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3・旅立ちの日は突然に(後編)

フリティラリア大国の影響で、ゴシック様式の外壁に作り替えられた神殿は、僻地の神殿というだけあって所々ひびが入っていたり、見えにくいところの壁には補修の跡が残ったままである。

牧歌的なこの僻地の神殿には、似つかわしくないその様相はウィステリア小国の民を怯えさせるには十分だった。

この10年、戦時下のせいも合わさって参拝者は減り続け、この神殿もいつ閉鎖に追い込まれるのかと、思わずにはいられない有り様である。


 2人が準備を終え、神殿の正面入り口に行くとアレクサンドル神官長とフリティラリア大国の武官が何やらもめていた。

周りの武官は、大声に驚いた馬をなだめたり、出発の準備の為に馬車へ荷物を詰め込んだりと忙しそうだ。


「ですから、そのようなことをおしゃられても困ります。あの子は、神の祝福を受け姿は変わって見えますが、れっきとした男子です。」


「ならば、服を脱がせて確かめても何ら問題ないではないか!」


「何を仰られるのです!そのような、辱めを神官に対して行うというのですか!?」


アレクサンドル神官長は毅然とした態度で、フリティラリア大国の武官に対応していたが、流石に神官に対して無礼が過ぎると、声を上げずにはいられなかったようで、顔を真っ赤にして怒っている。

