表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/288

血は水よりも濃いとは言うけども。

いつもお読みいただきありがとうございます。

しばらく一日2回投稿します。


覗きに来てくださいねー。


本日は特別にもう一回投稿します。

チェック宜しくお願いします。

「やっぱりその執事スパイだったんですか。

それでバレて返り討ちにあったんですか。」

「まあ、結果的にはそうだね。馬番一家はとばっちりだったな。気の毒だと思う。」


それで許せないのか。


「それだけじゃないんだよ。お袋はもう一つ家庭を持ってたんだ。」

え、えええー!!

「そっちは忍び一族でね。何のことはない、ウチはお袋の仕事の為だけの偽装家族だったんだ。

俺と妹、2人も子供をもうけておきながらね。」


「そういうことをわざわざ、アンディの耳にいれた奴がいた訳です。私たちが引き取ったと聞いてね。」

「余計なことを言う嫌なヤツ。それが白鬼と呼ばれてるが、本名シンディだよ。

お袋の本当の家族の子だと、俺の父違いのアニキだと言ってきたのさ。

自分を産んで2年後にそちらに、仕事で嫁いだ形だと。

時々本当の家族の自分達に会いにきていて俺の存在も聞いてたって。」


情報量が多すぎて。理解しにくい。

確かに、アンちゃんの亡き妹さんはメロディだったな。ネーミング的にはアリなのか。

「彼は白髪というか、銀髪です。生まれながらのね、アンディの母もそうでした。」

「とにかく接触してくるだろうな。気をつけてね。」


 

速攻きた。

レストランに入ろうと裏口に回ったら、

「すみません、中でお水一杯いただけませんか?」

と、声をかけられた。


なるほどな。うん?護衛の若者はどこに?

なんか木の影に見えるのは人が倒れてるのか。


こいつがやったのか。

では、この野郎がシンディか。


ニコニコと人好きのする笑みを浮かべてる。邪心を少しも感じさせない。

確かにアンちゃんに似ている。

銀髪に,不思議な色の目をしているな。青灰色というのか。

肌は焼けていて、薄い色素の髪と目の色とのアンバランスさが印象的だ。

少し垂れた感じの目

通った鼻筋

濡れた唇

覗く白い歯。

髪も肌もナチュラルに手入れされてるのがわかる。

オスっぽいギラギラしてるところが一切ないように

演出して、

女の警戒心を解くことに特化してやがる。

けっ、コイツはタラシだ、いけすかねえ。

こういうのに引っかかる娘さんを沢山見てきたよ、おばちゃん。

「ごめんなさいねえ、無理です。」

「え?何で?」

凄く意外そうだ。自分が断れるとは思ってないんだな、私は美形は間に合ってるんだよっ!!

ヴィヴィアンナ様以上の美形はおらん!


目の端にネコちゃんが見える。手招きする。


「今工事中なんですよ。ねえ、タマちゃん。」

「ネコだ。そうか、アイツ猫好きだもんな。」

「タマちゃーん、わんわんわん、うーうーうー、わんわんわん!」


「…変わったネコのあやしかただね?」


きらり。猫の目が光った!

タマちゃんが駆け出す!頼む!通じたか!?

「にゃんにゃんにゃん、ふーふーふー、にゃんにゃんにゃん!」

タマちゃんが大音量で叫ぶ!


するとカラスが集まってきて、

「わんわんわん!うーうーうー、わんわんわん!」

あら犬の鳴き声がデフォルトなのね。


空中に響きわたるSOS!


カラスが二羽私を守る様に両肩に乗って威嚇する。

あまりのことにシンディ(推定)の足も止まってる。

すぐにジークさんが現れた!ペスちゃんもだ。

「近くで犬の散歩をしてたら、、、何事です!」

「この人が押し入ってこようとして!木の影に護衛の人が倒れてます!」


えらいぞ。ペスちゃん。ジークさんを連れてきてくれたのね。



その時、シュッ!

黒い物が横切った。次の瞬間アンちゃんがシンディ(推定)を踏みつけてた。

「ーおい。」

「やあ、アンディ動けるのかい?無理しちゃいけないよ。」

「レイカに何をしようとした??」

「え?い、いや、お前、ずっと守ってた姫さんを切ってこの子と結婚したろ?

いや、どんな子かなとご挨拶に。」

「レイカにはな、うちの若いもんを三人つけてたんた。それを綺麗にのしてか?」

「アンディ。中をみたら、どうしても忍びに見えないランドくんは打ち身で済んでるが、

他の忍びはご丁寧に足を折られてる。」

「へえ。そんなことしてレイカにご挨拶かあ。」

うわあ。貞操どころか命の危機か。

手足の一本くらい持っていかれてたか。

「おまえ、ぶっ殺す。」

うわあこれがバーサーカーバージョンのアンちゃんか。初めて見た。

ナイフをものすごい早さで繰り出す。

踏みつけられたまま、向こうは身をよじって逃げるけど、少しずつ傷がついていく。アンちゃんが怪我をしてなければ、

とっくに決着がついていただろう。

その黒い目は光を映してない。


「おい!やめろ!マジになるな!アンタも止めてくれ!目の前で兄殺しをしようとしてるぞ!」


「え、なんで?自分を傷つけようとしたやつを庇う訳ないじゃん。」


「アンタには水を頼んだだけだろ!」

「そのまま中に入ってこようとしたじゃん。

アニキまでのしてくれちゃって。」


そこへ。鳩の大群が現れた。そのあとカラスの大群も。

ぎゃあぎゃあいいながら一羽ずつ降下して、シンデイをつつきはじめた。

「アンちゃん、離れてなよ、巻き込まれるよ。」


「…ああ。」


「大丈夫?まだ治ってないのに、無理して。」

「レイカちゃんの危機なのに、黙ってられるかい。

まさか、いきなりこっちに来るとは。

病室の俺にちょっかい出しにくると、思ってた。」


はあはあ、荒い息をして、汗だくになってる。

ジークさんと2人で木陰に座らせた。


そこへ、肩にタマちゃんを乗せてアオに乗ったネモさんが来た。あら、なんで?

「ちょうど、王妃様に謁見中だったんですが。

タマにゃんがレイカさんの危機だと教えてくれたので。」

 

にゃおおおーーん。


ありがとう!タマちゃん!

「あっ、タマちゃん。」

おや。タマちゃんのおかげでアンちゃんの正気が戻って来たようだ。


ネモさんが手をあげると、鳥に覆われて鳥団子になってたシンデイが現れた。あちこち流血している。


「あ、あんた、ブルーウォーターか。

あんたんとこのヘビが赤い稲妻を食ったんだな。」


「君もそうして欲しいかい。三羽烏の白鬼。

赤い奴は前から勝手に畑を荒らすは暴言は吐くわで、良く思ってなかったんだよ。

腹いせに蹴られたこともあるんでね。」


ああそうか。ネモさんはお庭番たちと一瞬にいたんだ。

「それでも赤いのは妹だけは可愛かったのかね、

アメリアナさんを守ろうとしたんだろ。

でもウチに攻めてきたから容赦はできなかったね。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