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第6話 魔王様、冒険者にクラスチェンジします。

投稿が遅れて申し訳ありません。

少し予定が立て込んでいまして、、、、、


ここから冒険者様編です。

少し短めかもしれません。


時は18XX年。天の川銀河、太陽系の惑星、地球。

いわゆる「もし魔法があったら」の世界線のお話。

そこのある国、クロサス国の魔王様、カラセス様は、、、、、



「はい、いーち。にーい。さーん。よーん。ごーお。ろーく。」


俺は今特訓(筋トレ)をしている


それにしてもこの体、スゲー、非力だな。

魔王だった時も運動してなかったけど、ここまでひどくなかったぞ。

はやくも心が折れそうだ。

こんな弱い体を鍛えるなんて、辛すぎる。


驚くことにグロゼルさんが手伝ってもらって、二日も特訓して、それでも1キロくらい走れるようになっただけだった。


ちなみに特訓を始めたのは、2日前のことだ。



時を遡ること二日前。


「カラセスは、冒険者になりたいんだろ?どんな戦闘職がいいんだ?」


急にグロゼルさんが聞いてきた。

確かにこれは考えなければいけないことだと思っていた。


「僕は、、、、、そうですね、敢えて言うなら前衛のアタッカーです。できれば片手剣。あんまりタンクは向いてないと思うので。」


特に、特別やりたいジョブがあるわけでは無いが、前衛はやったことが無いので興味がある。

だが流石にこの体でタンクはちょっと、、、、


「ま、そりゃそうだよな。タンクはその体じゃ厳しそうだ。

ってことは俺がタンク兼サブアタッカーってことになるな。

じゃあ、大剣じゃない方がいいのか?」


「大剣がメイン武器じゃないんですか?」


「ん?これか?これはただのレプリカで、別に本物の剣じゃねぇよ。ただの護身用の木刀だ。今のとこ武器は決めてねぇからなんでもいいぜ。」


タンクの装備は何がいいのだろうか。中距離武器とか盾とかか。


「じゃあ盾とランスがいいです!とりあえず盾は必須でしょから。」


タンクが盾を持たないと安心して戦えないと思う。俺が。

だが武器の方はなんでもいいと思ってる。でもできれば中遠距離。やっぱりタンクはヘイト管理のために距離を保たないと。


「ランスか、、、。使ったことはないから、わからないな。俺は斬る系の武器の方が得意だから、ハルバートとかどうだ?」


ハルバートもいいと思う。でも片手で持つ武器じゃないイメージがあるんだが。


「ハルバートって片手用あるんですか?」


「あるぜ。盾持って戦うタンクは結構ハルバートだ。槍っぽいこともできて、斧っぽいこともできて。刃は斧とは違い軽め。理に叶ってるんだよ。」


なるほど。確かに。

それならグロゼルさんの武器は、ハルバートで決定だろう。


「じゃあ僕は片手剣でいいですよね?直剣と曲刀。両刃と片刃。種類もいろいろあって迷うな。」


剣は初心者だからわからないが、前のメンバーは「オススメは片刃の曲刀」って言ってたな。


でも曲刀の完成形は、「太刀」だからな。

多分学びにくいと思うんだよな。あれは小さい島国の武器だし。


片刃の直剣とかかな?


