表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
208/288

甘い生活。

皆様、今年最後の更新です。来年も宜しくお願いします。

 王妃様がお孫さま達を見にやってきた。

「後はね、カレーヌのクッキーも買いにきたの。

たまに食べたくなる中毒性があるわ。」

「新製品が出たらしいですよ。チョコチップ入り。あとジャム載せたヤツ。」

王妃様の顔が輝いた!

「ねえ!以前、ロッ○のジャフ○?ってクッキーなかった?私それ大好きだったの!」

「ああ、ありましたね!私も好きでした!」


説明しよう!ジャ○ィとは。

丸いクッキーの上、中央にオレンジジャムが乗っていて、それに更にチョコレートがかかっている。

なので横から見ると3ミリ程中央が盛り上がっている。

ジャムは少しゼリーっぽかったかな。

それに類似品が他のメーカーから出てた気もする。

王妃様が手を叩く。

「カレーヌさんを呼んで頂戴。」

「はっ。」

スケさんが走りさる。


まもなくカレーヌ様が到着した。

「お召しにより参上致しました。」

「おほほほ。呼びつけてごめんなさいね?

いつも貴女のクッキーは美味しくいただいている事よ。」

「はい。勿体なき事でございます。」

やはりキチンとしてるなあ。カレーヌ様は。

エリーフラワー様なんか傍若無人だぞ。

まあ、あのパワーにまわりが押されるというか。

「実はね?懐かしいクッキーを作っていただきたいのよ?絵を描いてみたの。」


そこで王妃様がジャムのせチョコかけクッキーの絵を見せた。懐かしい○ャフィ。

ちゃんと断面図もあるよ。

「あ、なるほど。オレンジジャムですか。

これならバターたっぷりクッキーより、もうちょっとあっさりと薄手のクッキーが良いですかもね?」

「そうねえ。バターたっぷりだと恐ろしいカロリーになりそうね。雪山に持っていくと遭難しても安心よね!」

「いや、いや。まず雪山にいかないで下さいよ。」

「そうね、セントバーナード犬のお世話に、なっちゃうわね。」

「あの樽を下げてる姿は可愛いですよね。」


あ、私達の会話についていけずにカレーヌ様が困っている。

「こほん。オレンジだけではなくて、イチゴジャムも良いですよね?

ブルーベリーやキウイもどうですか?」


「そうね、レイカさん。色々試作して見ますわ。王妃様。いつものプレーンのクッキーはここに。」

「そういえばチョコチップ入りの新作があるのですって?」

「はい、王妃様。ミルクチョコとホワイトチョコとございますわ。

どちらもリッチな味わいですの。試食品はこちらに。」


王妃様の目は輝いている。

「まあっ。美味しそう。そして美味しいわ!

私はホワイトチョコの方が好きかしら。」

本当に美味しい。そして太りそう。


「甘いものは別腹っていうわよね。」

「本当、そうですよ。」


そこへ、メアリアンさんがやって来た。

「あらお久しぶりね。」

「王妃様。ご無沙汰しておりますわ。カレーヌ様も。」

「本当。メアリアンさん、貴女にもクッキーを持ってきたのよ。この後寄ろうと思っていたの。

はい、コレ。」


「まあ、ありがとうございます。」

彼女何か用があったのかな。

「メアリアンさん、何かご用があるの?」


「ええ、実は。ハシナ国の間者がおりましたよね。アランさまを狙った。」

「ええ。」

「そのもの達はまだ生かしてらっしゃる。」

「そうね、あの場で消したスダン以外はまだ牢にいるわ。」

「それはようございました。…ひとりは実は男装した女性だったでしょう?」

王妃様はため息をついた。

「貴女には隠し事はできないわね。てっきり少年と思っていたら少女だったの。」


「やはり。その子はなかなか厄介な生まれなのです。私が言うのも何ですが。」

「つまり?」

「ハシナ国の姫なのです。といっても、第五夫人の娘。

しかも、第五夫人は砂漠の国の姫だったのですわ!」


流石に王妃様は驚愕した。


「なんと!両国の王族の血を引いていると言うのかえ!」

「砂漠の国は、十五歳以下の子供と妊婦しか残っておりませんでした。

王子達の妃は孕っておりませんでしたし、十五歳以下の王女もおりませんでしたから。

王族の血を引くものはその子だけなんですの。」 


王妃様は腕組みをした。 


「しかしのう。もう砂漠の国は無いではないか。

マナカ国に吸収合併されて。」

「ええ。ですからハシナ国の意図がわかりませんわ。

厄介な生まれの姫を始末したかったのか。

それとも、王族の血を引いた姫を処分した、とグランディを陥れたかったか?

そのまま、彼女達を国に無事帰国させたら、アラン様か王の手がついていたと主張するつもりなのか?」


「何じゃと!?」


王妃様は立ち上がった。

「急ぎ帰宅する。そなたも来てくれるか?」

「ええ、行きますわ。先日から彼女を案じた母親とその兄が来ていて、うるさいのですの。」


そうか。もうその厄介さんの母と兄はもうこの世にいないのか。


「じゃアまたね、レイカ。

そうそう!カレーヌさん、クッキーお願いね!」


「はい。かしこまりました。」

「ええ、お気をつけて。」


それから、連日カレーヌ様からジャフ○の試作品のチェックを頼まれて、連日甘いものにまみれるのだった。



○○テのジャフィ。食べたいですね。


タイトルは弓月光さんですか。もっと昔にそのタイトルの映画があったみたいですね。


弓月さんは、りぼんで描いてらした時のナオミあらかると。が好きでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