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13 ボクはキミでキミはあの子…そしてあの子はボク

戦闘シーンってさ書くの難しくない?

もっとバッチバチの戦闘シーンを、次に書こうかな。


今日夏休み最終日だ〜。

小説は結構書いたけど、他のことできてない…。


━━━━━━━━━━━━━━━




空を音速で飛ぶ使い捨ての飛行機…。

機内から見えるのは流れる星空…。

地上には無数の蜘蛛型の兵器…。


そろそろかな…?


ザザ…ザザ…。


無線に通信が入る。


「こちらアルファチームのアプル、目標地点到達、これから任務を開始する。空からの様子はどうだ?」

「こちらベータチームの∑、地上に[フォースレッグ]を確認…数は数えきれない…。注意されたし」

「了解、これより殲滅作戦を行う…。ベータチームに告ぐ…『鳥になってこい‼』」

「ベータチーム了解、突撃用ポット、パージ後、機体を脱出し、前線に突入する。アルファチームに告ぐ、幸運を祈る。∑アウト」


はぁ…。

我ながら、馬鹿げだ作戦を思いついたものだ。

内側からと外側からの同時殲滅。

そのための強襲突撃…。


「ε、η、θ、準備はいい?」


突撃用ポットにいる三人に無線で、通信を入れる。


「OKだよ〜」

「ん…大丈夫」

「いいよ…始めて」


深呼吸をする。


「了解…。スリー、ツー、ワン、GOフォール‼」


レバーを下げて、突撃用ポットを機体から切り離した。


轟音と共に、雲の中に消えていった。


「ヒャホーイ」

「ハハハ…ハハハ…」

「衝撃に備えないと…」


無線からは、楽しげな声が聞こえる。


そろそろボクも行こうかな?


機体の進路を目標の建物に合わせ、フルスロットにする。

だんだんと建物が近づいてくる。


…1。


…2。


…3。


今だ…‼


緊急用の脱出レバーを引き、機体から飛び出す。

機体は、目標に突っ込み大爆発を起こした。

爆風に飛ばされながらもバランスをとる。


あ…日の出だ。


まるで、時間がゆっくりと進んでいるようだった。


シュッと頬に弾丸が掠める。

あきらかに流れ弾では無かった。


ああ…やっぱり、アレもいるのか…。


フォースレッグの群れの中に、人影がちらほら見える。


おそらくアルファタイプクローンの量産型だろう。

そこまで性能は良くないが、耐久性だけはボクらの下位互換と言ったところだろうか?


めんどくさいのは嫌だから、まとめて片付けるか…。


腰のスラスターを吹かしながら、落下を緩やかにして、範囲殲滅用の武装を展開する。


[多弾倉百連マイクロミサイル]六機

[五十連ミサイルポット]四機

[爆撃用大型ミサイル]二機


「マルチロックオン完了…」


一応無線で通信しておくか…。


「あーあー…えー…こちら∑…上空から爆撃を開始する。巻き込まれないでよ?」


ザザ…ザザザ…


聞こえてるのかな?

まぁいいや…やっちゃお〜。


カチッとトリガを引く。


ドドドドドドドドド


轟音と共に地上にいっせいにミサイルの雨が広範囲に降り注ぐ。


使い切ったミサイルのコンテナをパージさせ、地上に落とし爆発させる。

爆炎と轟音は一瞬で消え去り、一瞬だけ静寂な時間が流れた。


空から見る限り、あらかた片付いたか…。


ミサイルを全て打ち切ったので、スラスターをきる。

浮力が失われ、再び降下が始まった。

大口径のライトマシンガンを取り出し、地上の這いつくばっている敵に撃ちながら、地面に着地する。


身体に異常なし…。


周囲には、爆破を耐え抜いた兵器やクローンがちらほらといた。


もうボロボロじゃん…。

まぁ容赦はしないけど。


一体づつ的確にコアを撃ち抜いて破壊する。


「ウウ…ウァアァ…」


一人のクローンが、抱きつくように襲いかかってきた。


「苦しいですか?大丈夫です…すぐに楽にしますから…」


この子達…顔はいいけど…中のシステムがな〜。


そう思いながら、口に銃口を入れて、胴体の方に弾丸を撃ち込む。


「キミ達を救ってあげたい気持ちはあるけど…簡単にはできないからさ…」


はぁ…いつになってもなれないな…、自分…いや…兄弟を殺すなんて…。


「これ…みんな…おまえがやったの?」


ふと声をかけられた。

その方向を見ると、キズもなく汚れもないキレイなクローンが立っていた。


「そうだよ?」

「そう…」


涙を流すばかりで、向かってこない?

この子やはり…他の子と違うのか?


銃口を向けて、弾丸を放つ。


「‼」

「ウゥァァ……」

「…また…殺した…」

「だって、今襲われそうだったじゃん」

「なんで…助けたの…どうして…わたしは殺さないの?」


…なんで…か…。


「目が綺麗だからだよ〜」


ボクとほぼ同じはずなのに、吸い込まれるような目をしている。

この感情は、ボクがまだフレアのとき、初めてレンに会った時に似ている。


ああ…いわゆる一目惚れというやつだろう。


ザザ…ザザザ…


「失礼…ちょっとまってくれるかい?」


無線が入る。


「こちらアルファチーム、外部の敵はほとんど掃討した。といっても、ほとんど∑のおかげだけどね。あと、ε、η、θ、と合流した、そっちはどうなっている?」


はぁ…どうしようかな?

お持ち帰りしちゃおうかな?


「ねぇ…アプル…」

「どうした?」

「キレイな子が居たから、お持ち帰りしていいよね?」

「…あぁ?あぁ…それは自分で決めてね」


自分で決めろか。

まぁ彼女なら分かってくれるだろう。


「………」

「待っててくれたんだね?」

「……」

「あれ…?」


目を開いたまま動かない。

近づいてみよう。


うん…呼吸はしてる。

ほぉ〜…顔が真っ赤っかじゃん。


うん…kawaii。


ほっぺをツンとつついてみる。


「ほぇ?」

「あ…やっと反応した」

「あれ…?!いつのまにここに!あと近い…です…!」


ギュッと抱きしめる。


レンがボクを抱きしめる時もこんな気持ちなんだろう。


「キミのことは、ボクがもらうよ?」

「ふぇ?!」

「大丈夫…キミがどんなことをしても…ボクが責任をとるから」


そう言って頭を撫でる。


「…ぁ…いた…。∑勝手にイチャイチャするのは帰ってからやってよ?」


この声は…。


「ん…η?あれ…みんなは?」

「建物内の敵を倒しに行ったのと、爆弾仕掛けに行ったよ」

「そっか」

「私達も早く行かないと」


ηが手を差し伸べてきた。


ボクは彼女を背負った。


「その子も連れていくの?」

「一応、捕虜の扱いだし、まかせられる人いないでしょ?」

「そうだね。∑…お母さんに似てきたね?少し前までは幼さがあったのに」

「そう?傷が増えたからじゃない?それにしてもなんか、ηに幼いって言われるとはね…」

「あ…」

「フフ…お姉様?」

「うう…からかわないで〜」

「本当のこと言っただけなんだけどな〜」


ηの手を握る。


「それじゃぁ…武器を構えておいてね?」

「了解」

「行くよ‼」


視界か黒で覆われ、ボク達はその場から姿を消した。


感想やご意見お待ちしております。


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→@yadokarimaguro

質問箱→https://peing.net/ja/yadokarimaguro

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