「俺のオススメは直剣かな。曲刀は当てやすいけど学びにくいからな。できなきゃないけど独学にはなるかも。」


やはりそうなのか。ここならできるかもとか期待したんだが。


「じゃあ片刃の直剣にします。もう片方の手にはもう一本持って、双剣とかにしてみようかなぁ。」


「いいけど、双剣は難しいぜ。重いと辛いしな。」


確かに難しそうだな。


「そういえば、フェイトさんは双剣の人だ。困ったら聞きに行けるしやってみようぜ。」


そうなのか。それは心強い。

これで方針は決まった。


「じゃあ僕は片刃の直剣の双剣で連撃のバランス型で行きます。」


双剣でスピード型をやるのはめっちゃ大変らしいからな。連撃で一撃一撃をしっかり当てるバランス型にしよう。


「じゃあ俺が盾とハルバードでタンク兼サブアタッカーってわけだ。」


よっしゃ。これで一応なんとかなりそうだ。


「それじゃあ特訓ですね?」


「そうだな。何から始めるべきか。」


グロゼルさんは少し考える仕草をした。

でも、俺には少し懸念が。


「でも、僕はそもそも非力なので1キロも走れないと思いますよ。」


「マジで!?」


グロゼルさんが目をひん剥いていた。



そしていろいろあって、時は戻り現在。


色々な壁に当たっていた。

まず、剣を持って戦えるようになるには、3ヶ月ほどかかりそうだと言うこと。

そして、剣の達人フェイトさんは1ヶ月後にはいなくなってしまうこと。

最後に、多分双剣の調達ができないこと。


もう八方ふさがりだ。


「「ハァ。」」


グロゼルさんとため息が重なった。

どうやらグロゼルさんも同じこと考えてたらしい。


ちなみにこの街での双剣のセットは、20000セル。

良さげの宿が100セルだから、半年以上泊まれる計算だな。


「だったら良さげの宿に泊まるよなぁ。」


ポロリと呟いてしまった。

グロゼルさんには聞こえていないだろうか。

俺の武器を買うために一生懸命働いてくれているのだから、こちらが弱音を吐くわけにはいかない。


とりあえず、休憩が終わったら筋トレを続けよう。

今はそれ以外出来ることはない。





それから俺は二週間ほど、1日腹筋500回。腕立て300回。スクワット200回。反復横跳び400回をこなす日々を過ごした。


ちなみにこの四つが全クリ出来るようになったのは、始めてから五日後くらいだ。


やっと10キロくらいなら走れるようになった。

これくらいでこの年の平均くらいなのかな?


とりあえず木剣を調達して、剣の稽古を始めたい。

グロゼルさんのなんて、知り合いの鍛冶屋からハルバードと盾を調達して、稽古を始めている。

まぁ今はハルバードの扱いに苦戦しているが、、、、、


何はともあれ、武器の調達は大事だよな。


どっかで売ってないかな?

職人街の方に行ってみるか。


「グロゼルさん!ちょっと外出してきます。」


「あぁ!わかった!」


よし。許可はもらった。

いざ職人街へ!


余談だが、この二週間、ほとんど訓練場(ただの塀がある敷地)にこもりきっていたので、職人街や商店街、飲屋街には行ってない。

食事はグロゼルさんが調達してきてくれていた。

稽古に加えて、夕方にお店で働いていたりもしたようだ。


有難や。有難や。

早く稼げるようにならなねぇと。


そんなことを考えながら、職人街へ続く道を歩いていく。職人街の周辺は、全体的に装飾が少ないため、暗い雰囲気が漂っている。


そして、危機は突然訪れた。


ーーーーグサッ


右腕にナイフを突き刺された。


「熱っ!!!」


「痛い」より「熱い」を先に感じたのは痛みが強かったからなのだろう。

その後、慌てて大声で救援を求めようとしたが、口を開くよりも体から力が抜けていく方が早く、悲鳴をあげることも出来ずに崩れ落ちた。


おそらく麻痺毒か何かなのだろう。

普通の麻痺毒であれば口を動かしたりすることくらいは出来る筈だ。呼吸をすることもままならないのは俺の体が特別弱いのか、それとも毒がよっぽど強いのか、その両者か、、、、、。


そしてその思考を最後に俺の意識は途切れ、暗闇へ沈んでいった。



この魔王様の「ひま」は彼からに始まり、その後も多くの人を巻き込んだ伝説を作っていくことになる。


皆さんが見ているのはその一幕なのだ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

いきなり戦闘パートに発展しそうな展開になりましたが、いかがだったでしょうか。

是非とも感想で教えていただけると嬉しいです。

「ここをもっとこうしてほしい」「ここがダメだ!」

とかの意見がございましたら、それも感想にお願いします。

これから書くに当たって気をつけていきます。


最後になりましたが、ポイントとブクマお願いします。

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