第1話
注意︰この物語はフィクション(創作)です。実在の地名を使用している(日本など)、実在の方と名前が同じ等々ありますが、実在の地名、人物などとは無関係です。あくまで私、たかゆきの創作でございますのでご了承ください。なお、これは実在の人物や場所を誹謗中傷する目的もありません。読者の方々も誹謗中傷などはご遠慮ください。
少し昔の中国、街は活気に溢れ、中国映画のような世界が広がっていた。魚、肉、果物、野菜、そして酒まで。それらは街のいたるところで売られ、家事に追われる女性達がその店を転々としていた。
やはり忘れてはいけないのが武術だ。中国は様々な武術の流派があり、歴史の深い武術大国として知られる。日本やタイも武術大国としては有名である。
様々な流派があると述べたが、やはりその中にも人口の多い流派と、そうでないマイナーな流派がある。
メジャーなものといえば中国の英雄、ウォン・フェイフォンが使っていたことで有名な洪家拳。腰を落とし、日本の空手と似た動きをする。
さらに、カンフーのイメージに1番近いであろう、少林拳。様々な武術の源流とも言われている。
他にも、洗練された手技が印象的な、詠春拳、手のひらで主に攻撃を行い、相手の周りを回って攻撃する八卦掌、肘打ち、体当たりなど、接近戦でのパワフルな攻撃を得意とする八極拳、、
あげていてはキリがない。この他にも名の知られていない秘伝のものや、すでに廃れたものもある。
そんな武術大国中国も、みんながみんなそのような武術を身につけているわけではない。やはり皆買い物、仕事、家事に追われ忙しい毎日を送っていた。
そんな活気づいた街中に、ある道場があった。生徒は数十人、土地は広くかなり大規模な道場だった。
そんな道場の生徒の1人に、ユエン・リーという少年がいた。
彼は練習への姿勢は悪くないのだがあまり上達せず、道場の中でも落ちこぼれであった。後輩に組手で負けることもあった。
なお流派は洪家拳で、ユエンはその独特な構えに足をプルプルさせながら苦労していた。