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第16話 うさぎさんたち、マドレーヌを食す

「ふふ、後は焼きあがるのを待って、完成よね」


 貝殻のような型に流し込んだ生地を、オーブンの中にセットして、バーニーはにっこりと微笑んだ。

 ここは、サイファートの町の西側にある住宅地の一角。

 冒険者ギルドや商業ギルド、その他各種店舗が軒を連ねる、商店街から少し離れた場所にあるエリアだ。

 主に、町の住人の多くが住んでいる場所でもあって、バーニーたち、うさぎの家族以外にも、ドラゴンライダーのマギーの一家や、ギルドの関係者の家なども多く立ち並んでいる場所なのだ。

 開拓団としてやってきた、この国出身の人間種も多く暮らしており、この住宅街から、それぞれの仕事場へと働きに出かけるといった感じだろうか。


 ちなみに、バーニーは、うさぎの獣人で、今は息子のラビと一緒に暮らしている。

 夫のロンさんは、『たまうさぎ商隊』と呼ばれる、商隊の責任者もしており、そのせいか、週のほとんどは、町からちょっと離れたところにある、商隊の宿舎兼倉庫の方に寝泊まりしているため、この家に帰ってくるのは、本当にたまにしかない。

 それに関しては、バーニーもちょっと残念に思ってはいる。

 ただ、それを言っても仕方がないというか。

 それは故郷にいた頃から、あんまり変わっていないから。

 ロンさんと初めて会ったのも、父様が率いている部隊の部下として、うちに連れてきた時に、庭で出会ったという感じだったし。


 父様が『獅子王』として、即位する前の話だ。

 王子である父様が隊長を務めていた部隊の、その部隊に所属されたばかりの、若い青年。

 それがロンさんだったのだ。

 確か、同じうさぎの獣人だったから、という理由で紹介されたのだと思う。

 まだ、こっちは子供だったのに対して、ロンさんはと言えば、もう立派な軍人さんという感じの姿だったし。

 初対面の時から、目が優しかったのを覚えている。

 普通は、父様と一緒にやってくる人たちって、どこか緊張気味だったり、そわそわしていたり、バーニーのことを興味深げに見てくる人ばかりだったので、そういう感じとはちょっと違う人だ、って思ったものだ。


「ほんと、あの時はまさか、こんなことになるなんて想像もしていなかったものね」


 そう、つぶやいて、くすりと笑う。

 ロンさんと結婚することもそうだけど、そもそも、デザートデザートの外で暮らすなんてことは、あまり想像していなかったから。

 もちろん、もし仮に政略結婚とか、そういう話で他の国に嫁ぐということは考慮してはいたけど、王族として、姫としての地位を放棄して、普通のところで、為政者とは別の形として、暮らしていけるというのは考えてもいなかったことだ。


 そう。

 バーニーは砂の国、デザートデザートの元第三王女だ。

 今は、父様……『獅子王』を王とする、獣人の国。

 その国でお姫様をさせられていた、ひとりの女の子だったのだ。

 すでに、王族としてのすべては剥奪されているので、もはやお姫様でもなんでもないのだけど、その辺は、父様の優しさというものだろう。

 表向きの理由は、バーニーがかつての軍の師団長と駆け落ちした。

 そのことに、父様が激怒したから、ってことになっているけど。

 でも、父様本人は、後で、ロンさんと話をして祝福してくれたわけだし、真相はちょっと別のところにあるのだ。

 何せ、バーニーは。


『ひめー、ひめー』


『もうすぐ、着くよー』


『きょうのおやつはなーに?』


「ええ。今焼いているところだから、もうちょっと待っててね? 今日、やってくるのはロートたちなのね?」


『そうだよー。今、ぶりっつと一緒』


『ひめー、ひめー』


『もう、町のなかには入ったから、このしゃべりかたしかできないけどー』


 まとまって、飛んできた『心話』に対して、答えながら苦笑する。

 この子たちが、今日のバーニーの家にやってくるお客さんだ。

 たぶん、町の中にいるということは、普段の姿ではなくて、もうちょっとかわいらしい姿を取っているんだろうけど。

 この舌足らずな『心話』は、それが理由だし。

 そんなことを考えていると、玄関の方から、呼び鈴が鳴った。


「お待たー、バーニー。ほら、ちびどもいっぱい連れてきたぞ」


「ひめー、ひめー」


「おやつ食べに来たよー」


「あら、いらっしゃい。それじゃあ、あがって。もうちょっとで焼けると思うけど、少し冷ました方が美味しいから、それまでは何か飲めるものを用意するわね。それと、ブリッツも、引率お疲れ様。ふふ、そうやってると、『夜の森』の保母さんみたいよ?」


