第1話
最強を求める者達で溢れかえる時代
現代の日本にはそんな時代が訪れていた
人々は己を鍛えあげ、会得した技を「流派」として世に広め、力を示した
今、この日本には数々の流派が存在する
投げを得意とした流派…蹴りを主流とした流派…速さを追究した流派など、流派の分野は様々
そして、その数ある中に「最」の字を名に持つ流派が存在する
「最」…それはすなわち頂点
今現在、最を名に持つ流派は半数を占める
その最の字を名に持つ流派の中でもトップに君臨し、まさに最強と呼ばれる流派が四つ存在する
それらを人々は「四大流派」と呼ぶ
「最風流」…最も風の扱いに優れた流派
「最波流」…最も波動を極めた流派
「最天流」…最も天に近い流派
そしてもう一つは…
~~街中~~
「そこの可愛い娘ちゃ~ん!」
「え?」
チャラい男二人組が男女四人グループの女子二人に声をかける
「ねぇねぇ?今時間ある~?ちょっとさあ、遊ばない~?」
「えぇ~!どうしよ~!ナンパされちゃった~!」
「あはは!マジウケる!」
二人の女子は盛り上がっている
「君、笑顔も可愛いねえ!」
「いや、ちょっと触らないでよ」
「ああ~、嫌がってる顔も素敵だねぇ~」
「キモ!マジでキモい!離れて!ねえ!ちょっと!助けて!」
グループの男子二人に助けを求めた
「おら、助けてやれよ 困ってんぞ」
一人の男子がもう一人の男子に促す
「…」
その男子が男達に近づく
男子の外見は男らしい見た目とは言えずどちらかと言えば中性的で頼りない雰囲気を感じる
「あぁ~?なんだてめえ?」
「その子の友達です…」
「ほぉ~、格好いいねぇ~助けようっての~?」
「その子を離してあげてください」
「い~やだねぇ~!」
「…」
ガシッ
男子が女の子の手を掴み男達から解放する
「な!?」
「あ、あたし今すごくキュンとしちゃった…!」
「やっちゃえそんな奴!」
「おうおうおうガキんちょ…てめぇやる気か?」
「まあまあ落ち着けよ相棒~!」
「君~やっちゃったねぇ~まあでも俺達はさぁ鬼じゃないからさぁ~謝れば許してあげるよ~」
「…」
「あれれ~?なあんにも聞こえないけどなぁ?これはつまり~…」
「やっちまっていいってことだよなあ?」
「やめておいたほうがいいです」
「あぁ?」
「聞こえなかったのならもう一度言います」
「やめておいたほうがいいです」
「ふざけんじゃねえ!!てめぇ舐めやがって!!俺を誰だと思ってる!?蛇拳流の狭間だぞ!!」
「すいません、聞いたことないです」
「!!?」
「あ~あ、完全に怒らしちゃったよ 俺知らね~」
「ぶっ殺してやる!!」
狭間という男が拳を振りあげたその時
バキゴオンッ!
