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朱色  作者: 脱兎田 米筆
6/20

麦茶

 「はぁ……はぁ……」

 俺は舗装のされていない山道を歩いている。 

 両脇には雨風によってボロボロになった誰のか分からない墓がある。俺が生まれる前からここにあるらしい。殆どの墓はもう誰も参らなくなっているのだろう。殆ど朽ちている墓ばっかりだ。

 「はぁ……はぁ……」

 俺はまだ登り続ける。

 暫く歩を進めていると石の階段が現れた。それの伴い道の脇にある墓は新しく、立派なものになってきた。

 きちんと場所を区切られ、花立にはここ最近捧げられたであろう綺麗な花が生けられてある墓が殆どだ。

 「はぁ……はぁ……」

 俺は経年劣化で角の取れた石の階段を登り続ける。

 墓と共に並んでいる木々のおかげで身を焼く日の光は当たらないが、それでも暑い。シャツが急な雨に降られたかの如く濡れている。

 少しだけ休憩しよう。

 俺は立ち止まり、階段に座る。

 そして、水筒を取り出し、俺は麦茶を一口飲んだ。

 

読んでいただきありがとうございます。

良ければ評価、感想よろしくお願いします。

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