「まったくだぞ……何で、こいつら、こっちの姿になると途端に子供っぽくなるんだよ。威厳とか、迫力とかそういうもんが吹っ飛んじまうから、あんまり、他の連中には見せられないしな」


 やれやれと肩をすくめているのは、ロンさんの商隊でも隊長補佐を務めているブリッツだ。

 バーニーにとって、親友でもあるこの少女は、見た目こそ、金髪が可愛い、ちっちゃい女の子なのだが、その実、年齢不明の雷の精霊さんなのだ。

 元はデザートデザートの地下遺跡で眠っていたらしくて、当のブリッツ本人も、今、自分が生まれてからどのくらいなのか、さっぱりなのだそうだ。

 少なくとも、バーニーよりも年上ではあるだろうけど、見た目同様、精神的にはそんなに年上って感じもしないので、普通に接している。

 まあ、その辺は、他の多くの精霊種に近いというか。

 年相応に精神が成長している精霊さんって、実はそれほど多くないから。


 そして、そんなブリッツの周りでちょこまかと動き回っていたり、彼女の両手に抱えられている、小さなお人形さんみたいなうさぎちゃんたち。

 全部で、九人くらいだろうか。

 その子たちだけど、その正体は、マッドラビットと呼ばれるうさぎ型モンスターの頂点に立っているような存在なのだ。

 今は、『人化』ならぬ、『デフォルメ化』と呼ばれる形態を取っているため、誰がどう見ても、元が獰猛なモンスターには見えないんだけど。

 とはいえ、可愛く見えても、本質はあんまり変わらないので、この姿でも、かなり強かったりはする。

 大きさも、小さい子だと、手のひらサイズで、大きくても両手で抱えられるくらいの大きさというか。

 今日やってきているのは、どっちかと言えば、子供のマッドラビットが多いけど。

 たぶん、ロンさんの直属のマッドラビットの隊長格だと、この姿の時でも、ある程度は普通に話せるだろうし。


「まあ、こいつらも、バーニーの前だから甘えてるってのはあるんだろうな。あたしだけの時は、もっとふざけた感じだったし。こっちにしてみれば、一応は上司なんだから、もうちょっと敬えよってところなんだが」


「えー、だって、ぶりっつ、そういうの嫌なんでしょ?」


「これでも、びりびりには、気をつかってるんだから」


「そうよー、ふつうは抱きかかえるなんて、ゆるさないもの」


「ふふ、良かったわね、ブリッツ。あなたも立派に特別扱いみたいよ?」


「ひめはひめだけだけどねー」


「そうそう、ひめだけー」


「ふふ、どうもありがとう」


 そう、これが、バーニーがデザートデザートから放逐された、本当の理由だ。

 ロンさんが、この子たち、マッドラビットを従えているのは、あの人が持つ『玉兎』スキル。

 つまり、統制型のスキルの影響があるので、それほど問題にはならなかったのだけど。

 バーニーは、それとは別に、マッドラビットから、『姫』として認められてしまったのだ。

 いや、理由とか、それがどうしてかは、はっきりとわかっているんだけど。

 問題は、デザートデザートの王族の中で、彼らから『姫』として、つまり『王族』として認められたものがバーニーひとりだけだったことなのだ。

 そして、バーニー自身は第三王女という継承順位。

 

