そりゃそうだよね、って話
「モ○ダーじゃなかった、レイカ。アナタ疲れてるのよ。」
Xファイ○の名セリフを王妃様がおっしゃった。
「あっ、ハイ。」
そうかもしれない。今だってぼーっとしてた。
「うう、レイカちゃんごめん!ワタシのせいで心労をかけて。」
アンちゃんに言わせると最近私の言動がおかしいらしい。
時々アンちゃんを、ブラッ○デビル。と呼んだり、
何故かデビ○マンとも呼ぶそうだ。
昨日も寝ていたら、カッ!と目を開いて
「デビルアローは超音波!」
と一言主のようにそれだけ叫んでまた寝たらしい。
その後アンちゃんは眠れなかったとか。
「こ、怖かったワ。レイカちゃん。」
覚えてない。何も覚えてない。
そりゃあ人の悪意に晒されて暴言を浴びせさせられたり、人殺し(未遂?)と至近距離で会ったり。
元カノ疑惑とかジェラシーストームに巻き込まれて。
もう少しで殺されるとこだったかもー、あはは、
となると。
やはりちょっとはおかしくなっていても、イナメナイ。セロリが嫌いだったりするよね。
「しっかりしてるようでも、18歳ですものねえ。」
「あっ、ハイ。奥様は18歳です。」
「岡崎友紀は何年間18歳だったの!なんたって18歳はその後よね、、、じゃなくて!
レイカあ、しっかりして!!」
「多分ストレスです、怖い人にばっかり会ってたから。」
「ネ、ネコちゃんモフモフで治るかしら。」
「わかったわ、アンディ。傷はもういいんでしょ。
レイカと新婚旅行に行ってゆっくりさせてあげて。」
「がってん承知のすけの有り難き幸せでございます。」
定番の返しだな。
そこへ。
「レイカさん、大丈夫?」
ヴィヴィアンナ様が、タマちゃんを抱いて現れた。
今日は男装とまでは行かなくても、
白い開襟のシャツに紺のパンタロン。男装でないから矯正下着はつけてらっしゃらない。
素晴らしいプロポーションが、メリハリのある体型がバッチリです。眼福です。
何だろう。美術館のビーナスの像みたいですよ、チクショウ、たまらん!
「最近、タマちゃんがこっちに来ていて。ネコ不足でストレスがたまったんでしょう?」
今わかりました。貴女不足もあったみたいです。
ヴィヴィアンナ様。
ヅカのファンの気持ちが甦る。ああ、スターっていいな。
「アッ、ハイ、ありがとうございます。」
「まあっ、タマちゃん♡」
「ーーにゃ。」
アンちゃんの声でイカ耳になるタマちゃん。
構いすぎて嫌われてるよ。
ホラ、逃げてった。
「ああ!タマちゃん!どうして!」
「あれ、どうしたんだろ。さっきまでおとなしかったのに。」
「ヴィヴィアンナ様、ありがとうございます。旅行先で動物にまみれてきたいと思います。」
「ほほほ。少し元気になったようでよかったわ。
ヴィヴィアンナよ、ありがとう。」
「旅行はわかったけど、俺までついて行って良いんですか?しかもおなじ車両ですよね?」
次の日、私たちはブルーウォーター領へ行くことにした。
エリーフラワー様がエドワード号を特別に貸し切りにしてくれたよ。
この車両はワタシら夫婦とランド兄さんだけだ。
後ろの車両には若い忍びとヤー・シチさん夫婦が乗ってる。
警備というより旅行気分でみんなウキウキさんだぞ。
もう新婚旅行というか、家族旅行、慰安旅行でOK?
「俺、こないだ白鬼に瞬殺されたし、護衛にはあんまりならないし。」
「それは、仕方ないワヨ。相手が悪い。ランちゃん、ワタシに勝てる?無理でしょ、そういう事。
でもね、やはりもうひとりくらい護衛が欲しくて同席してもらったの。
枯れ木も山の賑わいって言うデショ。」
「…うーん、それって褒めて無いですよね。」
ハハハ、とアンちゃんは機嫌良さげだ。
「ランちゃんならレイカちゃんも怯えないでしょ。
それに、見れば見るほどレイカちゃんに似てるわネ。ムフフ♡」
あーこれはアンちゃんからかってるなあ。
今どきムフフ♡も久しぶりにきいた。
み○きとか。日当たり○好!とかの世界だよ。
「ひい。オネエはキャラでしょ。」
「はははははは!良いねえ。ね、軽く抱きしめていい?親愛のアカシで。」
「どどどどどうぞでご、ごさる。」
「ランド兄さん、アンちゃんが本気で抱きつくと背骨おれちゃうかもね。結構いつもサバ折りだから。」
「ひいいいいいー。」
あら、命影郎みたいな感じで倒れちゃった。
「あらら、触ってもないのに。」
「もう。ふざけすぎだよ。」
そろそろ着くなあ、と思って外をみたら、
「歓迎!!レイカ様一同!!」
という旗をもって、カレーヌ様が満面の笑みで待っているのが見えた。
…ははは。
「そこはハイバルク様一同ではないかしらねえ。」
そうだけど、問題はそこじゃない。
18歳シリーズもですけど、石立鉄男シリーズも面白かった。水もれ甲介、パパと呼ばないで、雑居時代。
命影郎。ウッチャンのコントで大好きでした。
命わずかとか?兄妹もいましたね。