上に大きく弧を描いた男子の脚が狭間の顔に直撃する
「がはッ…」
どさっ…
狭間がそのまま倒れる
「うっそだろ…おい!相棒!しっかりしろ!」
仲間の男が駆け寄る
「…」
周りにいた野次馬達がざわつき始めた
「おい…あいつって…」
「やっぱり…そうだよな…」
「四大流派の一つともされる、最も心を極めた流派…」
「「最心流」の五輪 アカリだ!!」
「な!?最心流だとおッ!?」
狭間と一緒にいた男が驚きの表情を浮かべる
「おいおい…最心流の奴が路上で喧嘩してるぞ」
「やっぱ名前だけの流派なんだよ」
「何が最も心を極めた流派だよ」
「武闘派でもねえくせに四大流派に入ってるって胡散臭えよな」
周りを見るとどんどん人が集まってきている
あっという間にアカリ達は大勢の野次馬達に囲まれてしまっていた
「ど…どうしよう…」
「おい!アカリ!行くぞ!」
三人の友達がアカリの手を引いてそそくさと逃げていく
「みんな…ごめん…」
「何言ってんのさ!あたしの事助けてくれたときのアカリ、凄いかっこよかったよ!」
「うんうん!あたしもそう思う!」
「モテてんなあ~!アカリさんよお~!」
「や、やめてよ」
「あ!照れてる~!」
アカリが顔を赤くして俯く
この三人はアカリの友人
マナブとカレンとサキ
「お前が最心流を持つ五輪家の生まれってのは正直羨ましいと思ってたけど良いこと尽くしって訳でもないみたいだな」
マナブが独り言のように口にする
「え?」
「さっきいた野次馬達の反応を見るにやっぱり良いように思われてないじゃないか」
「ああ…うん…僕のとこの流派は亡くなったおじいちゃんが強くて有名になったってだけだから…」
「まあ、確かにな…」
「あ…!」
「ん?どうした?アカリ」
ある店を前にして何かに反応する
「本屋…?アカリ何か欲しい本でもあるの?」
カレンが訪ねる
「ちょっとね…いいかな?」
「まあ特に行くとこも無いし」
「それに今はちょっとした騒ぎにもなってるし…下手に歩けないからねえ…」
「ここで時間潰せば大丈夫っしょ!」
「サキ…あんたねぇ…」
「そう思うよね~!アカリ!」
「えっと、うん」
「ほらアカリもこう言ってんじゃん」
「ん~…じゃあ、入ろっか」
本屋で少し時間を潰すことにした四人
アカリは店に入ると一目散に目当ての本があるところへと歩いていく
そして目当ての雑誌を手にしパラパラとめくりだす
「何見てんの?アカリ」
カレンが声をかけるとサキがアカリの持つ雑誌を覗きこむ
「あ!この人知ってるよ!確か…えっと…誰だっけ?」
「波裂 ダンさんだよ」
アカリが答えるが二人は「?」といった表情をする
「はざき…ダン…?聞いたことあるような…」
「最波流の男だ」
マナブが答えた
「はぁ、アカリ~…お前まだそいつのこと憧れてんのかよ…?」
「うん…だって格好いいじゃん…」
「お前は最心流だろ?ライバルだろ!ライバル!」
「で…でも…」
「こら!マナブ!アカリを責めるのはあたし達が許さないよ!」
「そうそう!」
「お前ら…」
「あたし達はアカリの味方だもん!ねぇ~!」
「ねぇ~!」
「あはは…」
「あははじゃない!アカリ!お前強くなりたいんだろ?」
「うん…」
「だったら!そいつだっていつかは越えなきゃいけない時が来るんだぞ?」
「そんな…僕にはとても波裂さんにはかなわないよ」
「これだから…」
「いいじゃない、別に憧れがいたって」
「そうですよね!」
「俺はアカリが一番になれると思ってるから言ってるんだよ!」
「一番じゃなくたって十分でしょ」
「な…世界最強だぞ!?世界最強!!」
「世界最強って…何それ」
「はあ!?…最強なんて誰もが夢見るもんだろ!!」
「そ~お~?」
「そうだよ!」
「アカリは一番になりたいの?」
「うん…なれるなら…」
「ふ~ん…」
「あたし達にはちょ~っと理解出来ないわね~…」
アカリが雑誌を元あったところに置く
「ったく、ん?もういいのか?」
「うん」
「じゃあ行くか」
