04 共有ストレージ
モンスター狩ったりウマ育成したり銃で撃ち合いしたりしてたので時が経つにつれて、書くストーリーが変わったしまったな…
まあ…
よく分からないものができたからいいや!
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[注意:破損記憶ログ]
[私]はこの世界で生まれた。
私には、姉がいた。
私よりも頭が良く身体能力も高い自慢の姉が。
そんな姉がある日、行方不明になった。
私は、姉を探すために色々なことを調べた。
しかし、手掛かりが見つからないまま一年の月日が流れた。
その時一通の手紙が届いた。
ファンタジー系のRPGに出てきそうな手紙だった。
私は、すぐに手紙を読んだ。
簡単に言うと、姉は異世界にいるらしい。そして、勇者として魔物と戦っているのだという。
ある科学者が「この世界は四つに別れており、世界樹の結界によって区切られている」と発表したことを思い出した。
世間の人はこのことを鼻で笑っていたが、私は本当のことだと思った。
理由?
そんなものはない。
私には見えているから。
きっと…あの向こう側のどこかに姉がいるのだろう。
そう考えるだけでも気持ちが楽になった。
それから、時間が経つのはあっという間だった。
この世界と異世界の関係性を調べるため、研究員となった。
自分から実験をした。
不思議と怪我はしなかった。
そんな実験を繰り返していくうちに、あることが発見された。
[ 全ての世界が滅びに近づいていること]
そのことは、結界を超え別の世界に行くことができるようになるのと、同時だった。
私は急いで姉の居る異世界に行った。
そして…私は………
………
……
[ゼータ]ボクはゼータボクハゼータハボク…
ワタシハ…レン…
自己暗示はさすがに無理か…だがサンプルはいくらでもある………
ならば私が産めば問題は無い…。
………
……
彼女が私の子供だ…。
名前…どうしよう…。
私の名前も入れよう…。
レン…シグマ…。
[シグマ・レン]
ほんとに私とそっくりだね…
ずっとずっとそばにいるから安心して。
あなたはあの子達より強いから…。
[破損記憶ログ R.F#-0.0-/ゼータ/…]
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頭が痛い…
「こいつ…こんな時に寝てるのか?」
何やら懐かしい声が聞こえる。
あまり好きではなかった声だ。
「隊長…ちょっかい出すのやめましょうよ〜」
「こいつが…人柱の代わりだったなんてな…」
ああ…そうだ…この声はアルファ部隊の隊長か…。
たしか名前は…[アーモ]…。
第一印象からあまり好きではなかった。
うるさいからそろそろ起きるか…。
眠い目を擦りながら目を開いた。
「‼…」
「何か用ですか?」
「何もねえよ…」
「…そうですか…」
少しの間沈黙が続く。
「悪かったな…からかったり疑ったりして…」
「…?…別に気にしてないですよ…。ボクが仲間を見捨てたのは本当ですし…」
「……」
「いくら知識があって成長が早くても、あの時のボクには余裕はありませんでしたから…」
「そうか…」
まるで別人を見ているようだった。
「何か悪いものでも食べましたか?」
「いや…これが本当のオレだ…。その…変なこと言ってるかもしれないが…」
「多重人格なんですね」
「?!」
「ボクとは違いますが…似たようなものですね…」
「なんで…言おうとしたことが分かるんだよ」
「大体の情報は見るだけで分かりますからね…」
「怖いな…それ…」
怖いか…。
まあ…あってるか…脳の処理速度が追いつかないと、死んじゃうからね。
あ…もうそろ任務の時間だ。
「それでは…また…。あなたが生きていたら一杯やりましょう…」
「ああ…ってお前まだお酒飲めないだろ…」
「十八なので大丈夫ですよ」
「え…ほんとに十八か?」
「はい…それでは…」
そう言ってボクは彼と別れ、任務の準備を始めた。
それにしても、[彼女]が彼だったとは…。
?
これはボクの記憶だろうか…。
これは脳がまだ正常に機能してない証拠だな…。
自分自身の記憶も混ざり合うとは…。
それともこれは[夢]だろうか…。
ああ…目覚めたのか…。
「ごめんなさい」
…
「ありがとう」
…
「おはよう」
…
「おやすみなさい」
…
はぁ…今にも脳が割れそうだ。
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ベットから目を覚まし頭を押さえた。
随分と面白い夢を見たな。
ボクは、朝食のサンドイッチを食べながら、学生寮を飛び出し学校へ向かった。
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━━━キーンコーンカーンコーン━━━
学校の朝のチャイムが鳴り響く。
ボクはいつも通りの時間に席に着き、いつも通り目を閉じ机に伏せる。
教室では色々な話しが聞こえてくる。
恋バナ、ゲーム関連、好きな有名人、昨日の出来事など…。
そんな話を、子守歌のようにしながら眠りにつこうとすると、ふと肩を軽く叩かれた。
「おはよ〜また徹夜でゲームしてたのか?」
横に顔を向けるとそこには、水色の髪をしたボーイッシュな少女が立っていた。
少女の名前は[クウカ]、この教室でただ一人話しかけてくる変わり者だ。
ボクは目を擦りながら答えた。
「うん…悪いやつを蹴散らしてた…キミは?」
「オレは、ダンジョンに引きこもってたな〜
それより、寝てて大丈夫なのか?1時間目射撃訓練だったぞ〜」
クウカがボクのほっぺたをムニムニし始めた。
これは気持ちいいな…。
「……休んじゃダメ?」
ボクはとろけるような顔で言った。
「それはレンが決めることだろ?まぁ…レンなら休んだとしても何も言われないだろうけど…」
「それはクウも同じでしょ?だから二人でサボろ〜よ〜…ダメ…?」
「はぁ〜…分かったよ…それでどこに行くの?」
「ボクの実家」
家を出てからもう十二年ぐらいだろうか…。
全然帰っていない…。
アプルによれば、今は別の世界線から来たボクのクローンが住んでいるらしい…。
なぜ今かって?
それは、僕の勘だよ?
あの人…もう一人のボクが目覚めるかもしれないっていう…
それまでゆっくりさせてもらうよ。
「それじゃあ…今から寮に帰って準備してきてね〜」
「えぇー…レンはもう準備できてるの?」
「まあね〜…ボクはいつでもどこでも行けるようにしてあるからね〜」
o(`・ω´・+o) ドヤァ…!
「……分かったすぐに準備する」
「手伝うよ」
ボク達は急いで寮に向かった。
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「ちょっとまった…‼なんで、貴方達がここにいるのですか?!」
寮に入ろうとしたところで、ボクより小さな少女に呼び止められた。
「あっ…委員長だ‼」
ボク達のクラスの委員長だ。
今日も可愛い…。
だけど、なんで委員長がこんな時間に、ここにいるのだろう?
「こんな時間に珍しいですね〜授業始まっちゃいますよ〜」
「私は寝坊です!貴方達はなんですか?」
「サボりという名の里帰りだけど?」
(。・ω´・。)ドヤッ
「ドヤッ…ってなんでドヤ顔なんですか?!…っていうか外出届け出しましたか…?」
「出してないよ〜」
「はぁ…代わりに私が出しときます。なので帰ってきたら色々聞かせてくださいね?」
「分かったよ委員長!」
ボク達は、委員長と別れてクウカの部屋で出かける準備をした。
「それじゃあ…行こっか?」
「そうだね」
もう少しで、あの時の[もう一人のボク]に会えるのか…。会えたら何から話そうか…。
ボクとクウカは手を繋ぎ光に包まれて 、目的地へと旅立った。
これからどんなストーリーにしようかな〜