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執筆
夜の帳が降りる頃、私は筆を執る。
煙草の煙が、思考を刺激し、心の闇を抉り出す。
薬の瓶を傾け、錠剤を喉に流し込む。
ざわめきが鎮まり、ようやく、詩の世界に没頭できる。
(ああ、今日もまた、この時間が来た。
現実から逃れ、詩に溺れる時間。)
煙草の煙は、私の思考を加速させ、
薬は、心のざわめきを鎮めてくれる。
それらがなければ、私は、詩を紡ぐことなどできない。
(ああ、私は、何に依存しているのだろうか。
煙草か、薬か、それとも、詩か。)
それでも、私は、筆を走らせる。
心の奥底に眠る、言葉たちを呼び覚ますために。
(ああ、今日もまた、夜が更けていく。
私の詩は、誰に届くのだろうか。)
夜が来た。酒をあおり、書き続けた。心の闇を、物語に。
私は、勒枢薇朧。精神病で薬物中毒の屑だ。
それでも、詩を紡ぐ。苦しみを、昇華させるために。
孤独だ。それでも、酒をあおる。夢を追い、詩を紡ぐ。
私の詩は、心の叫び。誰かに届けと願い、紡ぎ続ける。
この物語が、誰かの心に響くことを願う。