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死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります  作者: 穂村満月
第九章.これはハッピーエンドですか?

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105.閑話、シャルル視点

 ナズネェが、私とジョエルを結婚させようとしている。それをキーリーが後押ししている。このままでは、私はジョエルのお嫁さんにされてしまう。

 言いたいこと、して欲しいことがあるのなら、ちゃんと言わないと、誰にもわかってもらえないと、ナズネェは言っていた。嫌だと、ちゃんと言わないといけない。ジョエルなら、ワガママを言っても受け入れてくれる。ジョエルを味方にしよう。キーリーは、ダメだ。キーリーは、敵だ。


「ジョエル、話したいの。聞いてくれる?」

「ああ、構わないよ」

 ジョエルの部屋を訪ねたら、中に招き入れてもらえた。この話は、誰かに聞かれてはいけない。小声でこっそり話す話だ。大丈夫。今なら、キーリーも先生も、ナズネェと一緒だ。私のことなんて、誰も気にしていない。

 私がイスに座ったら、ジョエルはベッドに座った。手早く話を終えなければいけない。

「あのね。ナズネェが、私たちを結婚させようとしてるけど、ジョエルは嫌でしょ?」

「!! いや、嫌ではないよ。シャルルのことは、嫌いじゃないよ。だけど、恋人ではなく妹のように思っていて、ね」

 思った通りだ。ジョエルは、私を傷付けないために断れなかっただけで、私と結婚したい訳じゃなかった。ナズネェが、私がジョエルのことを好きだと言ったから、人前では断れなかったのだ。

「気を遣わなくていいの。私は、結婚したくないの」

「そうなのか。それならば、結婚はやめよう」


 ジョエルの説得は、簡単だった。ナズネェの言った通りだ。でも、ここまでは前座で、大事な話はここからだ。

「それだけじゃ、ダメなの。ナズネェの結婚もなくしたいの」

「まさか!?」

「そうなの。ジョエルと同じなの。協力して欲しいの。ジョエルも嫌でしょ?」

「わたしは嫌だけど、ルルーは嫌がっていなかった。だから」

 そこも気を遣ってたの? バカなの? 優しいの? ずーっと私を守ろうとしてた可愛がってくれてた人だから、できる人だと思っていたのに、私以上にダメな人だったのかもしれない。だからこそ、私に優しくしてくれていたのかもしれないけれど。

「ナズネェは、私たちのために我慢してるだけ。キーリーの扱いに困ってるだけ」

「それは、助けてあげないといけないね。でも、わたしたちが結婚しないなら、責任を取る必要はなくなるだろうから」

「ナズネェは、結婚したくないから止められるけど、キーリーが止まらないの。必死だったの。ナズネェは、強く押されるとどこまでも流されるって、先生も言ってたの」

 キーリーも悪い男だけど、先生も侮れない。ナズネェに隠れて、私に話をつけに来た。ナズネェの頼みなら聞いてもいいけど、先生なんて知らない人だ。これからお世話になる予定だけど、信頼してはいけない人だ。

「結婚だよ? 押された程度で、決められないよね。前は、人間全てを拒否するほど、嫌がっていたよ」

「色々なことがありすぎて、考えるのが嫌になってるんだって。今は、お金集めを頑張ってるから、自分のことは、適当なんだって」

 本当は、ナズネェが恋愛話が苦手だから、耳をふさいで放置してるだけだ、と聞いた。なんでもできるナズネェでも、苦手なことがあるのに驚いた。どっちに転んでも、ナズネェならどうにでもできるから大丈夫なのかもしれないけど、ナズネェを助けてあげたいというより、私がナズネェをキーリーに渡したくないのだ。邪魔する方法があるなら、やるべきだ。ナズネェは、ワガママに生きろと言っていた。

「それは、いくらなんでも」

「そう、先生が言ってたの。結婚を止める方法も教えてもらったから、一緒に付き合って欲しいの」

「どうするの?」

「ナズネェは、私のことを可愛い妹だと思っているから、私がキーリーのことを好きだって言ったら、絶対に結婚をやめるって」

「それは、やめた方がいい。そんなことを言ったら、シャルルがキーリーと結婚させられるだけだ」

「そうなの。先生は、ナズネェを守ろうとしてるだけで、私のことは、どうでもいいの。私とキーリーを結婚させて、ナズネェを自分の物にしたいだけなの。キーリーより危ないの。だからね、私は、先生のことも好きだって言うの」

「それは、、、いいの?」

「絶対に、2人を止めるの。どうせ私は、ナズネェの妹にしかなれないの。ナズネェなら、妹が二股でも可愛がってくれるの。だからね。2人を止めてる間に、ナズネェを取らないでね!」

 ジョエルとの結婚を断るのに、ジョエルを好きだと言うのは、いくらなんでもおかしい。そこまで変な子だと思われたくない。

「それが、本題か」

「そうなの」

「わたしは大穴にも入っていない。大丈夫だよ」

 ジョエルは、清々しい笑顔を見せた。

 なんでなの? どうして、そんな顔ができるの? ナズネェが好きだって気持ちが、全身からにじみ出てるんじゃないかってくらい、私も一目でわかったのに。

「頑張らないの?」

「頑張る方法もわからないし、ルルーは、そんな物を欲しがっていない。シャルルも頑張らないんだろう?」

「そんなことを言っても、困らせるだけなの。何かをどうにかして、振り向いてもらえたとしても、私じゃナズネェを幸せにはできないの。ナズネェには幸せになって欲しいから、私じゃダメなの」

 だけど、ジョエルは男だ。キレイな顔をして、誰よりも強い、みんなに好かれる男だ。頑張れば、絶対に手に入る。頑張れば、ナズネェを幸せにすることだって、できる。なのに、なんで?

「シャルルは、わたしの可愛い妹だ。どこまでも協力しよう」

「私も。ジョエルに幸せになって欲しいな、って思った。明日、ナズネェのところに一緒に行ってね」

「ああ、共に戦おう」

 強力な味方ができるハズだった。だけど、私は、ジョエルも守ってあげないといけない人だと思った。

こういう話を一人称で書く方法が、わからない。閑話なしの話を書けるようになりたいです。


次回は、ストレス発散で家出します。もう恋愛話は嫌だ。

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