表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

過去からの依頼人(その1)

 深夜ミツオはいつものバーで安酒をあおっている。日中の苦いレースを思い出していた。ホバーカーによる障害物競走の王座決定戦。もう一枚押さえておけば……今頃は高級ラウンジで下にもおかない扱いをうけていたのに。目の前にいるのは、筋肉を誇示する、はげオヤジがダンベルを上下させている。ミツオはちらりオヤジを見た後、ため息をもらす。くやんでも、くやみきれない。

 バー青木の場所は、今は使われていない鉄道の高架下にある。不法占拠に近い店舗群が権利を主張して長年営業している。鉄道会社が倒産してしまって時間が経過した今、一帯は闇市の様相を呈している。

 マスターは青く輝く密造酒をミツオのグラスに注ぐ。

「ミツオさん。また負けましたね」「ああ」

「今日の最終レースでしょう」

「ああ」

「私は取りましたよ」

 ミツオはマスターの顔を見れずにグラスを一気にあおった。

「マスター、つけといて」

 ミツオは怒りにまかせて席を立つ。ちょうどそのタイミングで、店の扉が開いた。伏し目がちだが、ショートヘヤーの女性がそこにいた。店内の明るさに目がなれない様子の女性は明らかに誰かを探していた。マスターが小さく来店の感謝の意を表す。その声に反応した女性がマスターを見た。視線はミツオに釘付けになる。ミツオは直感した。どこかでみたことのある女だった。

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