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ブルーウォーター領内にて。②(再会)

「みなさん。夕飯は中庭でバーベキューです。

それまではご自由にお過ごしください。

何かありましたら、手を叩いて鳥をお呼び下さい。」


「牧場へ行かれる方はこちらから馬車が出ます。」

「サーカスをご覧の方はこちらですよ。」


「サーカス、サーカスう!」

サービス、サービスう!のミ○トさんみたいな言い方をして、

アンちゃんは小走りだ。


「今日はみなさんの為に特別にネモ兄がサーカスにでます。ネモ兄の時はプラチナチケットなんですよ。」

「動物との距離感が違いますからね。僕らがやる事が多いんですけど。

最近ビッグアニマルたちも僕らがネモ兄の身内とだんだん認識してくれて。ヨダレの量も減ってきたんです!」


おおう、それは良かった。


サーカス行きの馬車にゆられて外を眺める。

ネモさんが同乗して色々説明してくれる。

「こちらのヤギたちは食べて除草しています。」

「この牛たちが付けてるステキなイヤリングは

識別票です。」

「この辺はね、時々スネちゃま達が散歩してますから、毒ヘビきけん。咬まれたら死ぬで。

の看板が立ってます。」


なるほどねえ。

最後のは少し『グリ○、森○事件』を思い出したよ。


「本当にレイカさんにはセバスチャンがご迷惑をおかけして。申し訳ない。

あのあとまた、色んな人から貴女への悪魔の様な所業を聞かされました。

お給料のこととか、生活に不自由させてしまったのですね。」

「ネモさんのせいでは。」

「そうですよオ。」

「今回は私たちの最高のおもてなしを約束しますよ。」


それでネモさんが専属ガイドか。

お忙しいのにありがとうございます!



別荘地みたいなところが見えてきた。

「おかげで色んな貴族の方の別荘がありましてね。

ご存じでしょう?お妃様が陸蒸気でぐるりとこの国を取り囲むとおっしゃったのを。その後真ん中通す路線もつくると。」

ええ、山手線、中央線計画ですね。


「それから、友好国の人たちもパスを持てば旅行できる。途中でおりて一日そこの領地を見物出来るようにするようです。」

999計画もあるのか。

「多分、更にたくさんのお客様が我が領地に来ていただけるものと自負しております。」


「アンちゃん、友好国って、こないだ会議で集まった国?ギガント国は?」

「ヴィヴィアンナ様のおかげもあって、ギカント国以外はとりあえず友好国だ。

ギガント国はなあ、新王しだいか。オババと前国王は粛正されたよ。」

あら。いつのまに。

「お嬢は最近夢うつつ状態だったでしょ。」

「え!まだ心の傷が!?すみません!」

セバスチャンのせいではないけど説明する気力もなく、曖昧に笑っておいた。


「ミドリナ様はお元気ですか?」

「ええ、ホラ。」

「ご無沙汰してます!」

馬車の御者さんがくるりとこちらをむいたら、

なんとそれは。

「元々ね。馬をあつかうのは得意なの。私が生まれた土地は馬の産地で。ま、そういうのはオババ?

が私を気にいらなかった理由のひとつかもね。


… うふふ、サプライズ成功!」

日にやけて健康的な女性。それは元ギガント王妃

ミドリナさんだった。


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