「遊ぼう!遊ぼう!」
「サキ~、あんたはしゃぎすぎ」
その後四人は時間を忘れて遊びつくした
「今日は楽しかった~」
外はすっかり暗くなっていた
「ん?」
フードを深く被った男がこちらに寄ってくる
「お前…五輪アカリだな…」
「え?そうですけど…何か?」
「ついてこい…」
「え?」
「…」
思いがけない言葉を言われてアカリは思わず立ち尽くす
「ついてこいっつってんだろ!!」
数歩先まで歩いていた男が気付いてこっちまで戻ってくる
「な…何ですか…?」
「ちょっと!あんた誰なの!あたしのアカリに何の用なのさ!」
「あ、あたしのって…」
「いいからとにかくこい!」
「ちょっと行ってくるよ…」
「あ、アカリ!」
「俺達もついていこう!」
アカリと謎の男が人通りの少ない路地を通っていくと車が一台も停まっていないとある駐車場に辿り着いた
その駐車場には至るところに血痕がついている
そしてそこには何人かの人達が集まっていた
「こりゃ…まさかストリートファイトか…!?」
「ストリートファイトって…それ喧嘩でしょ!?」
「ああ…まあ、そうだな」
「アカリ、行こう」
カレンがアカリの手を引いていく
「あ…」
「こんなことしなくていいよ、朝に助けて貰ったとき分かった」
「アカリに喧嘩は似合わない」
「待て…」
だがフードの男がそれを止める
そして男がフードをおろす
「な!?」
顔を見たマナブが驚く
「マナブ、知ってんの?」
マナブの反応に気付いたサキが聞く
「ああ…最心流がまだ名を上げていなかった頃、四大流派の一つだった…」
「最も空中戦に優れた流派…「最空流」の迅 ハヤブサ…!」
「…」
ハヤブサがアカリを睨み付ける
「何故…あなたが僕をここに…?」
「何言ってるんだよ!分かるだろアカリ!」
感の悪いアカリにマナブが答えた
「最空流が四大流派と呼ばれなくなったのはお前の爺さんに敗れたからだ!最心流に一番恨みを持ってると言っても過言じゃない!だからお前をここで倒してその恨みを晴らしに呼んだんだよ!」
「そう…なんですか…?」
アカリの問いにハヤブサが頷く
「ああ…そうだ…」
「俺はあんたの爺さんに敗れた…だがその爺さんはもうこの世にはいない…」
「そのクセして未だに四大流派の一つに居座ってやがる…それがどうも気に食わねえ…」
「俺は爺さんの孫達に敗れた覚えはねえからな…だから今ここで証明させるのさ…最心流の時代はもう終わったってことを…」
「受けろよ…俺の挑戦状…」
「…」
「いいよアカリ…こんなの無視して行こ」
カレンがアカリの手を引くが…
「アカリ…?」
アカリは動かなかった
「分かりました…受けます…その挑戦状…」
「ちょっと!!アカリ!?」
「ごめん…カレン…僕のこと思ってくれてたのはすごく嬉しいよ…でもあの人は本気なんだ…」
「…」
「マナブもさっき言ってたけど…きっと…本当に僕達のことを一番に恨んでいるんだと思う…」
「だったら僕は…その恨みや怒り…ハヤブサさんの僕らに対する気持ちに応えたい」
「もちろん僕だって負けるつもりはないよ」
「僕だって本気なんだ…本気で最強を目指してるんだ」
「アカリ…」
カレンがそっと手を放す
「分かった…負けないでね」
「うん、ありがとう」
アカリが駐車場の真ん中に向かっていく
ハヤブサは着ていたパーカーを脱ぎ捨て戦闘の準備に入った
「よし…こい…」
ハヤブサがアカリにそう促す
「いいえ、そっちから来て下さい」
アカリがハヤブサの攻撃に備えられるよう身構えた
「…」
シュウッ…!
ハヤブサが目にも止まらぬスピードでアカリに突っ込んでいく
アカリはどんな攻撃にも対応できる体制をとっていたがほんの少しの隙にハヤブサは攻撃を仕掛けていた
鋭いパンチがアカリのボディに入る
ハヤブサのスピードについていけずアカリはそれをもろに食らってしまう
「がはッ!」
アカリは少し後ろに下がりながら立ったまま体制を丸くする
「アカリ!」
カレンが思わず名前を叫ぶ
シュッ!
