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新世界  作者: Orienxe
10/18

悪夢

遠くで何かの鳥の鳴き声だけが聞こえる。




なぜか私は圧迫感を覚えている。まるで巨大な重りが背中に乗っているかのようだ。この重みが呼吸を強制的に荒くさせる。体中が土の山に埋もれているような感覚だ。




それでも、この土の山には奇妙な点がある。どういうわけか均一に重くないのだ。背中の一部が、なぜか私を覆っているはずの土に埋もれていないような気がする。




右手をわずかに動かした時、別のことに気づいた。そこには奇妙な形をした石のようなものがある。




この石について特筆すべきは、その異常な滑らかさだ。研磨されたかのようにつるつるしている。




心の奥深くで、これは石ではないと悟った…




体を起こすうちに疑念は確信へと変わった――私の上にあったのは土などではない。




遺体だった。地平線まで続く無数の遺体の山。触れていたのは石などではなく、精巧に鍛えられた盾だ。その内側には、かつて持ち主だった者の切断された腕がまだ残っていた。




私の右目はもはやなく、屍肉を啄む烏の群れが飛び交う。




「あっ…」




涙が溢れ出した。




赤く染まった空には、巨大な「∞」の印が微細な紋様に囲まれてくっきりと浮かび上がっている。




突然、肩にポンと触れられたかと思うと、背中をドンと強く叩かれた。




振り向くと、彼女の姿がはっきりと見えた。




白髪に、全身に広がる複雑な紋様。




「ヴァルク…」




言葉を終える前に、口から血が噴き出した。彼女の剣で貫かれたのだ…




嘲るように私を押しのけ、死体の山へと突き落とした。さらに多くの血が口から溢れる。




私が恐怖に歪む表情で見上げると、彼女は剣を手にしたまま、不気味で恐ろしい笑みを浮かべていた。




「そろそろ目覚める時だろう?」




そう言いながら、彼女の剣が私の左目へと突き刺さる。




「ぎゃっ!」




私は飛び起きた。




息は荒く、心臓が激しく鼓動している。




「夢…だったのか?」




寝室は静寂に包まれ、小鳥のさえずりが部屋に響いている。




ゆっくりと体を倒しながら、呼吸を整えていく。




もしかすると、昨日の修行のせいか、夕食の影響か、それとも新しい出会いの興奮の名残か。だが一つ確かなのは、あれはただの夢だったということだ…いや、正確には悪夢だった。




「はあ…」




あんな体験の後では、小さなため息しか漏れなかった。




悪夢は心地良いものじゃない。個人的に夢を見るのは好きじゃないんだ。だが、夢の意味をあれこれ詮索しても仕方ない。無視するのが一番だろう。もっとも、あんな恐ろしい悪夢の後では簡単じゃないけどな。




とにかく、今日はやることがある。そちらに集中すればいい。




ベッドに座り上がると、リビングから何かの歌を口ずさむ声が聞こえてきた。




まさか…? いや、ありえない。




ドアを開けると、シギュンが膝の上でイルペルシスを撫でている姿があった。




彼女が何かの歌を口ずさんでいた。私が軽く咳払いすると、すぐに声をかけてきた:




「おはよう」




「あ…うん、おはよう。いつから来てたの?」




「30分前くらいかな。起こそうかと思ったけど、気持ちよさそうに寝てたから、邪魔しちゃ悪いかなって」




「あ…ありがとう」




「今すぐ朝食を作るね」




「わかった…」




どうやらあの異常な悪夢のせいで寝過ごしてしまったらしい。とはいえ、それほど遅くもない。




しばらくして朝食を取っていたが、考え事にふけりながらだったので少し食欲がなかった。




するとシギュンが口を開いた:




「今日は少し落ち込んでるようね」




「ああ…昨夜ひどい悪夢を見たんだ」




「ふむ…夢は夢よ。気にしすぎない方がいいわ」




「まあ…そうなんだけど、そういうことってあるだろ? ごちそうさま、美味しかったよ」




食事を終えてそう言うと、なぜかシギュンが普段よりコミュニケーションを取ろうとしている気がした。いや、単なる気のせいかもしれないが。




少しして私は自室でストレッチとウォームアップをしていた。




無視しようと試みたが、あの夢の内容は簡単には忘れられない。頭にこびりついて、完全に消えるまでしばらく居座る類のものだ。しかも一度完全に払拭した後は、一瞬たりとも懐かしむことのない類のものだ。




「なぜヴァルキリアなんだ…?」




聖座で出会った数多の人間の中でも、なぜ彼女なのか。最も不気味だったのは、夢の中で彼女が歪められ、現実とは全く異なる人格を与えられていたことだ。あの悪魔的な笑みには、本物のヴァルキリアの片鱗すらなかった。




それでも、一つだけ本物と共通していたものがある――あの不可解で気高く神々しい、彼女特有のオーラだ。確かにヴァルキリアは可愛く、美しいと言える。だがそれだけではない。彼女の本質はさらに深く…ヴァルキリアとは気高く神々しい存在なのだ。




何よりも肌が粟立つのは――夢の中のヴァルキリアが、現実の彼女よりもこの点で『上』だったことだ。あの白髪は神秘的な趣を与え、計り知れない美しさの存在へと変貌させていた。現実の彼女よりも無限に気高く神々しい存在に。




しばらく妄想に耽っていたが、私は首を振った。とにかく手放すのが最善だ。結局、夢を深掘りしても何の得もない。あの悪夢の性質を考えれば、単に精神を乱すだけだ。




さあ、次に集中すべきは肉体訓練だ。

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