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第8話 入浴! 猫娘と一緒のお風呂で、疲れはポイポイしちゃうの!

「ふわぁ。おゆ、きもちいい!」


「でしょでしょ。ラーラちゃん、ゆっくり温まってね」


 わたしは、今ラーラちゃんと一緒にお風呂に入っている。


「めい、ありがと。たすけてくれて」


「いえいえ。かわいー子を助けるのは当たり前だもん。かわいーは正義なの!」


 わたしはマジマジと一緒に湯につかったラーラちゃんを見る。


 ……ラーラちゃんの真っ白な肌がお風呂で温もってピンクになっているのが、とってもかわいーの。そしてお胸は、やっぱりわたし以上だし、ウエスト細くて、お尻も尻尾もお耳も可愛いのぉ。


 身長はわたしよりも少し下、たぶん150cm弱くらい。

 でも3サイズは明らかにわたしの負けの、ボンキュボン。

 昔のトランジスターグラマーってやつだったっけ?

 更に要所要所のピンク度合いも、わたしの負け。


 ……うむぅ、おかーさんくらいには、わたし早く成長しないとぉ。それと人種(?)が違うからラーラちゃんには勝てないのかもぉ。


 さっき年齢をラーラちゃんに聞いたら、地球換算で12歳。

 わたしよりもひとつ歳下だ。


 ……歳下に負けたのぉ! でもいいもん。ラーラちゃんかわいーから、わたしのいもーとにしちゃうんだからぁ。


「かわいい、たすける?」


 ラーラちゃんは、不思議そうに小首を傾げる。


「そうよ! まあ、可愛くなくても助けを求めていたら助けるの当たり前だけどね」


 わたしは、胸を張って自論を言った。


 ……あまり大きくないけど、しょうがないもん。学校でも普通くらいだもん!


「ていこく、めいとおなじ、ひと。でも、こわい。たたかい、くに、こわす」


 ラーラちゃんはうつむき、悲しそうな顔をした。


「うーん。それは、わたしにはわかんない。わたしやおにーちゃん、おとーさん、おかーさんは困った人を見たら助けるのが当たり前って思っているから、他の人がどうして怖い事するのかは、考えた事も無いの」


  ◆ ◇ ◆ ◇


「ラーラちゃんは、ずっとウチに居ていいんだよ。わたしがぜーったい守るんだから」


 目の前の女の子、メイは、わたし(ラーラ)に対して守護すると言ってくれている。

 わたしには、どうして彼女がそこまでわたしを守りたいのか、理解しがたい。

 わたしを守る事は、メイにはデメリットばかりで一切メリットも無いだろうから。


 でも、彼女のキラキラとしたこげ茶色の瞳を見ると、メイの言葉は絶対信じられると思う。

 それは同じ眼のタカコママ、マナブパパ、そして少し違うけどアキラも同じく信じられる。

 皆、帝国の人達と同じ肌の色、髪の色と瞳の色なのに全然違う。

 皆からは、帝国の人達みたいな嫌な、怖いイメージは一切感じない。


「ほんと?」


「うん、ぜーったいなの! だから、ラーラちゃんはうつむいていないで、顔上げて笑うの!」


 瞳と同じ黒に近いこげ茶色で少しクセがある髪、わたしよりも少し高い身長に痩せ型だけど綺麗な身体。


 白とペールオレンジの間くらいでとても健康的な肌に、伸びやかな手足、つつましくも可愛いバストにキュっと締まったウエスト、そして小さく可愛いお尻。


 その元気でニコヤカな表情もあいまって、生命力、ここにはっきりと存在する、生きているという活力をいっぱい感じる魅力的な女の子だと、わたしはメイの事を思う。


「ありがとー」


「うんうん。そうそう美少女は笑っていなきゃね!」


 わたしの笑顔に対して笑い返してくれるメイ。

 わたしは、メイのキラキラとした笑顔こそ素敵だと思った。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「貴方、もうあの話は言っちゃダメでしょ。特にあーちゃん達が居る前じゃ!」


「ごめんよ、タカコさん。ついね、言っちゃったよ。だって親子揃って異世界人拾うんだもん」


 夫婦だけのリビング、マナブとタカコは寄り添いながら話し合っている。

 アキラは、これ以上恥ずかしい場面なんて見ていられないと、メイ達が風呂に行くとさっさと自分の部屋に閉じこもった。


「わたくしの時は、もっと分別あって納得しての事だったわ。第一、あの時わたくしは婦人警官だったし。もう15年にもなるのよね。あれから色々あったわ」


「そうだよね。僕達が結婚する1年くらい前だったかな。流石に僕達が『あの子』を養子にするって事は出来なかったから、お義姉(ねえ)さん達に色々御願いする形になったけど……」


