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あの人は優しい悪魔

2時間ばかりして、

「入っていいでござるかな。」

エドワード様だ。


「あら、ダーリン。静かにね。奥の部屋でヴィヴィアンナ様が仮眠してるから。」

「アラ、じゃア私は不味いわね。」

「オネエ様なら。」

「え、うーん、ハアーイ。」

「アンディ様はオネエの時とそれ以外は、人格違うでしょ。

あ、バーサーカーになっても猛獣使いがいるか。」

何で私を見るかな?

「手厳しいわネ。お邪魔するわ。」


「今は婚礼姿の2人を各国にお披露目して、あの馬鹿親父が離婚届けに署名した頃かしら?」

「その通りですな、あの馬鹿親父はしぶってたけど

もうすぐ若い妻をもらうからいいか。と署名しておりましたよ。」

うえええっ。ヴィヴィアンナ様が寝ていて良かった。

「ふーんまだこの国を攻め落とす気でいるわけね。」

「各国の前でも離婚って。」

「リード様が言ったのよ。明け方夫婦でエラ様が呼んでるってミドリナ様を呼びに行ったら、

ギガント王がヴィヴィアンナ様にワイセツな言葉を投げかけたとか。

自分と女忍びもいるのに、舐められたものだ、と。」

「ああ、まあそうね。でもその時本当はリード様はいなかったのでしょ。

セクハラ発言を引き出すため?さっきの説明でもゲエエエエって思ったけど、

もっとひどいことを言われてたのね!

誰のお考えかわからないけど。

言う方もだけど、言わせるほうもね。」


「本当に。ヴィヴィアンナ様がお気の毒だわ。まだ18のお嬢さんなのに。」


「それでネ。各国の御婦人方が怒ること、怒る事!

特にアアシュラ様ね。マナカ王国の。

私のヴィー様に何を言うの!妻が離縁したがるの当たり前よっ!この色魔!って。

そのあとも、機関銃の様に攻め立て捲し立ててたワ。」

あの紫のバラのオバハン!うるさ方の本領発揮ね、

いいぞ。

「みんな怖くて下を向いていたでごわす。」


それで離縁に応じた。だけどまだヴィヴィアンナ様をあきらめていないのか。けっ。


「おめでたいね。まだ自分の立場がわかってないんだから。」

フン、と鼻をならすエリーフラワー様。

「ヴィヴィアンナ様は今、疲労とストレスで寝込んでることになってるノヨ。あながち間違いではないわね。」


「それで早馬はきたの?」

「ギガント国から?ええ。」


「しばらくヴィヴィアンナ様は匿っておくのね?」

「お願いしますワ。

レイカちゃん、しばらくゴタゴタするからこっちにいてね?」

「うん、気をつけてね。」

「気をつけるワ。ぎゅー!」


ぐえ。アンちゃん、それ抱擁というよりサバ折りや。

「あらあら。アンディ様ったら。」

微笑ましいモノを見る目をしないでください。エリーフラワー様。


「じゃあ行くわね、エドワード、キミは残れ。護衛頼むな。」

アンちゃんは風の様に出ていった。

「最後はヒャッハーな人になってたわね。」

「今から大変ですなあ。」

ええっと?

「貴女に心配させないように詳しく言ってないのね、早馬がきたのはギカントの王太子が王になった知らせ。元王の父を引き渡せということね。」

「多分ここのご婚儀と母上の離縁も伝わっておりましょうから、お二方を引渡せはないはずでござる。」


「それでアンちゃんがヒャッハーになったのは?」

「向こうの王太后の手のものが入り込んでる。

王を助けようとするはず。

もしかしたらエラ姫をさらって人質にしようとするかもかね。」


「それでアラン様たちを守りにいったのね。」

「そう。あちらの兵を掃討しにね。」

「大丈夫でござるよ、アンディ殿はお強い。

黒髪の悪魔でブラックデビルと呼ばれてるんですからなあ!」


ブラックデビル、、クワックワッ、、さんちゃん?


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