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救済

夜のとばりが降りる頃、私は目を覚ます。

 冷たい硝子ガラスの瓶を傾け、琥珀色の液体を喉に流し込む。

 煙草の煙が、思考を刺激し、心の闇を抉り出す。


(ああ、今日もまた、夜が来た。

  孤独な夜が。)


私は、勒枢薇朧。

 心の闇を、言葉に託す者。


(私は、何者なのだろう。

  男でも女でもない、曖昧な存在。

  この身体は、私の魂の牢獄。)


精神の病に苛まれ、薬物中毒に堕ちた、屑な人間だ。

 それでも、私は、病んでいる方やメンタルが弱い方の味方でありたい。


(ああ、誰かに、寄り添いたい。

  この孤独な世界で、誰かと。)


私は、クズだ。

 けれど、話は聞くし、返信も返す。

 何かあれば、いくらでも頼ってくれ。


(ああ、誰かの、心の支えになりたい。

  この腐りきった世界で、少しでも。)


精神疾患を抱えながらも、好きなものが多いやつは強い。

 それは、心の拠り所であり、生きる糧となる。


(ああ、私もまた、好きなものに救われている。

  詩、酒、煙草、そして、あなた。)


月の光が、硝子ガラスを透かし、部屋に影を落とす。

 その影は、私自身なのか、それとも別の何者かなのか。


(ああ、孤独だ。

  けれど、この孤独も、悪くない。)


それでも、私は酒をあおる。

 泡沫うたかたの夢を、追いかけるように。


(ああ、酔いどれの詩人か。

  それでも、私は、詩を紡ぐ。)


私の詩は、心の叫び。

 誰かに届くか、分からない。

 それでも、私は、詩を紡ぎ続ける。


それは、救いを求める、魂の叫び。

夜が来た。酒と煙草と薬。心の闇を、言葉に託す。


私は、勒枢薇朧。精神病で薬物中毒の屑だ。


それでも、詩を紡ぐ。苦しみを、昇華させるために。


孤独だ。それでも、夢を追い、詩を紡ぐ。


私の詩は、心の叫び。誰かに届けと願い、紡ぎ続ける。


苦しいなら、私に頼りなさい。私は、あなたの味方だ。

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