「元警察官としては、乳飲み子を放置できないわ。それに、事情が事情だったし……」


 タカコは、少し苦しそうな顔をする。


「お義姉さん達の事は、タカコさんの責任じゃないよ。タカコさんが『あの子』を拾った事と、アイツらがお義姉さん達を襲ったのは全く関係ないことだし」


 マナブは、タカコを抱き寄せて頭を優しく撫でた。


「でも……」


「『でも』、はナシ。そんな事を言うタカコさんのお口はこーだ!」


 再びタカコの唇を己の唇で塞ぐマナブ。


「ん……。もう、貴方ったら」


「今晩、またゆっくり話そうね。さあ、お風呂が空いたら入ってきてね。僕も後から入るから」


 唇が離れてからも色っぽい表情をするタカコ、そして彼女を抱きしめているマナブ。

 お互いアラフォー世代、同級生のタカコとマナブだが、今もイチャイチャ度は新婚時代と大きく変わらない。

 その仲の良さは娘のメイから見たら、微笑ましくも恥ずかしいものだ。


「あー、おとーさんとおかーさん。またイチャイチャしてるのー! 思春期の娘の前で少しくらいはデリカシー考えてよねぇ! そういうのはベットの中でしてよー!」


 ちょうどお風呂上りのメイは、両親のイチャイチャを見て叫んだ。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「もー! はずかしーんだから」


 わたしは、おとうさん達に少し怒っているの。

 だって、恥ずかしいもの。

 思春期の娘の前では、もう少し気を使って欲しい。


「ごめんね。もう少しメイがお風呂から出るの時間が掛かると思ったんだよ。ラーラちゃん、お風呂はどうだったかい?」


「すっごく、きもちよかったの!」


 お父さんは、イチャイチャをわたし達に見られた恥ずかしさを誤魔化すように、ラーラちゃんにお風呂の感想を聞いた。

 ラーラちゃんは、倒れた時や逃亡時についていた汚れもきれいに取れて、ピンクな肌がピカピカしている。


 ……しっかし、おとーさん達のイチャイチャ。本気で弟か妹が出来るの心配しなきゃ!


「ラーラちゃん、服は大丈夫? メイの服じゃ胸周りがキツイからさっき買ってきたけど」


「うん、たかこまま。うごきやすくて、これすき!」


 ……ごめんねぇ! わたし、胸小さくて!


 わたしは、中学1年生としては平均的なバストサイズだと思う。

 しかし、ラーラちゃんは圧倒的。

 わたしと御揃いのパジャマを着ているけど、胸部の膨らみ方が半端じゃないの。


 ……アレ、D、いや絶対Eはあるよね。ぐすん、おかーさんが確かDくらいだから、わたし成長したらおかーさんくらいになるよね? あとサイズ2つかぁ。


 新品のスポーツブラを着用するのに、わたしはラーラちゃんに教えたけど、圧倒的な肉の容量にわたしは何も言えない。


「じゃあ、2人とも今日は疲れたでしょ? 早く寝なさいね。お布団、メイのお部屋に敷いておいたから、同じ部屋で寝たらいいわ」


「さっすが、おかーさん! じゃ、おやすみなさーい。ラーラちゃん、いくよー!」


 わたしは、お父さん達にぺこりとお辞儀をしたラーラちゃんをわたしの部屋へ引っ張っていった。


 ……お布団の中でラーラちゃん、抱っこするんだもん! せっかくのお胸、堪能するんだもん!

「メイ殿、すこしイジケテおらぬか? 中学一年女子ならブラサイズBもあれば十分だと思うのじゃ。ワシは、小さい『丘』も『霊峰』も好物なのじゃ! 乳房に貴賎(きひ)は一切無いのじゃ!」


 はいはい、チエちゃん。

 興奮しすぎないようにね。


「乙女2人の視点からのお互いの身体についての描写、見事なのじゃ! 存分に楽しめたのじゃ!」


 えーっと、別にチエちゃん喜ばすためにお風呂シーン書いたんじゃないけど。


「まあ、良いのじゃ。アレ以上はR15ですまないからのぉ。間違ってもドコがピンクとか書くのは不味いのじゃ! 更に『にこ毛』がどーとか書くと一発アウトなのじゃ!」


 ちょ、後書きがR18になるので辞めてよ、チエちゃん!


「はいはいなのじゃ。では、明日の更新を楽しみにするのじゃ。くれぐれもブックマーク、評価、感想、レビューを頂けたら嬉しいのじゃ!」


 ではでは。

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