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星の王(再構築版)  作者: は
10/10

人物紹介 + おまけ

本作に登場した人物や用語などの紹介。




【登場人物】

・少女(エーテルの巫女) 推定14歳。

 ヒロインかどうかは不明だが物語の鍵ではある。エーテルの巫女とか勝手に認定されて故郷と家族を失うわ奴隷商人(偽)に保護されて脱走して死にかけるわ助かったと思ったら怪獣大決戦を特等席で鑑賞する破目になってダウンした。



・クロル=ニトリス 外見年齢20代前半。

 主人公。女心は微塵も理解できない。睡眠薬入りアイスティーも見破れない。魔族(羅刹族)の重鎮で戦闘民族かつ脳筋気味。故郷には自称婚約者の金髪巨乳三姉妹がいるため、故郷に戻らずなんとか人生を全うしたいと考えている。


・マチウス大佐 外見年齢20代後半

 軍人。太陽の女神が個人的に動けないため代わりに色々やってる人。代行者、執行者と呼ばれたりもするが狗とも罵られたりする。苦労人。陸船の艦長。奴隷商人のふりして人助けして乗員がどんどん増えていく属性。苦労人。乗組員(女性)の大半から性的に狙われているが自覚していない。


・騎竜ベリアル 

 歯車王国時代に建造された走行竜型自動人形をモデルに作られた人造巨兵の知能ユニット(コア部分ともいう)。クロルの相棒。エーテル王国の自動人形としては後期開発組であり、ダイアナなど最初期に建造された自動人形の前ではただの舎弟と化す。


・女神アポロダイン

 太陽神という事になっている。数多ある太陽神の概念の一つでしかなかったが、地道な営業努力で信者を獲得してこれからという時にユニオンプロジェクトの詐欺に引っ掛かって魔女の島への侵攻を決めてすべてを失った。もういちど女神として再起し地道に頑張って今度こそ信者と平和に暮らそうとアイドル活動していたら、世界征服を企むマッド技術者に国ごと乗っ取られてしまった。

 販売数爆死したけど一部に熱狂的なファンがいた旧世紀日本のギャルゲーのヒロインの一人が劇中で太陽神のコスプレした姿が神格化したものというのは、彼女の中では決して表に出したくない秘密。


・霊木の樹精

 ドライアド。いわゆる植物や樹木の精霊だが、停滞していた大陸の地脈をうっかり復活&制御に成功してしまったため神格を得た。このままだと本体の樹木が宇宙空間まで枝葉を伸ばしてしまう可能性に気付いて秘かに焦っている。夢はお嫁さん。夫となるべく交際相手の薬師の青年に不老不死の妙薬を飲ませようとしては解毒されている。


・ダイアナ

 大南帝国で活動している著名な冒険者チームに所属しているメイド型自動人形。少なくとも殴り合いでベリアルに負けたことがない。ダイ姉様。


・レオーネ

 大南帝国で活動を始めた駆け出し冒険者の相棒として頑張っている雌ゴリラ型自動人形。美少女型ボディがいつの間にか強奪されていたため本国に戻るべきか悩んでいる。


・副長&機甲兵の皆さん

 マチウス大佐の部下。正規訓練を受けた数少ない軍人。大佐が大好き。性的に。


・ユニオンプロジェクトの工作員

 文章改定で立場が大きく変わった人。下っ端。石兵の開発にも関わっていたようで、隠しモードであるティターン(暴走態)を起動できた。私室ではブーメランパンツ一丁で赤ワイン飲んでそうなタイプ。ランサーで真っ二つにされて、自分が敵に廻した者の恐ろしさを理解した。


・重機甲兵

 種族的にはスモールジャイアント族(身長4~5メートル)で、ギリギリ人間社会でまともに生活できていた。真なる巨人(ギガント)が100メートル級なので「なんだオラたち普通の人間だっぺ」と開き直って社会進出した結果、軍部の実験部隊に採用された。猛獣系ではない巨獣種ならば十分に倒せるだけの能力と技術を備えていた。もぐもぐされた。


・硬式飛行船に乗り込んでいた兵士の皆さん

 ユニオンプロジェクト工作員の部下で、実態的には盗賊とかソッチ系の身軽な人が主体。ヒャッハー文化の正当なる継承者でもあった。その最後も継承の名に恥じないものであった。もぐもぐされた。


・反乱軍(陸船側)

 アポロジアの軍部でも超タカ派。というか戦場に出る前に国が滅びてしまった生き残り。魔女の島の恐ろしさを全く理解していないため「俺たちが本気になれば勝てる」と信じて疑っていなかった。新鋭の陸船を奪取したけど飛行船が墜落したら逃げようとして逃げきれなかった。多少は生き残った模様。