周りの者は、その武官に対し何言ってんだこいつという冷ややかな目線を送っている。

どうも周りの様子を窺う限り、アランを一目見たこの変態武官は、どうにも劣情を抱き我慢ができなくなってしまったらしい。

同僚の武官たちも、普段の様子とあまりにも違っている為、どうしていいかわからない様子である。

王都からの使者に至っては、目が死んでいる。


「こりゃ、参ったな。出ていけねぇぞ。」


アランを背に隠しながら、マティアスは困った顔をした。


「うん。どうしよう、変態と一緒に旅とか怖すぎるんだけど・・・。」


今までの変態との攻防戦を思い出し、アランは悪寒に襲われた。


「大丈夫だ。俺とカミルが守ってやるから。」


顔色の悪いアランを心配したマティアスが、安心させるように励ます。

その後の言い争いも、アレクサンドル神官長が懸命に抵抗しているが、フリティラリア大国の武官は折れる気配が全く無い。

アランとマティアスの2人が、出て行けずに成り行きを見守っていると、カミルと目が合った。

状況を理解したカミルが、台所からお茶を持ってアレクサンドル神官長の助け舟に入った。


「あの、こちらのお茶をどうぞお召し上がりください。お二人とも気が落ち着きますから。アランは、まだ準備に時間が掛かっているようですし。」


「ありがとう。」


「気が利くな。」


カミルが静々と変態が来た時にいつも使う、聖水入りのお茶を二人に差し出した。

この様な揉め事は、アランが神の祝福を受けてからというもの頻繁では無いものの何度かあった為、カミルやマティアスを初め神殿の者は対応することに慣れていた。

ただ今回は、相手がフリティラリア大国の武官だけに、対応に苦慮していただけである。

2人がカミルに礼を言って飲み干すと、大国の武官の方が少し正気に返ったような素振りを見せたので、マティアスを盾にしたままアランは到着の挨拶をした。


「「遅くなりまして、申し訳ございません。」」


「やはり、美少女では!?」


「さぁ、皆そろったようだな。神官長、さっそく出立前の儀式を執り行ってくれたまえ。」


「畏まりました。では、皆さま。どうぞこちらへ。」


アレクサンドル神官長に王都からの使者が目くばせをし、変態武官が話し出す前にさっと間に入り時間が惜しい故、別れの挨拶をしたらすぐに出発だと早口で説明してくれた。

その際に、道中の身は自分たちで守るようにと、見習い術師用の杖を3人に貸してくれた。

本来は、術師用のきちんとした杖が支給されるはずが、見習いの貸出用とは3人は何ともウィステリア小国の未来や自分たちの未来が、不安で仕方なかった。

大国の武官たちはこれ以上予定が押してなるものかと、1人の変態武官を除いた残り3名が、変態武官が暴走しないように変態武官の視界から、アランを隠した。

変態武官を避けて、王都からの使者と神殿の皆がそそくさと神殿内へ入った。


神殿内

フリティラリア大国の影響で作り替えられた、神殿の外壁のゴシック様式とは違い。

神殿内部は、昔の質素な石造りである。

昔はステンドグラスがはめ込まれていた窓は、戦争時下の為、外から木の板で塞がれている。

神殿内に置かれている物は少なく、6つの長椅子と祭壇だけである。

その長椅子に、王都からの使者とフリティラリア大国の武官は腰掛けて、祈りが終わるのを待っている。

神殿の祭壇には、この国で信仰されている慈愛と豊穣の女神の像が祭られている。

この女神像の前で祝詞を奏上し、道中の安全を願いこの神殿での最後の祈りを女神へ捧げる。

神殿の祭壇の前でアレクサンドル神官長をはじめ、カミル、マティアス、アランの4名はひざまずいた。


~祝詞奏上~


「天におられる我らが女神よ、その身前にかしずく我らをお導き下さい。

慈愛と豊穣の女神よ、あなた様のお力でこの迷える子らに光多き導きを。

多くの者に愛され、幸せになる導きを。

何時いかなる時も、豊かでいられる導きを。

どうぞ、この迷える子らにお与えください。

どうか、この子らの行く旅が安全でありますように。

そして、我がウィステリア小国に安寧を。」


静かな神殿内にアレクサンドル神官長の威厳と落ち着きに満ちた声が響き渡る。

そして最後、女神へのそれぞれの祈りを乗せて皆が叫ぶ。


         「「「「パートーラー」」」」


(俺の計画が上手くいきますように。それと、アランの呪いが早く解けますように。)マティアス。


(旅の道中安全でありますように。三人とも、無事に生き残れますように。)

