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ブルーウォーター領内にて。①(コテージ)

駅についたら、満面の笑みでカレーヌ様に迎えられた。その後ろにご夫君。

あら、懐かしい。マーズとマーグも。


「レイカさああん、ようこそ!会えて嬉しいわ!

はい、新婚さんにはレイのサービスよ!

レイカにレイとは、これいかに!」

脱力しながらもかけてもらう。キレイな花だ。

「あ、ありがとうございます。」

ハワイでそんなサービスあるとは聞いたことがある。

「ほら、アンディも。」

「え、え?私も??私のほうが花より美しいわヨ。」

良かった。アンちゃんも普通にカレーヌ様に接してる。


「王妃様が是非そういうサービスをなさい、と。

良いですね。ウチに来てくださる新婚さんの定番にします。」

「ネモさん!直々に来てくださるなんて。」


そこに馬車がきた。いわゆる観光馬車で10人乗りだ。二台にわけて乗りこむ。

「さア、ホテルに案内するわね。親友の私が。」

「ええ、ありがとうございます。」

ギ、ギ、ギ、、という音をたてて、カレーヌ様がこっちを振り返った。


「え、いつもみたいに、友達ではありません!と言わないの?」

「カレーヌ様。先日は白鬼を説得してくださってありがとうございました。貴女の言葉が現実を見るきっかけになったようです。

現金ですが、そのとき持つべきものは友達だなと思いました。」


ぱああああああ。


カレーヌ様が満面の笑みを浮かべた。


「今、友達だと言った?」

「あっ、はい。」

「やった!私の真心が通じたのね!ニーコニコ♪、ニッコ、ニコ♬」


某スーパー、○コーのテーマソングを口ずさむカレーヌ様。よく王妃様が歌っていたな。

(他にも。くるたーびにいいものが、くるたーびにうれしいわ、しあわせのまいにち♩○チユーとか、

あとは。

風に風車がまわるよに♬いつもくるくるやってくる、アナタの暮らしに奉仕するー♫主婦の○とか。

何の歌?)

前世、王妃様は小さい頃九州のおばあちゃんの家に預けられたことがあったのだそうだ。


母は忙しくて。シンママだったから。

漫画家になって呼び寄せて、ヒット飛ばして、さあ親孝行だと思ったやさきになくなったの。


切ない話だ。


素敵な馬車を連ねて緑の中を行く。沿道には花がいっぱいだ。

「右手に見えますのが、牧場でございまあす。

左手に見えますのは季節の花畑で、ございまあす。

これからあ、皆さまがたを、本日のお宿にい、ご案内いたしまああす。」

鼻にかけた声でガイドさんになりきる、カレーヌ様。

お似合いですよ。



ホテルにはひと足先にネモさん、マーズ、マーグが待っていた。

「いらっしゃいませ。ホテルブルー・ウォーターへようこそ。

各お部屋はコテージになっております。」

「警備の関係で別べつのお部屋はちょっと。」

「うーん、多分、ここでは何の警戒も要らないか、と。」

そこに美しい白いオオカミが現れた。

「ヤー・シチご夫妻。このオオカミがお部屋にご案内しますよ。」


オオン、とオオカミは軽くて吠えてヤー・シチさん達を誘った。

そして、狼の絵がついたコテージに案内すると、ドアの前に座りこんだ。屋根からもう一頭降りてくる。

「2頭で、交代で寝ずの番をします。」


次にシルバーバックなゴリラが現れた。

「男性の忍びの方のグループはこちらに。」


森のクマさんもきた。

「女性の忍びの方のグループはこちらへ。

ええと、勝手に異性の部屋に侵入しようとすると捕食されることが、あります。」

さらりと物騒な事を言われた。


「ですから、カップルの人は申しでて下さいね?部屋をわけます。」


「ハイ。」「あ、ハイ。」

二組のカップルが手をあげた。

「ええーっ、アイツらそうだったの?」

「うっそー!ショック、狙ってたのに!」

それぞれ、コヨーテやビッグフットに連れられていった。

「…ビッグフット、実在したのか。」


私たちはなんなんだろう。チュパカブラではあるまいな。

「お待たせしました。おいで、オマエたち。」


んなああ。があああ。ぐるるる。


やってきたのは。ユキヒョウ。ウンピョウ。その他にもヤマネコたち。総勢七匹。

アンちゃんが絶叫した。

「萌ええええええええええええええ!」

今や、死語。萌え。

一瞬燃え?火事?と思ったよ。

アンちゃん!鼻血!鼻血!

「あ、あ、いけない、タオル!」

マーグがタオルをくれる。

ふふ、と笑うネモさん。

「数を揃えましたよ。猫お好きでしょ。」

鼻を押さえてぶんぶんと頷くアンちゃん。

お猫様たちに誘導されて、コテージへ。


「あのう。もうひとつお部屋とかありますか?

流石に新婚さんと同じ部屋では。それに忍でもないですし。」

あら、ランド兄さん。忘れてた。

「ああ!そうでした!レイカさんのお兄さんでしたね。貴方にもセバスチャンがご迷惑をかけたと聞いてます。無理に会いにきたんですって?

わかりました!お詫びに良い部屋をご用意、、」

「ネモ兄さん。と言っても、おひとりでは気の毒です。」

「僕らも一緒に泊まります。レストランとか、リード様や王妃様のお供で何度かお邪魔して面識ありますから。」

「何と!マーズたちもお世話に!では、こちらへ。」


ランド兄さん達はビッグキャットのお部屋らしい。

ホワイトタイガーとライオンがチラリと見えた。


「ええー、そっちもありなの?でも、この子たちは触れるからいいか♡」


アンちゃんはとても満足している。良かった。

ローカルな、もう閉店したスーパーのテーマソングです。忘れないうちに、書いておきます。

あと、ハローハロー〇〇の店とか。

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