第2話 襲撃
注意︰この物語はフィクション(創作)です。実在の地名を使用している(日本など)、実在の方と名前が同じ等々ありますが、実在の地名、人物などとは無関係です。あくまで私、たかゆきの創作でございますのでご了承ください。なお、これは実在の人物や場所を誹謗中傷する目的もありません。読者の方々も誹謗中傷などはご遠慮ください。
ある日、ユエンがいつも通り練習をし、体をボロボロにして床についた時だった。
ゴンゴンと、非常事態を知らせる鐘が街中に鳴り響いた。道場中の生徒は皆起き、ユエンも飛び上がった。
時は深夜の1時だが、皆の眠気は覚めてしまった。
すると道場主のチュンがユエンの部屋へ慌てた様子で入ってきた。
「ユエン!!逃げろ!!!緑巾軍だ!!!」
緑巾軍というのは、過激派の反政府団体で、度々色々なところで暴動を起こしたりしている集団だ。
「やつら、この街を襲撃し始めた!警察が抵抗しているが、この道場もいずれやられる!!逃げろ!!!」
そう言ってチュンは他の生徒の部屋へと走っていった。
話を聞いたユエンは、急いで身支度をした。
財布に靴に下着に少しの服、そして唯一会得を許された武器である棍棒を背中にかついで外に出た。
すると、街の至るところで火事が起きているのが見えた。そして時々緑色の布を頭に巻いた男達が見える。彼らが緑巾軍、緑色の布は緑巾軍の目印だ。
至るところから悲鳴が聞こえる。鐘が鳴ってからすぐにも関わらず、被害は大きかった。
男達は大きな刀のような刃物を持っており、それで家や人を傷つけていた。
「ひ、ひえぇ」
ユエンはその姿に怖くなり、腰を抜かした。そうしていると、ユエンの後から次々に道場生が出ていき、逃げ出していく。皆生きるために必死だ。
そこら中から緑巾軍の怒号が聞こえる。道場生達も悲鳴をあげながら次々逃げていく。ユエンはその波に置いていかれていた。
そのうち、目の前の建物も炎をあげ始めた。どこからか緑巾軍が入り込んだのだ。
緑巾軍がすぐそこにいる、ユエンはその恐怖についに逃げ出した。
ユエンは道場を東に逃げ、周りが炎色で明るく照らされた道をただ走っていた。
かついでいた棍棒が揺れ、時々ふくらはぎやかかとに当たる。
ユエンはそれも気にせず走っていた。
なんでこのタイミングで書いたんだってくらい急なんですけど、急に書きたいなーと思ったんで書いちゃいましたー。今割と本腰を入れている、侍が異世界に行ったらってのもよろしくお願いします。