カミル。


(僕の呪いが早く解けますように。二人が、ずっと僕の友達でいてくれますように。)アラン。



三人はそれぞれの祈りと決意を女神に祈った。

祈りが終わり、変態武官が再びアランに向かって話しかけようと動いたが、周りのフリティラリア大国の武官に神殿の外に引きずって行かれた。

そして、三人は育ての親とも言えるアレクサンドル神官長との別れの時が来た。


「3人とも、元気で頑張るのですよ。女神様はいつでも、あなたたちを見守っておられます。」


いつもは、口やかましいアレクサンドル神官長も目じりに涙を浮かべている。

三人の顔を見比べては、色々な子育ての苦労を思い出しては懐かしみ。

そして、立派に大きくなったなと、感慨深く目に焼き付けている。

次に、いつ会えるとも分からない戦時下で、三人の顔を忘れないように。


「はい。神官長もお体お気をつけて。頑張ってきます。」


「えぇ。アランも体には十分気を付けるのですよ。特にあなたは美少女に見える祝福の為、色事での事件に巻き込まれるのですから。心配です。」


「神官長。色々とご迷惑おかけしました。どうか、お元気で。」


「マティアス。えぇ、元気なあなたが居ないと寂しくなります。体に気を付けるのですよ。あなたは、無理をし過ぎますから。」


「神官長。今まで育てていただいて、ありがとうございました。どうか、お体ご自愛下さい。」


「カミル。あなたが、淹れてくれるお茶が飲めないのは残念ですが。体に気を付けて、あまり無理をしてはいけませんよ。」


三人がアレクサンドル神官長と別れの挨拶をしていると、あごひげをたっぷりと蓄えた屈強な大男が神殿内部に入ってきた。


「お別れのご挨拶は、もう済まされましたかな?」


コスタが、アレクサンドル神官長と三人に声をかける。


「えぇ、コスタ。3人とも、こちらのコスタがあなたたちの王都での生活を、サポートしてくれる身元引受人です。」


アレクサンドル神官長が三人にコスタを紹介する。


「「「こんにちは。これから、よろしくお願いします。」」」


「はははっ。これはこれは、いかにも神殿育ちと言われそうな方たちですな。はい、こんにちは。それがし、コスタと申します。よろしく。」


3人は、???と一瞬頭に浮かべたが、すぐに子供のころの癖でやらかしてしまったことに気が付いた。

3人のその後の反応は、三者三様でアランは赤面して下を向き、マティアスはあーっと呻いて頭を抱え、カミルは平然としている。ある意味、カミルが一番大物と言えるかもしれない。

そんな3人のことなど気にも留めず、コスタはアレクサンドル神官長と王都への道の状況などを報告していた。


「そうですか。森に魔物が・・・。では、今夜は平原で野宿せざるおえませんね。」


「はい。森は、広く朝早く出発しても抜けるのは夕方になってしまいます。その上、魔物は夜に強さが増しますから。」


「盗賊の心配は、ありませんか?」


「それは、ありますが。兵士崩れが多いためか、大国の旗を見れば逃げ出します。その心配は、しなくても大丈夫かと。」


「魔物がどうしたって、こちらにも報告を回せ。」


コスタとアレクサンドル神官長の会話に、先ほど神殿から引きずり出されていたはずの変態武官が、割って入ってきた。


「では、報告を。クラトピ神殿からこちらの神殿までの間にある”ジルバの森”に三体の魔物が出現した為、夜の移動ができなくなり平原で野宿する必要がでてきました。報告は以上です。」


