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少女Sの戦い
別にこの世界は残酷なんかじゃない。
ただあるのが「あたりまえ」だけで、あとはそれを私達人間が残酷なものにしたてあげたに過ぎないのだ。
一体どちらが悪者なのだろうか。
問うのも愚問なその問いに、
「悪者になれるのは生者だけだよ」と、
これまた残酷なリアルを突きつけられる。
私が今対峙しているのはきっと、「あたりまえ」そのものなのだ。
そう理解した時には、私の全てが終わっていた。
Good bye world.
Hello new world.
宙を泳ぐ魚の群れ。
彼らの居場所は何処へあるの。