苦しんでいるアカリにハヤブサが接近して右脚を真上にあげた
そしてそのままアカリの頭の上にかかと落としをする形で下に落とした
アカリの顔が硬い地面に勢いよく叩きつけられる
「キャアアアアアッ!!!」
サキが叫び声をあげる
「アカリ!!返事をしろ!!」
マナブが必死に声をかけるが反応がない
「アカリ…嘘でしょ…」
カレンが青ざめた顔で絶望した声をあげる
「ふん…流派の技を使うまでも無かったな…」
ぐぐぐ…
「ん?」
ぐぐぐぐッ…
アカリが頭に脚をのせられたままゆっくりと身体を起こしていく
「はぁ…はぁ…」
「アカリ…良かった…!」
カレンが安堵の声をあげる
ぐぐぐぐぐッ…!
アカリがどんどん身体を起こしていく
「ぬッ…くうッ!」
ハヤブサも負けじと脚に力を込めていくが
ぐぐぐぐぐぐッ…!!
アカリは既に立ち上がる段階まだきていた
シュッ!
アカリがタックルをするように近づき、ハヤブサの右脚を自分の左肩にかけ両手をハヤブサの首の後ろにまわす
そして…
ガキッ!!
そのままジャンピングニーバットを決める
それがハヤブサの顎にクリーンヒットした
「ぐふッ!」
後ろに倒れかけたが数歩、後退りをしながらなんとか耐えきる
「はああぁぁッ…やってくれるな…」
ハヤブサがまたもアカリに突っ込む
アカリは完璧な体制をとっていた
だがハヤブサはそのまま突っ込んでこなかった
ダンッ!!
ハヤブサが地面を勢いよく蹴るとその身体が宙に舞った
「ヤバい!!相手は最空流だ!!空中攻撃に対応できる体制をとるんだ!!」
マナブが叫ぶとアカリは体制を変えた
ハヤブサが右手の手刀でアカリの首を狙う
アカリはその手刀を掴むとそのまま背負い投げのようにハヤブサを後ろ側の地面へと叩きつける
すたんッ
だがハヤブサは地面に脚をつけブリッジの体制でそれを阻止する
そしてそのままアカリの右腕を右手で掴むと逆にアカリを自分の前の地面に振り下ろす
ずだんッ!
ハヤブサのときとは明らかに違う音が響く
アカリは脚をつけて着地することは出来ずそのまま背中を地面に叩きつけられた
「う…うぅ…」
背中の痛みで表情が歪む
「俺は空中戦だけが優れている訳じゃない…対空に対しての戦闘も同様に優れている…」
「片腕で…アカリを投げるなんて…」
マナブが驚きの表情を浮かべる
「これ…大丈夫なの…マナブ…」
不安にかられたカレンが問いかける
「正直…分からない…」
それが答えだった
「うぅ…」
アカリが上半身を起き上がらせる
どうやら背中と同時に頭も強く打ちつけたようで意識が朦朧としていた
ハヤブサは既に宙でアカリを背中から狙っている
「アカリ!!上から来てるぞ!!」
「はッ!?」
アカリがマナブの声を聞いて急いで立ち上がり振り返る
そして右脚をハヤブサに向けて蹴りあげる
「ぬ!?」
ハヤブサはとっさの判断でアカリの蹴りを両手で勢いよく受け止めた
そのままハヤブサは反動で後ろへと下がる
「…」
「…」
両者は口を一切動かさず静かに相手を睨み付ける
「アカリ…」
カレンが震えた声で名を呼ぶ
「カレン…ごめんね…不安にさせて」
「ううん…あたし…」
「アカリのこと…信じてるから!」
「ありがとう…僕はもう大丈夫」
「もう不安にさせないから」
「ほう…それは一体どういう意味だ?」
「ふぅ~…」
アカリが目を閉じて深呼吸をする
「チッ!」
ハヤブサが駆ける
