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24 自我捜索

あけましておめでとうございます。(おそい)

VTuberを始めたり、就活したり、卒業制作をしたりといろいろ大忙しでた〜!


今年度中には100話以上行きたいですね〜!


スマホ変わったせいで、書いてる時の大体の文字数の管理が出来なくなったんですよね…。


雪夜が2人のクローンに銃を向けている。

この状況はなんなのだろうか?

とにかく雪夜を止めよう。

素早く近づき、手刀で怯ませ、武器を奪う。


「う…くそ…」

「やらせないよ?」

「生かしておいてもいいことないよ。だって…そいつらは…」


ボクは目の綺麗なあの子の頭を撫でながら、言葉を遮るようにいった。


「へえ…で?それがどうしたの?口で言うのは勝手だが…キミはどうなの?自分の今の立場が分からない?」

「…!」


「∑怒ってるね〜…ボクたちもなんかイラついてるけど…」

「アプルも…って、聞かなくてもわかるか〜」

「ええ…なんだか…すごく殴りたくなるわね…」


気分が落ち着かない…。

この子を抱き締めれば…落ち着くだろうか?


「あ…」


彼女が特別な理由…。

それは、目が綺麗なことだけだったからじゃない。

そう…これは…レンそのものだ。


「キミのことが知りたいから…少しいいかな?」

「何を?!」


彼女の首元にゆっくりとかぶりつく。


「あっ…」


彼女の甘い声が聞こえる。


「じゅる…」

「はぁ…はぁ…」


「大胆だね…まったく…」


ηが羨ましそうにこちらを見ている。


「η、あっちは任せて、この二人をどうにかしよう?」

「いいけど 、どっちがいい?」

「わたしもわすれないでよ?」

「アプル!」

「わすれてたでしょ!まぁいいや…、わたしはこの雪夜とかいうやつにする」

「それじゃぁ…ボクは…」


みんなの声が遠くなっていく…。

そろそろか…。

彼女の血が身体中に回ってきた。

血にはいろいろな情報がある。

その中に微弱だが、レンと同じ反応があった。


「やっぱり…そうか…」

「あの…どうして…わたしにこんなことを?」


彼女のことを知りたかったからだが、だがこれは、彼女が思っている答えとは違うだろう。

だから、彼女の思いどうりの答えを言おう。


「これは『契約』だよ。ただの契約じゃない…契りを交わすことと同様のね!」

「ふぇ…?!」


彼女の頬は、塾したリンゴのように赤くなっていた。


まるで自分自身を見ているみたいだ。


まぁ…それもそうか…。


ボクもレンにこんなことを言われたらこうなるだろう。


「わたしは…敵ですよ?」

「それは、ボクが決めることだよ?」

「…」

「それにキミのことは、全て分かった。何も心配することは無いよ」

「…」


黙り込んだ彼女をまた強く抱きしめる。


「やはり…懐かしい…匂いがします」

「そう?」

「お母様の匂いです…」


彼女の瞳からは涙がこぼれた。


「『エイティーン』…」

「…?!」

「18番目…つまり…シグマ…。ふむ…そういうことか…」


彼女がレンじゃ無くなったのは…。一度死んでいるからだ。


肉体的にも精神的にも死んだのだ。

だから、レンの記憶も壊れて残ってない。


「もう一度…さっきの名前を…お母様に…呼ばれたみたいで…」

「そんなに似ていた?だけど、それはできないね」

「どうして…?」

「キミは変わる必要があるからね…。元の姿に…」

「わけがわからないよ」

「今はそれでいいよ。レンに会えばわかるから」

「レン…?」


早くつかないかな?

このままだと、彼女に飛びついてしまいそうだ。




━━━━━━━━━━━━━━━




「…」


無言で雪夜を殴る。


なぜわたしはこんなことをしているのだろうか?


ああ…∑が怒ってるからだ…。

彼女に甘えてしまった時に思考が繋がったのだ。


「こんなことするのは…いつ以来だろうな…」

「…ご…ごめんなさい…」

「謝るならさ…あの子に謝ってよ?」

「はい…」


意外とすんなり受け入れたな…。もう少し抵抗すると思ってたのに。


「ところでアナタは、どうしてこの世界にきたの?」

「ボクは…ボクたちはある実験をしてたんだ…」

「∑が聞いたあれか…転移装置でしょ?」

「…うん」


転移装置…いろいろ種類はあるけど、いまではあまり使われなくなったな…。

イレギュラーがおこらない限り、別の世界にとぶなんて、不可能に近いし。


いや…レンたちの世界ならありえるのか…。


「実験は失敗…救援はこない…。さてアナタはどうする?」

「…わたしが決めていいの?」

「ああ…ただ…さっきみたいに敵対するなら容赦はしないよ?」

「…わたしのこと…好きにしていいから…命だけは…」


すこし震えている…?そんなに怖かったのだろうか?