機嫌を損ねるのは得策ではないと確信したコスタは、穏やかに真面目な顔でフリティラリア大国の武官に報告すると、恭しく礼をした。

それに気を良くしたのか変態武官は、満足そうに鼻で笑った。


「まぁ、いい。道案内はお前に任せる。おい!使者殿、もう出発の時間だ。そこの三人を連れて馬車に乗れ。」


変態武官は、ウィステリア小国の使者に向かって大声で命令した。

先ほど、アランに話しかけるのを邪魔された意趣返しである。

本来、いくら属国扱いのウィステリア小国といえども本国の王都の使者。

つまり貴族に、一武官であるフリティラリア大国の平民が命令するなど、あり得ないことであり、あってはならないことである。

これがもし、クインス公国の使者にこの様な行いをしたならば、この武官はその場で文字通り首が飛ぶことになっただろう。

そうならない事こそが、今現在のフリティラリア大国とウィステリア小国の歴然とした力の差なのである。


「畏まりました。では、三人ともついてまいれ。」


「「「はい。」」」


使者は平然とした顔をしていたが、手が白むほど強く、左手でハンカチを握っていた。

幸い、それに気づいたのは、アレクサンドル神官長とカミルの二人だけであった。

態度に出さなかったのは貴族として生を受けた男の、精一杯の矜持である。

馬車に三人を連れて乗り込み使者は、パタンと扉を閉めた。


「出発!!」


馬車の外で、フリティラリア大国の武官の号令が聞こえる。

そして、ゆっくりと馬車が進み始めた。

ガタガタと馬車の車輪の音が響く。


「すまんが、そこの空色の髪の者よ。」


「はい。カミルと申します。」


「では、カミルよ。扉の窓のカーテンを閉めてくれ。」


「畏まりました。」


馬車が進み始めると、使者は早々に馬車についた窓のカーテンを全部閉めてしまった。

てっきり馬車から風景を眺められる旅だと思っていた三人は、面食らった。

薄暗い馬車の中、王都からの使者はいそいそと懐から手紙を出し、それを三人に手渡した。

その手紙には、三人それぞれのこれからの配属先が書かれていた。

アランとマティアスは、魔法部隊へ配属。

カミルは、回復魔法保持者の為王都で医療部隊に配属になった。


「あの、使者様。これは、どういうことなのでしょうか?」


カミルは、困惑した声で王都からの使者に尋ねた。


「何、簡単なことだ。適材適所。そちらの二人は、攻撃魔法が得意故、前線へ。そなたは、回復魔法が得意故、王都へ。何ぞ、不満か?」


使者は、当然のようにそう答えた。


「では、前線に回復魔法ができる術師は何人おられるのですか?」


カミルは見殺しにする気なのか、と言うような顔で使者に問いかけた。


「おらん。医者はおるがな。カミルよ、お前の気持ち分らんでもない。私も弟が戦場におる身だからな。そして私自身も戦場帰り故。爆撃をもろにくらい左耳が聞こえなくなった。できるものなら、どうにかしたい。しかし、今の王族は、まだ成人前の王子とその姉である姫様のみ。これでは、どうあがいても大国や他の国とは渡り合えぬ。貴族はいざという時の為、そなたのようなものを手元に置きたいのだ。」


使者殿の語った言葉はこの国、ウィステリア小国の極めて危機的状況を良く表していた。

そして、この国はそう長くは持たず、大国に飲み込まれるであろうと貴族たちは確信していることを暗示していた。


「少し、質問をよろしいですか。使者様。」


2人の会話をじっと聞いていたマティアスが、口を挟んだ。


「確か、先王がなくなった際には先王のご家族・・。確かクインス公国に嫁がれたエミーリア様が後見として本国に戻られると、昔聞いたことがあるのですが。」


(ほう。若いのによく知っておるのう。この辺境の地で、毎日食うや食わずの状況であろうことは察するに余りあるのに、活路を見出すために情勢を知ろうとする若者がいるとは思わなんだ。なんとも、悔やまれるな。もう少し早くこの地に来ていれば、我が弟に良い部下を付けれたかもしれんとは・・。)


「さよう。初めは、我々貴族もそうしようとした。しかし、大国はそれを許さなかった。10年前のあの日、我々がエミーリア様に使者を送ってすぐ、城が大国の女将軍アグネスとその副官ヴィクトルに一夜にして落とされてしまったのだ。」


三人とも驚いて、声も出せなかった。

常識的に考えて、どんな城であろうとも落とすとなれば、最低でも数か月、下手をしたら数年かかることもあるほどだ。

どんな方法を使えば、そんな奇想天外なことが起きるのか。

三人には及びもつかないような、凄い人物がいることに驚愕した。

味方であるならばご教授願うところだが、敵ならば戦場で一生お目にかかりたくないと、三人は切に願った。


「そうですか、残念です。お教えいただき、ありがとうございました。」


マティアスは、使者に丁寧に礼を言い頭を下げた。


「よい、よい。聞きたいことがあるなら、遠慮なく聞け。どうせしばらく、平原にはつかぬ。その上、おそらく今夜は野宿になる。そうなれば、盗賊は避けられん。」


使者は、穏やかに笑い。

これからの未来ある若者に、自身の知りうる情報を授けることを喜んでいた。


「それは、今夜は寝ることはできないってことですか?」


使者の言葉にアランは、困り顔で問いかけた。


「うむ。最近は、治安も悪化の一途をたどっておる。皆貧しく、なりふりなど構っていられぬのだろう。我ら貴族でさえ、明日は我が身やもしれぬ。以前であれば大国の旗印が見えたなら皆、息をひそめてやり過ごしたものだが・・。今は積極的に襲ってくるであろうな。大国の馬車には、金目のものか人質になる者が乗っていることを、あれらも知っているであろうから。であるからこそ、いつ死んでも良い私のような戦場帰りのに男に、使者などという大役を任せたのだろう。」


