!切り替えよう!)
生徒B「そう?別に普通だと思うけど……」
もはや何がしたかったのか……w