まぁ…謝らないけど…。


わたしは雪夜の頭を撫でる。


「さて…そろそろ終わっただろう…。あの子謝りに行こうか…?」




━━━━━━━━━━━━━━━




「ηは何をするの?」

「ボクはね〜少しお人形さんと遊ぶんだ〜」


黒い粒子を手から出してあの子をだす。


「その子は?…ああ…なるほどそういうことか〜。ほどほどにね?」

「わかってるよ〜!そっちこそちゃんとしてよね!」

「はいはい」


ふぅ…。

さてと…どうしようかな〜?


「ううっ…」


考えているうちに目を覚ましたようだ。


「目覚めた?」

「…」

「聞こえてる?」

「わたしの罪は…どうすれば…消えるの…?」


ボクの身体の記憶を観て、干渉してしまったのだろう。

彼女の精神が不安定になっている。


「キミ自身には罪は無いよ?」

「だが…わたしは…」

「アレはキミじゃないよ」

「じゃあ…今のわたしは?…何もできていない…。あの子も…あの子達も…わたしのせいで…」


ボクたちが壊したものだ。


全ては救えない。

特別なものしか救えないのだ。


だから人形は壊すしかない。

ロボットと変わらないなら、いっそ鉄クズにして資源に戻した方がまだ使える。


「あっ!そうだった…。キミの言う『あの子』は大丈夫だと思うよ」

「え…?」

「それはそうと…。キミ達の目的は?」

「それは…」

「まぁ…言わなくてもいいよ?こうすればわかるから…」


そう言ってボクは、黒い粒子を出して彼女にまとわりつかせる。


「これは…!?」

「怖がらないでもいいよ?痛くないから」


彼女を引き寄せ、顔を近づける。


「あ…!頭が…うっ…だめっ…そこは…!」


痛くない…ただの快楽だ…。

拒否したいのに、求めてしまう感覚。

今の彼女は、だらしない顔になっている。


平常心を保ってないと、襲ってしまいそうだ。


「だんだんわかってきた…」

「ふぇ…?」


彼女たちの目的は、レンとその資料だろう。


「つまり、キミ達は無駄足だったって言うことだね〜」

「…終わ…った…?」


涙目でこちらをみてきた。


「あぁ…大丈夫だよ…よしよし…」

「うぅ…」


すんなりとなでなでを受け入れた。

洗脳…とは少し違うか…。

彼女はもう…ボクに染まっているみたいだ。


この子は、役に立ちそうだな…。


新しい名前をつけてあげようかな?


「今日からキミは[イーナ]だよ」

「いーな?」


これは…やりすぎたかな…思考回路が少し幼くなっているみたいだ。


責任…とらないとな…。


可愛いからいいか…。




━━━━━━━━━━━━━━━




「ということで、わたしの担当がキミになったんだけど…。こういうの得意じゃないんだよね〜」

「それで…?」

「少し駄弁ろうか?みんなイチャイチャしてずるいよね〜」

「は?」


相手は困惑している。


その間に相手を確認する。

アルファタイプ他のとは違い、独自に進化したのだろう。

バラバラ状態も可哀想だから、今は仮の手足がついてるけど。


素体を確認した時にわかったが、彼女は傭兵で軍に雇われているらしい。


軍と傭兵の混合部隊か…。


「それにしても、キミは凄かったね?まぁ∑やボクたちの逆鱗に触れたのは良くなかったけど」

「…」

「キミの雇い主は怖い?」


身体を震わせている。


「力…とかじゃない…飲み込まれそうなんだ…」

「そっか〜」

「言うことを聞かなかったときは…何をされるかわからなかった…」

「あのとき…腹は引き裂かれたの?」

「!?なぜそれを…。いや…されなかった…。される前に上の連中がオレのことを引き取った」


彼女の顔は真っ青だ。

そうとう扱いが酷いらしい。


ああ…そんなところにαはいるのか…。


「まだ…アイツに腹を引き裂かれた方がマシだった…」

「そっかー…そうだよね〜。なんだかんだ言ってあの人は優しいからね〜」

「…」


彼女がわたしの顔をじっとみた。


「どうしたの?ああ…羨ましいのか〜。キミの処分はどうなるかわからないけど、悪いようにはしないからね?ほんとだよ?」


ほっとした様子だ。


彼女の本心は、くらい闇の中に閉ざされているのだろう。

人格は本心というバグに引っ張られ、歪みをみせる。


そんなことを思い窓の外を見ると、我が家が見えた。




━━━━━━━━━━━━━━━


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[一言] 面白かったにゃ!
2022/02/07 11:38 Fortis Villeneuve
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