そして自慢の脚力で地面を蹴り宙に舞う
「見せてやる…!最空流の技を!!」
「食らえッ!!」
「最空流!!千羽急降拳!!」
両手の手刀が空を切るように縦横無尽に動く
だがその手の動きは決してでたらめではなく標的をしっかりと狙っている
その動きはまるで千羽の隼が一つの獲物を狙って一気に急降下してくるようだ
「…」
アカリは目を閉じたまま微動だにしない
構えもとらず完全に棒立ち状態だ
「ちょ…!?アカリ!?」
「安心しろカレン」
「え!?」
「あれが最心流の技だ」
「技って…ただ突っ立ってるだけじゃない!」
「あいつは今、心の目で見てるんだよ」
「心の…目…?」
「ああ…最心流は心を極める流派…それは勿論、人としてという意味だ」
「だがそれ以外にも戦いとして心を極めるという意味もある」
「そして心を極めた末に身に付く「心の目」」
「それこそが「最心流奥義」!!」
「!?」
シュシュシュシュシュシュシュシュ…
アカリが目を閉じたままハヤブサの千羽急降拳をかわす
「なッ!…はあああああああッ!!!」
ハヤブサがスピードを上げる
シュシュシュシュシュシュシュシュ…
だがアカリにはかすりもしない
「クソッ!!」
(見える…感じる…分かる…ハヤブサさんの…動きが…!)
「そこだあッ!!」
アカリの狙いを定めた右ストレートがハヤブサの胸の中心に命中する
「があッ!!」
苦しむハヤブサにアカリがすぐさま次の攻撃を当てる
右脚が大きく弧を描きながらハヤブサの腹に直撃する
「う"ぐあッ!」
力強く繰り出された蹴りはハヤブサを壁へと突撃させた
ドッガアンッ!
「あ…ああ…」
ハヤブサはぐったりとしたまま起き上がらない
周りにいた人達がハヤブサのそばまで行き確認する
「意識を失っている…この勝負、五輪アカリの勝ちだ!」
「やったあああ!!」
「アカリ!!」
「わあ!?」
カレンがアカリに勢いよく抱きつく
「アカリが勝って本当に良かった!大丈夫?怪我とかしてない?ってそんな訳ないか…思いっきり打ち付けられてたもんね」
「うん…でも大丈夫、このぐらい平気だよ」
「駄目だよ!ちゃんと手当てしないと!」
「う、うん…なんか…ありがとう」
「カレンったらアカリにデレデレじゃ~ん」
「いい感じのところ悪いが早いところここから離れたほうがいい、下手に見つかるとヤバいよ、この状況」
「そうだね、行こう」
観戦をしていた一人の男
「フッ…」
後ろを向きその場から離れようとしたとき
ドンッ
「おっと…すまねえな…!?」
ぶつかってしまった相手を見て驚く
「…」
「あんた…何故…ここに!?」
「少し…興味があってね…」
「あいつにか…?」
「俺が思うにあんたが求めてるような奴じゃないぜ」
「それはこれから確かめることだ」
ツカ…ツカ…ツカ…
「こりゃたまげたな…まあ、結果は見るまでも無い…か」
ツカ…ツカ…
「君…」
「え?僕…ですか?」
「そうだ…」
「なんでしょう?」
「私と一戦願おう」
「え?」
「ちょっと!アカリはさっきの戦いで怪我をしてるの!連戦なんて出来る訳無いでしょ!」
「そうだ!アカリ、断れ!早いとこ断っておかないと次々に挑戦者が現れるぞ!」
「これを見ても…断るのかな…?」
そういって男がコートを脱ぎ捨てる
「!?」
「おい!ありゃ…まさか!」
周りの人達が一斉にざわつき始める
「最も天に近い流派…」
「最天流!!」