・女王陛下

 クロルの直属の上司。東方魔王のパートナー。人妻。菓子職人でもあった。知り合い(エーテル王)に問題が発生したためクロルに問題解決を依頼した。シュークリームが絶品。


・香久弥

 かぐや。マッドエンジニア。人造巨兵の開発者。合体と変形が浪漫の人。浪漫を理解しない祖国に見切りをつけて、その場の勢いで世界征服を宣言する。後でレジスタンスに自作の合体変形式の人造巨兵を強奪という名目で貸与させつつ自分もレジスタンス側に寝返るプレイを模索している。そんな事ばかりやってるから祖国で裁判になった。エーテル王の末娘。




【用語】

・人造巨兵

 巨大な人型兵装の総称。

 巨大といってもピンキリであり、3メートル~25メートルくらいまで存在する。

 装着型(機甲兵/重機甲兵)と搭乗型(ゴーレム/タロス/ティターン/タイタン)で操縦方式での分類と、機械式(機甲兵/重機甲兵/タロス)と錬金術式(ゴーレム/ティターン)と超科学(タイタン)で製造タイプでの分類がある。

 もともと自動人形や魔法人形(非搭乗式ゴーレム)など人型兵器に対する社会的な受け皿があったため「俺たちがそのまま大きくなれば、でっかい獣どもも殴り倒せるのによ」という非常に単純な動機で対巨獣種兵装として開発が始まった。(タイタンは例外)

 装着者/操縦者の戦闘スキルをそのままトレスして再現する性能を持ち、短時間であれば巨獣種に対抗し得る。ただ素材や構造上の限界で長時間の使用は機体の自壊につながるし、サイズが大きくなるにつれて機動性も低下する。主要関節部は大きな戦闘ごとに交換する必要すらある。

 そのため操縦者一人に対して整備補給担当者が最低でも十名、長距離移動時は馬車ないし陸船必須という、およそ個人での運用を考えていない金食い虫となっており、大国でも配備が遅々として進んでいない。


・星の樹

 ある時、空の彼方で発見された素材。超巨大な樹木であり、僅かでも魔力を帯びると浮遊する性質を持つ。浮力は魔力量に応じて変化し、大質量でも問題なく支えてしまう。陸船や硬式飛行船では骨組み部分に星の樹が埋め込まれている。これによってアポロジア連合国は物流面で他国との友好的な連携に成功した。大陸縦断輸送網や大陸間連絡船などが開発中である。また重厚な鎧の内部に仕込むことで実質的な軽量化が可能となり、これも人造巨兵製造に不可欠な素材となっている。


・真なる巨人

 身長100メートル~160メートルくらい。大陸の西端に住んでいるらしい。存在の痕跡は遺跡という形で知られていたが、元気に暮らしていることが物証付きで確認された。このとき各国の首脳部や軍部は胃薬消費量が桁違いに上昇したという。高度な魔法文明を維持しており大陸の地脈ネットワークを構築したのも彼らではないかと言われている。


・地脈

 星そのもののエネルギー、地表の生命や精霊たちの発散するエネルギー。ただ拡散していくだけのそれらを収束し適切に循環させることで生き物の活性化などを試みた……とされる古代人の叡智っぽいもの。機能停止して久しく、エネルギーの暴発をドラゴンや真なる巨人たちが防いでいた。最近修復されたため、ドラゴンや真なる巨人たちは感謝している。


・巨獣種

 動植物を本来のサイズからおよそ百倍くらいにスケールアップした生物群の総称。巨大化しただけで余計なオプションは本来備わっていないが、大量の魔力を浴びて魔獣化すると話は別。地脈を通じて移動するため、割と神出鬼没。人類国家側に巨獣種の討伐記録は一件しか存在しない。


・ランサー

 宇宙の騎士が持ってるソレ。ツインブレードとかダブルセイバーとか呼ぶ人もいる。浪漫武器だが、標準的な人類にとっては剣として半端、槍としても半端という評価。身体能力に優れた獣人たちは体術と組み合わせることで活用し、魔族は浪漫を押し通して使っている。


・空飛ぶ盾

 元々は機甲兵に持たせる大型盾だったが浮力が大きすぎて使い物にならず、マチウスが乗って背中の羽で推進力を生み出すことで高速飛行が可能になった。現在は飛行に適した形状に改装されている。