使者は遠い目をし、嘆息した。

希望など、もはや少しもこの国には見出せぬとでもいう様に。


「そんな。じゃあ、盗賊や奴隷商人に襲われて夜通し戦闘の可能性が高いってことですか?」


「さよう。聞きたいことがあるなら、いくらでも答えてやるが無いのであれば、早々に休むことを進める。己の身は己で守らねばならぬ故。後、4時間は寝る時間があるであろう。」


アランたち3人は、使者の言葉に焦った早朝から働き昼過ぎの現在、正直疲れは溜まってきている。


「分かりました。アラン、マティアス。出来るだけ体を休めておこう。」


カミルの発言をきっかけに皆、眠ることにした。

しかし、このガタガタ揺れる上たいして広くない馬車の中で、男4人が体を縮めて寝るのは馬車に乗りなれない3人には厳しかった。


(うぅ、お尻が痛い。)アラン

(体が痛くて、寝れん。)マティアス

(足がしびれてきました。)カミル


「止まれ!ここを野営地とする!!」


フリティラリア大国の武官の声で皆、目が覚めた。

急いで寝ぐせや身なりを整える。

大国の武官に隙を見せるのは危険だからだ。

馬車が止まると、さっさと降りろとばかりに変態武官がドアを開けた。


「さぁ、降りて仕事をしてもらおうか。ここの場所に結界を張るんだ。」


変態武官が、アランの腕を引っ張って馬車から降ろした。


「えっ?ちょっと?」


今起きたばかりのアランはたいした抵抗もできずに、変態武官に言われるがまま連れていかれた。


「「アラン!!」」


カミルとマティアスが、馬車から降り慌ててアランと変態武官の後を追う。

平原といえば聞こえはいいものの、野営地に決まったこの場所の実態は草が大国人の背丈の半分ほどもあり、草を分け入って進まねばならぬほどの場所だった。

つまり、しゃがんでしまえば周囲の視界から、完全に消えることが出来るのである。

変態武官はアランを、どんどん平原の奥へと連れて行き襲うつもりである。


アランたちが目覚める少し前、大国の武官が野営地の場所を変更する、と言ってきた時からコスタは嫌な予感がしていた。

馬車から大慌てで走ってきた王都の使者が、ゼーゼー息を吐きながらコスタに向かって叫んだ。


「コスタ殿!!たっ、大変だ!アランが、あの変態武官に連れていかれた!2人が後追っている。早よう手を打たねば、取り返しがつかぬことになる!!」


コスタは王都の使者から話を聞いて、「あの変態め!!」と、血の気が引いた。

そして、王都の使者をその場に置いて、コスタは速やかに事実をフリティラリア大国の他の武官に伝えた。


「女神の祝福を受けた神官が、そちらの武官に連れ去られました。他の神官2人が後を追っております。どうか、ご助力を願いたい。」


他の武官は皆しばし無言の後、血相を変え慌てふためいた。


「まずいぞ、もう日暮れまで時間がない!」


「あのバカ!どこ行きやがった!!」


「すぐに、探し出せ!」


それもそのはず、この野営地に結界を張るには3人の神官が力を合わせる必要があるからである。

結界には様々な効果があり、この三人の結界は人や獣の侵入を防ぎ、魔物から見えなくする効果のある結界である。

それゆえ、この結界が無ければまず間違いなく、盗賊や奴隷商人もっと運が無ければ魔物に見つかり、全滅もあり得る状況である。

歴戦を経験してきた王都の使者やフリティラリア大国の武官、コスタがいかに強くとも、死をも恐れない飢えた民衆(盗賊)や人を人とは思わない悪魔の様な奴隷商人、一瞬で人を殺せる魔物は思わず身震いするほど、恐ろしいからである。

日が暮れるまで、後30分。

2人の大国武官とコスタは、アランたちを探しに平原の奥へ。

王都の使者と残りの大国武官は、馬車や荷物の番と侵入者への罠を作ることにした。


たった一人の変態の勝手な行動で、皆が危険に晒されるとは・・・。



正に、世は無常である。




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