サヨナラ三角、また来て四角。(今回はイラスト入り)
今回挿絵を描いてみました。
楽しかったです。
「くだらん。もしそんなこと言っても口約束にもならないではないか。良く適当にリップサービスでいうやつじゃ。」
「だいたい、言ってませんよー。」
アンちゃんは泣きそうだ。
「俺って一体。」
ち○まる子ちゃんのキャラのつぶやきみたいな事言って、
いきなり四つん這いになったシンディ。
顔に斜線が見えるぞ。ふん。
「その女を捕えよ!キーナかルーラか知らんがな!」
ははっ!と走りさるスケカクと若手の忍び達。
「さて、白鬼よ。おまえはなんということをしたのかわかってるのか。いきなり仲間たちを打ち倒したな。」
「はい。」
「そしてな。レイカに危害を加えようとしたな!」
「…危害だなんて!ただちょっとハニトラにかけようかと、、。私に夢中にさせてアンディの目を覚まさせようか、と。」
「おまえ、いっぺん○んでみる?」
アンちゃん、それ地獄少○。
あ、ナイフを出すんじゃない。
「アンディ、やめるのじゃ。病室が汚れてしまう。」
「あーアレはそうでしたか。美形は見飽きてますし、貴方程度でのフェロモンではよろめきませんよ。」
リード様にも負ける美形のくせに。アラン様の色気にも及ばないくせに。
もちろん、ヴィヴィアンナ様の匂うようなフェロモンと美しさにかなうものはなし。
「まぁ♡レイカちゃんたら。照れるじゃない♡」
おや、アンちゃんが幸せな勘違いをしているぞ。
「確かに。私を見ても動じずに切り返し、猫を使っての救助の要請。その胆力、機転。忍びの妻にふさわしいと認めてやらん事は、ない。」
「はあ?別にアンタに認めてもらわんでもよか!
王妃様、それば貸してくんしゃい!」
「あっ、ハイ。」
「その上からの目線が気にいらないのよっ!」
ばしこーん!ばちーんん!!
王妃様の鉄扇を借りて白鬼を殴りつけた!
「ふうっ、これで今日は勘弁してやるたい。」
ぱちぱちぱちぱち
「素晴らしいわ!レイカ!私の鉄扇をハリセンの様に使ってからの、新喜劇のキメセリフ!
それは貴女に差し上げてよ!愛用のテッシー1号よ!可愛がってね♡」
王妃様が拍手して喜んでる。お言葉使いがお仕事バージョンから普段使いに戻ってますよ。
「アッ、ハイ、ありがとうございます。」
おや?みんなが固まってるぞ?
「あの死神をたたいたぞ。呪われるって噂なのに。」
「まず、アイツ気持ち悪いから怖いよね。」
「王妃様のエモノを取り上げるように借りたぞ!」
「しかも。怒ってらっしゃらないし、喜んでおられる?」
「なんなんだ。彼女は。最強なのか。」
「え、えーと、レイカちゃん。凄いね。」
アンちゃんも固まってる。
「こ、これは。ウチの義娘が無礼をと謝るべき?
よくやったと褒めるべき?」
悩むオー・ギンさん。
「レ、レイカあー、お前なんなの?無礼にも程があるよっ。」
「ほほほ。いいのよ、レイカの兄さん。」
さては王妃様、ランド兄の名前を覚えてませんね?
「か、感動した!」
わあ。白鬼が泣いている。コイツも叩かれたら
喜ぶクチというんじゃなかろうな。
「父さんにも殴られたことなかったけど!」
それ、やめろ。
「レイカさん!私は、あなたを見誤って、見損なっていた様だ!あなた、凄いね!!
度胸ありすぎる!!」
「やばいワ。白鬼。面白いものを見つけた目になってる。」
アンちゃんが私を抱き寄せる。
こら、こんな人前で。
「レイカさん!お兄さんと呼んでいいよ!」
「誰が呼ぶか!」「呼ばせるか!」
「母上。」
「アラン。」
「きゃあ、アラン様あ!ワタシのお見舞いに?」
「そうとも。レイカさん、これを。」
「若鷹様。美しいお花ありがとうございます。」
「ちょうど良かったわ。アラン。この痴れ者の処分をまかせるわ。王太子としてやってみなさい。」
「あ、そうですか。」
アランさまはいきなり表情を変えて白鬼をけりあげた。
「おい、下郎。ウチのアンディとつれあいと、そこの若いもんに、色々やらかしてくれたなあ?ああん?!」
あら、いきなり王太子がチンピラに。
「本当は、ザン!ザン!ビシューと切って、コロリと落ちたやつをダン!と転がして終わりと行きたいんだかなあ!」
あら。結構擬音で説明するタイプだったのね。
スッとして、キュっときて、バーンと打つ。
某ミスターを思いだす。
多分あれは斬首からの落ちた首を蹴飛ばすと言いたいのだろう。
「だがなあ。少し泳がしてみるか。おまえもマグロ船にのれよ。」
「洒落なの?まあ、それでいいわ。」
メークドラマ的な采配で白鬼の今後が決まった。
アンちゃんとレイカです。鉄扇持ってます。