【閑話】強制快楽魔力循環、又の名をマッサージ【Take.2】
短めです。
夕食後のまったりとした時間。
俺はハルさんの部屋を失礼にならない程度に見渡し、美味しい空気を肺に溜め込む。
……自棄にデスク周りが充実してるな。モニターが三つあるんだが? 気合い入りすぎじゃない??
閑話休題。
今日はハルさんに魔力操作の応用──マッサージを施す日だ。
仰向けでベッドに横たわるハルさんにトップスを少しだけ捲って貰い、彼女の腹部が大胆に露出する。
ハルさんには予め施術し易いようにお願いしたのだ。
お臍さんがこんにちわしていて鼻血が出そうになるが、歯を食いしばりながらマッサージを開始する。
「ぃ、いきます……!」
「……やってちょうだい。あ、最初はゆっくりお願いね? ゆっくりよ??」
「はい!」
「ちょ、ホントにわかってる!?」
ハルさんのお腹にタッチして遠慮なく魔力を注入。
「んひぃ!? ま、とめっ、ぁ──!」
第二の血管をじっくりかけて侵略していき、第二の心臓へ魔力を伸ばして接続する。
「っ!? とま、とまってってばぁー!」
やっと循環を始める、というところに腕を掴まれてしまい、マッサージを停滞させる。
俺は意地悪だと分かってても、自分の思い通りになるように指摘してしまう。
「ここで停めたら最初からだけど、いいの?」
「むぅ……!」
「強くなりたいんじゃないの?」
「……やりなさい」
口を尖らせながら許可されたので、興奮から嬲るように循環を始める。
ハルさんの体内を隅々まで抉るように、残さず味わうように、時間をかけて丁寧に、丁寧に、丁寧に循環させてゆく。
「〜〜っ!? ゃ、ばいっ、これっ、ほんとっ……!」
ハルさんがじたばたと足を動かし、イヤイヤと顔を振っているのを見て更に干渉する力を強める。
「ぐっ……あっ、あっ、〜〜っ! ぎッ! ゃめ……っ!」
限界が近いのか、悶える頻度が高くなってきた。
「もっ、やらぁ……! あ"っ、……ん〜〜っ!!」
快楽を耐えるように尻尾で腰を持ち上げ、顔をふるふるとして涙目で訴えてくるハルさんに優越感を覚えながらラストスパートを掛ける。
「あともう少し。がんばって」
「むりむりっ、たんま! ねぇたんまってば!!」
「もうちょいでイケるから!」
「それ姉弟でもセクハラだろ! 〜〜っ!!」
仕上げとばかりに循環のペースを徐々に上げてゆく。
呼応してハルさんの息も段々と上がってゆく。
やがて一際大きくビクビクと跳ね上がると、力尽き、果てたようにコヒュー、コヒューと荒い息で倒れ込んだ。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
「……お疲れ様」
「ひゅーっ、ひゅーっ…………もうっ、とめてったらとめてよっ!」
「ご、ごめん……調子に乗った」
「はぁ〜……ま、いいわ。懲りたから頻度は下げましょーね、マッサージ」
「そんなっ!?」
「わかった……?」
「ぁい」
疲労で起き上がれないハルさんの額の汗をハンカチで拭ってやり、トレーから水の入ったコップを取って手渡す。
「気が利くじゃない……ありがと」
「どういたしまして」
俺もほんの少し疲れたので、足を崩すとその場で胡座を掻いてハルさんを見つめる。それだけで楽しい。
「ねぇ、魔力操作の調子はどう? やってみなよ」
「んー……──あっ、また上手くなってる。この前よりも」
「よかった……」
「ま、まぁ……私の扱いが気に食わなかったけどっ。……感謝はしてる。次はもっと優しくしてよね」
「うん……うんっ!」
「なんで嬉しそうなのよ!」
「へへっ」
「ふふっ」
俺たちの間で夜を気遣った控えめな笑いが響いた。
「プリン買ってきてあるんだけど、食べる?」
「食べるわっ!」
「じゃあハルさんは休んでて。持ってくる」
「ん」
俺は目をキラキラさせたハルさんにプリンを献上する為、一階の冷蔵庫に会いに行った。