・アポロ体操

 うろ覚えのラジオ体操。女神アポロダインが舌っ足らずなアニメ声でうんしょうんしょと歌いながら手足をバタバタさせる姿が国民のハートを射抜いた。


・太陽神アポロダインの教え

 みんな仲良く

 衣食住を先ず何とかしよう

 魔女の島に喧嘩売ったらダメ

 地道に頑張ろう

 不便は色々あると思う、こちらも頑張るがみんなも力を貸して

 魔女の島に喧嘩売ったらダメ

 世界征服よりも明日のごはんを

 お風呂はきれいに使いましょう

 魔女の島で羊飼いに喧嘩を売ったらあきらめて

 辛い時はすぐに声を掛けてください

 だから魔女の島に喧嘩を売るなんて冗談でも言わないこと


・魔女の島

 冒険者が割と憧れている。

 紅と碧という二つの国家が南北にあるが基本的に仲良し。

 エルフと魔族とドラゴンたちの故郷。

 島とは言うが東西南北それぞれ500㎞くらいある。

 たかが羊だと舐めてかかったドラゴンが返り討ちに遭う。

 二足歩行でウクレレかき鳴らす猫がいたら全力で逃げろ、駄洒落を言い始めたら神に祈れ。

 海で鯖に遭遇した時に備えて遺書の準備を怠らないように。

 どうしてこの島に攻め込もうと思ったのか、太陽神アポロダインは心底後悔している。




▽▽▽




「──すごい」

「龍涎香を採った時に、な。皮下の脂身を塩漬けにしたもの、肝油、脳油。あとは現地で抽出した灯火用の鯨油。組合では買い取り対象になっていなかったが、あるいは物好きがいるかもと思って少量ではあるが確保していたんだ」

「最高、です」


 大南帝国モールトン伯爵領、第二の都市ブリストン。

 真なる巨人(ギガント)との文化交流が始まり冒険者と学舎が押し寄せて急遽拡大したこの街の一角。工房に併設した店舗のカウンターで薬師の青年が並べられた幾つもの瓶を見て震えていた。いつものふてぶてしい態度とは程遠い興奮した姿に、店番を買って出ていた獣人族の少女は怪訝そうに視線を向けている。


「内陸部にあるブリストンでは海生哺乳類の素材は滅多に入手できないんです。部位ごとにきちんと分けてある鯨油なんて、初めてですよ! それどころか採集日、鯨の種類、抽出部位に方法の明記! 分量だって成分調査の他に製薬に用いても十分すぎる! 錬金術師を現地派遣させたって、これほどの品をこれほどの質で入手するなんて不可能です! 足元を存分に見てくださいシャンティスさん、できる限りの高値で買いますから!」

「落ち着けジェイムズ君」

「もしブリストンの冒険者組合や薬師組合で買い叩かれそうになったら遠慮なく僕の名前を出してください、推薦状もいま差し上げますから!」


 質の高い回復薬(ライフポーション)を作る若手の薬師がいる。

 そんな噂を聞いてブリストンの街まで足を運んだ冒険者シャンティスは、想像を絶する歓待ぶりに困惑を隠せなかった。なるほど工房を見渡せば植物系素材は極上品が揃っているが、動物系や鉱物系の素材は凡庸というか、品質面で明らかに調薬の足を引っ張るものしか置いていない。


「支払いは小切手にしましょうか、それとも現物で欲しいものがあれば用意しますけど!」

高性能回復薬(ハイポーション)は手に入るかな」

「百本くらい在庫あるから全部持って行ってください」


 ジェイムズの調薬技術は高いため、余程の重傷でもない限りは通常の回復薬を服用するだけで済む。高性能回復薬はお守り代わりに買われることが多く、大量に買い付けるのは軍関係者くらいだ。だからといって余っているわけでもない。シャンティスはジェイムズに感謝しつつも十本あれば十分すぎると断り、代わりに情報を求めた。


「……ダイアナさん、ですか?」

「ああ。うちの相棒(レオーネ)が旧交を温めたいと言ってね。ブリストンを拠点にしている高名な冒険者チームに所属しているという話だが」


 冒険者達の贔屓の店でもあるここならば手掛かりはあるだろうとシャンティスが訊ねると、ジェイムズはあっさりと此処の下宿人であると回答した。無論シャンティスの為人を見極めた上である。


「今日はオフということで下宿の掃除をしているはずなので多分──」

『──クンカクンカクンカスーハースーハーきゃうんきゃうんきゃうんキュイイイイイイイイハッハッハッハッハッハッハッペロペロペロペロ──』

「……そういえばブリストンに来たばかりでしょう? 食事がまだなら良い店を知っているんです、一緒にどうですか?」

「ああ、御厚意に甘えようと思う。二時間ほどゆっくり飯を食いたい気分だ」


 ダイアナを紹介すべく住居を案内しようとして、己の寝室でシーツと脱ぎ捨てた寝間着に埋もれて身もだえる自動人形を一瞥した薬師ジェイムズは無表情で昼食を誘い、シャンティスもこれに応じた。










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― 新着の感想 ―
[一言] 伝統的な冒険活劇も良いですね。 地脈の乱れに乗じてやってきた巨大種さん達に未来はあるのか? …それにしても青くて苦いアイスティーw
[良い点] 見ている分には楽しい世界ですね カケラも滞在したいとは思えませんがw [気になる点] この世界観で他の話が読めるのか という事 [一言] 良いですね楽しく読ませて頂きました 強いが唐変木と…
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