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縁は異なもの、味なもの。

一目あったその日から恋の花は咲くのだろうか。

見知らぬ貴方と貴女。だったろうに。


五日後。

あのあと実家のフォローをして、弱ってた猫ちゃんや、こないだ生まれて猫ちゃんを保護して、

私たちは帰ってきた。


ひと足先にミノタウロスを連れて帰ったネモさんに、お礼に伺った。

「ネモさん。先日は、お世話になりました。

危ないところを助けてくださり、本当にありがとうございます。

留守中に猫の世話もしてくださって。

こちらは、カニ缶です。どうぞ。」


ネモさんの領地は海がない。なので海産物のお土産は喜んで貰えるのだ。

ちなみにカニ缶はうちの名物だ。


「ああ、これが!モルドール家のカニ缶ですか!」

「ええ、パッケージをリニューアルしました。

その際可愛いネコ印を強調したかったらしいですけど、キャットフードに間違えられたとか。更に改良したのがコレです。」


(モルドールの名産品には猫ちゃんマークがついている。モデルはミケネコのミッチーだ。)


「…それでこれですか。味がある絵ですね。」

カニ缶にはカニの絵が描いてある。

デザインはサンド兄だ。

絵は上手い方だと思う、いやすごくうまい。

あまりにおどろおどろしていて水木し〇〇先生が描く平家カニのようだ。

「肝試し要素もあって売れてます。」


「オススメの食べ方は?」

「マヨネーズをグリグリと混ぜて、パンに乗せて食べるのが1番です!塩コショウも少々でね。」


シンプル・イズ・ベスト。


「ところであの、パーツ家のパティさんと母君は?

「それがですねえ、、。」


アンちゃんをチラリと見るネモさん。


「あ、まさか白鬼が何かやらかしたんですか?

最近こっちに来ないとは思ってましたけど。」

アンちゃんの眉間のシワが深くなる。

「うーん、こないだ彼女たちのガードを頼んだとき、

ちゃんと病院に連れて行ってくれた。

それからも何かと彼女達のチカラになっている。

それは良いんです。」


問題はパティさんがどうも、白鬼に気があるみたいです。とネモさんが続けた。


「なるほどね、アイツはハニトラ専門だからな。

シロウトの娘さんはコロリといくよな。

とにかく、スネちゃま2号に噛ませちゃって下さい。

カプっと、サクッと。ピンピンコロリ。」


アンちゃんは物すごく嫌な顔をして吐き捨てた。


その言い方アラン様っぽいな。うつるんだな。



「うーーん。パティさんは白鬼のことを知らない。

普通に好青年に見えてるんでしょう。

弱ってる母君にも何かと声をかけてくれるし、すっかり気にいってしまったんですね。

もちろん、母君もなんですよ。

特にアイツもハニトラにかけたわけではないようです。」


色々と心細いところに寄り添ってくれた。

パーツ家からの馬車での旅は本当に気をつかってくれて紳士的だったらしい。


吊り橋効果?

ハードなことがあったからなあ。

 

「ケッ、アイツにはタラシが染みついてるんですよ、それがアイツの日常です。」


そうかもね。


「パーツ家の当主はもう回復は見込めないそうですよ。薬付けになってね。一応王都のそれ専門の病院にはいってるけど。」

「じゃ、パティさんが子爵家をつぐんですか。」

「君たち一家への殺害未遂容疑があるし、もうあの子爵家はなくなるよ。」


「あの白鬼だって。色々やらかしてるしな。ま、お似合いかもネ。」



それから時々、パンチDEデートな感じの2人を見かけた。


オヨヨ、でグッ。

桂三枝さんですね。

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