『隊長……いや、"獅子王"様は、派閥闘争に貴方が巻き込まれるのを恐れているんだよ』


 この町にやってくる時に、ロンさんから聞かされた真実だ。

 だからこそ、愛している娘の存在を消すことで、その泥沼から守ろうとしたのだと。

 その後、父様とも会った時に聞かされたので、それは間違いないようだし。


 そう思い出しながら、ふぅ、とため息をつく。

 本当に、為政者の側というのは、面倒なものだと。

 そう考えると、むしろ今のバーニーは幸せなのだろうと思う。

 慕ってくれるこの子たちもそうだし。

 ブリッツもそうだし。

 ロンさんの商隊でも、お休みの度に遊びに来てくれる人たちがいっぱいいるし。


 何より、だ。

 パンを作る職人として、この町で認められたことで、家庭でもパンやお菓子が焼けるオーブンを購入することも許されたのだし。

 一応、パン職人も料理人という扱いになるため、他の料理屋と同様に、オサムさん印の調理器具のたぐいを家に置くことができるのだ。

 さすがに、作ったパンで商売するとなると、また別の手続きが必要になってくるのだけど、家でパンなどを作るだけなら、まったく問題ないというか。

 おかげで、パン工房でのお仕事がお休みの日は、それを狙ったお客さんが多くなったというか。

 今のブリッツや、マッドラビットちゃんたちもそうだし。


 ふふ。

 本当にありがたい話だ。

 この、家庭用のコンベクションオーブンというのも、料理人のひとりでもあるガゼルさんが中心となって開発した魔道具のひとつだ。

 誰でも簡単に熱風調理が可能になる。

 そんな触れ込みのこの魔道具は、一部の料理人さんたちからは、ものすごい評判のアイテムでもある。

 今はまだ、この町の料理屋でしか普及していないけど、そのうち、他の町などでも広まって来るかもしれない。

 もっとも、魔晶系のアイテムなどが、けっこう複雑に組み合わさっているらしく、いざ、壊れた時のサポートが、遠方だと難しいので、なかなか大変だとは言っていたけど。


 今日も、このオーブンを使って、お菓子を作っているというわけだ。

 そんなこんなで、焼き上がりを待ちつつ、お客さんに冷たい飲み物を出していると、また、玄関の呼び鈴が鳴って。


「ただいまー、って、うわ、今日もいっぱい来てるな」


「あー、らびだー」


「パンのお仕事おわったの?」


「おやつができるまで、あそぼー。ちょっときたえてあげないと、らび、よわいんだもの」


「いや、帰って来るなりなんだよ!? いてて、いきなり頭の上に乗っかるなって!」


「お庭行こー、お庭」


「ぼくもぼくもー」


「ふふ、お帰りなさい、ラビ。そうね、もうちょっとでお菓子が焼きあがるから、それまで、この子たちの相手をしてあげて」


「仕方ないなあ……わかったよ、母さん。それじゃ、庭の方に行くぞ。ってか、俺が弱いんじゃなくて、お前らが強すぎるんだからな。おまけに一斉にかかってくるし」


「だめ、だめー」


「いいわけはきかないよー。この姿の時って、ものすごく弱くなっちゃうんだから」


「この程度じゃおはなしにもならないもん」


「はは、まあ、頑張れよ、ラビ。というか、あたしもお守が楽できるから助かるし」


 後よろしくな、とブリッツが笑って。

 結局、いっぱいのマッドラビットちゃんたちに追い立てられるように、ラビも庭の方に行ってしまった。

 

「行ったか。まあ、あいつも、隊長の息子ってわけだしな。そういう意味では、あいつらもラビのことを気にかけているんだよ。過激な愛情表現だよな。ま、あたしはそういうの勘弁だけど」


「本当にね。ありがたい話よね」


 そんなこんなで、ブリッツと話をしながら、お菓子が焼きあがるのをゆっくりと待つ、バーニーなのだった。





「はい、もうそろそろ食べごろよ。みんな中に入ってきて」


「わー、やったやった」


「しょうがないわねえ、らび、今日はこのくらいにしておいてあげるわ」


「もうちょっと、防ぐときのしょうへきのてんかいははやめにね」


「ふくすうを相手にする時は、まわりもよく見ないと」


「魔力はだいぶ増えてきたんじゃない?」


「でも、まだまだだねー」


「それよりもおやつおやつー」


 そんなことを言いながら、まず、お風呂場の方へと向かうマッドラビットたち。

 手足をちゃんと洗ってから、っていうのはしっかりと守ってくれているのだ。

 そして、庭の方で、疲れ果てているのは、ラビだ。

 その横では、笑いながらブリッツがポーションを渡してくれている。


「はは、またえらくしごかれたよな。パンの方の仕事が終わったばかりなんだろ? ま、頑張ったな、ラビ」


「……いや、そう思ってるなら、止めて欲しいんだけど、ブリッツの姉ちゃん」


「やなこった。せっかく、時間を割いて鍛えてくれるんだから、ありがたく思いな。これだけの頭数のマッドラビットがひとりを相手にしてくれるなんて、うちの商隊でもめったにないぞ。貴重な体験だよな」


