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嗚咽だって
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「落ち着いた? 」
瑠美が声をかけてくる。心配した声音で瑠美が声をかけてくる。
涙は止まり、嗚咽が漏れるだけになった俺は顔を上げ、うん。と頷き、立ち上がる。
「どうしたの? 時が止まったみたいに固まったから不思議に思って近づいたらさあ、いきなり泣き出すんだもん……本当に大丈夫? 」
「何でもないよ、ゴミが目に入っただけ」俺はゴシッと目元を拭った。
「ふーん、何でもない、か、分かった。じゃあ、今度こそお墓の前に行こ。あんまりお墓から離れ続けていると体力使うんだよね、……まあ、死んでるのに疲れるって変な話だけどさ」
瑠美は今度こそ踵を返し、歩いて行く。
俺は、泣いて腫れた目元を、瞼をもう一度拭い、彼女の小さな背中を追って歩き出した。
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