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過去4
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俺は泣きじゃくる少女に落ち着いたら川に戻ってくるように言い、俺は塀の日陰にスイカと木刀を置き、何かあったらしい川へと走った。途中でビーチサンダルを脱ぎ、手に持って走った。
「はあっはあっ、おい! 将太ぁ! 何があった! 」俺は声の届く範囲になった途端、走りながら俺は声をあらん限り声を張り、最初に目についた少年の名を呼び、問う。
将太と呼ばれた少年はバッと泣きそうな顔で振り向き、叫ぶ。
「お兄ちゃん! 花ちゃんがあー! 」
近づいて行くとゴロゴロとした砂利の上にペタリと座り込み、肩で息をしている少女が見えた。
より地を蹴る脚に力を入れ、近づいて行く。
「どうした! 何があった! 」
俺の問いには将太が答える。
「花ちゃんが溺れちゃってっ、瑠美姉ちゃんが飛び込んでっ、花ちゃんを助けてくれたんだけどっ、代わりに瑠美姉ちゃんが溺れちゃってっ」
パニックになり、今にも泣きだしそうな将太はそこまで話すとぐぅ、ぐぅと言うだけになった。
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