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2話で完結だと思います。

統合失調症と書いてありますが、私の姉の場合限定ですので、

気にしないでくださいね。

タイトル変えました。お騒がせしました。

 朝、俺が起きると、姉がなにやら不機嫌な顔で二階から下りてきた。

「どうしたん? 」

「別に……」

 なんか様子が変だ。

 まさか、またいつものアレか?

 朝食の席でなにやら姉がぶつぶつ言い始めている。

「どうしたの? 」

 母親が又同じ問いをする。

 姉は待っていたとばかりに口火を切った。

「昨日寝ていたら、あいつが、ごちゃごちゃいってね、でもね、あんなやつのいうこと聞く必要ないんだよ、くそ、あいつむかつく」

 母と俺はきょとんとしたが、すぐに顔を見合わせ俯く。

「あいつほんまむかつくわ、ぶっころしたる」

 話が長引きそうなので、俺は両手を振って言った。

「ああ、もういいから、その話は、俺たちにはさっぱり分からないから、食事の席ではおとなしくしてほしい」

「う~ん」

「でもね~」

 姉はとりとめのない話を今度は母だけに話し始めた。

 母は顔を歪めながらも話を聞く。

 キティといえども、自分の娘だ。一応聞いてやる「ふり」をするのは母の役目だった。

 姉の妄想は他人に理解できるものではない。

 おおまかな妄想体系はさすがに何年も暮らしていると分かってくる。

 大体は、自分の頭の中に、だれそれがいて、何かを言ってくるって話だ。

 言ってくる人は、死んだ親戚だったり、正体不明の男だったりいろいろである。

「あ、そういえば、こんな夢をみたんだ」

 なにやらわけのわからない夢の話を姉は始めた。

 またかあと思いつつ、一応聞いてみる。

「~の俳優が死ぬ夢だった。あの人、奥さんと別れて・・」

 また始まった。予知夢である。

 姉はなぜだか自分には予知する夢をみることができる能力があると思い込んでいる。

 それは、さっきの頭の中の住人が教えてくれるのだ。

 そして、教えてくれる人間に文句をいいながら、その人間の予知を聞ける、

 自分を神様かなんかみたいに思っている。

「ほらね、あたった」

 1年後に確かにその俳優は死んだ。

 それを聞いて、誇らしげに胸を張る姉。

「はーあ? そんなのまぐれじゃん」

「違うよ、あんたそんなこというなら、あんたの情報も教えてやらないよ」

「勝手にしろ」

 と、言いながら、なんだか恐ろしくなる。

 意外と自分のことを予知されるときも、当たる事が多いのだ。

 前に、俺が胃薬をもらってきて、医者から帰ってきた直後、

 姉がじろじろみてくることがあった。

「なんだよ? 」

「なんか今日変わったことなかった? 」

「ん? 別に」

「なんかあるはず」

「ん~、そういえば、胃薬を変えたかな」

「あーそれだ、実はねなんか夢でね、あなたが便器の前でうろうろしてなかなか用を足さない夢みたの」

「はあ? 」

「その薬飲まないほうがいいんじゃない? 」

「なんでだよー」

 と、言いつつ、なんか怖くなってきた。

 俺は生まれたときから、この家族に、自分の家系は予知ができるみたいなことを

 聞かされてきている。昔、祖母は、人が死ぬ時期が分かったと言うとか。

 母親が常にいっていた。最近は母がいわなくなり、姉が言い始めた。

 正直、統合失調症の症状だと思っているのだが、幼少時からずーっと聞かされてきたし、 

 姉に今回の予知のようなことも何度も聞かされていて、完全に無視できないのである。

「○ブラメチール」

 パソコンの薬を検索する。

 すると、その薬の効果やら副作用やらが出てくる。

 副作用の欄をみる。

 排尿困難……

 まさか……

「ほらね、当たったでしょ、私は何でも分かるの、だから、私は正しいのよ」

「はあ……」

 反発したい気持ちと、恐ろしい気持ちが半々である。

 だが、確率論的にいえば、その程度のことで当たるとか言われても。

 実際飲んでもいないし。

 ただ、そんないわれかたすると飲めない。

 占い師がよくやるコールリーディングで、これはだめ、あれはいいなどと言われて、

 特にだめと言われたものを試す気になるであろうか?

 物凄く洗脳されているきがする。

 しかし、完全に疑うこともできない。

 姉と暮らしているといつもこんなかんじである。

 時々、解放されたくなる。

 けれど、どこかにいけるほどお金もないし。

 俺は大きなため息をついた。

実際に身近にいる人物にいらいらさせられているため、

書いてみました。

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