 もし、隊長みたいな立場を目指すなら、このくらいはできないとな、とブリッツ。

 とはいえ、最近のラビを見ていると、軍人になろうというよりも、料理人の方に、方向性が傾いているように、バーニーは感じてはいるのだけど。

 これも、息子の成長なのかもしれない。


「ふふ、それじゃあ、ラビ。おやつにするから、汗を流して、着替えてらっしゃい」


「はーい」


 そう返事して、お風呂場の方へとラビが向かうのを確認して。

 おやつが用意してある部屋へと戻る。

 今日、バーニーが作っていたのは、マドレーヌというお菓子だ。

 パティシエのコロネさんの料理教室でも、たまに、項目として入って来る、人気のお菓子のひとつでもある。

 もっとも、作り方がわかっても、オーブンを使う必要があるので、基本は家で作るというよりも、塔の設備を借りて、という感じになるだろうか。

 それに、どうしても、家で作ると、お店の味とはちょっと違うというか。

 それは、前にコロネさんも言っていたので覚えている。

 お店で作る時は、たまごの用意や、生地を寝かせたりなど、前日からの準備が必要になるので、料理教室での作り方は、ちょっとだけお店のやり方とは変えてあるのだそうだ。

 各家庭でも作りやすいように、って感じらしい。

 オーブンが普及すれば、普通に家でも作れるようになるかもだから、それをコロネさんも目指しているのだそうだ。

 お菓子の中には、家庭でも手軽に作れるものもある、って。


 ただ、このマドレーヌにしても、この町でないと作るのが難しいだろうな、と思われる食材が多く使われてはいる。

 特に、ベーキングパウダーとレモンの二種類については、だ。

 前者は、コロネさんが製法を見つけ出したもので、それを作るための魔法食材の入手難度が高いし、後者のレモンは、そもそもが西大陸の空の食材のひとつだし。

 最近、ようやく、品種改良によって、この町でも育てられそうなところまで持ってきたばかりなので、この二種類の食材に関しては、中央大陸では、この町以外では、まず手に入らない代物だ。

 そう考えるとぜいたくなお菓子ではある。

 何せ、デザートデザートの王族でも、普通は口にできない料理なのだから。

 ほんと、バーニー自身、得をしていると思うし。


「あー、きょうはまどれーぬだー」


「貝がら焼き、貝がら焼き」


「おへそがぷっくりしてると、おいしいあかし」


「にんじんケーキは、また別の日なの?」


「ええ、今日はマドレーヌよ。ごめんなさい、にんじんケーキはまた次の機会ね。はい、その代わり、にんじんのジュースは用意したわ」


「わーい、にんじんジュース!」


「おいしいねー! このまどれーぬ、まだ温かいもん」


「焼きたてをちょっとさますのが、おいしいんだよー」


「表面はさっくりしてるしね」


「中は弾力があって、ふんわりとしてるし」


「やっぱり、あまくておいしいー。ひめ、料理じょーず」


「ああ。バーニーのお菓子は最高だよな。うん、うまいうまい。コロネ直伝って言っても、まだ家でお菓子作れるのって、少ないからな。もうちょっと頑張れば、店とか出せるんじゃないか?」


「その辺はねえ、私のは趣味で作ってるから楽しいわけだしね」


 お店でどうこうってのはあんまり考えてはいないし。

 バーニー自身も、今作ったマドレーヌを食べてみる。

 表面はさっくりとした食感、そして、中はベーキングパウダーの力でふくらんで、弾力性のある、ふっくらした感じ。

 すりおろしたレモンの黄色い皮の風味がかすかに香って。

 ハチミツとお砂糖を合わせた、程よい甘みがする。

 上手に焼けたマドレーヌ、だ。

 焼き菓子は、作ってすぐが食べごろというわけでもなくて、普通の生菓子よりも日持ちするので、贈り物などにも使えて便利だし。

 ただ、やっぱり、お店のお菓子とはちょっと違うかな、とは思う。

 とはいえ、この家庭的な味というのは、バーニーも好きなので、それはそれで、という感じだけど。

 やっぱり、今、目の前でマッドラビットたちが美味しそうに食べてくれているのを見ているだけでも、十分にうれしいし。

 だからこそ、パン作りやお菓子作りはやめられないのだ。

 作っていて、食べてもらって、それで幸せになるというか。


「あー、おなかすいた……って、あれ? もう残ってないの?」


「食べちゃったー」


「らびの分はもうないよ」


「美味しかったー」


「いや、それはないんじゃねえの? ひどいやつらだよな」


「ふふ、心配しなくても、今焼いている物があるわよ。もうちょっとお客さんが来るかもって思って、用意はしておいたから」


「あっ、そうなの、母さん? あー、良かった」


「それなら、それも食べるー」


「らびの分も食べちゃうよー」


「おい、いい加減に勘弁してくれよ!」


 そんな、ラビとマッドラビットたちの言葉に微笑みつつ。

 次のマドレーヌの確認に向かうバーニーなのだった。

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