最強伝説。
「それにしても、アルバートの動物に好かれる体質?はすごいわね。よっぽど前世で徳を積んだのかしら。」
「わたし達みたいに前世持ちもいますからね。」
「インドの山奥で修行をしたとか。ダイバダッタの魂宿って、でんでん虫転んですりむいた。」
「下ネタになるといけませんから。やめて下さいな。」
目の前には各種動物に寄ってこられてるアルバートさんがいる。
王妃様が、
「一度、動物まみれのところが見たいわ。」
とおっしゃったのだ。
ピィーと口笛をふく彼のもとにいきなり現れたのは白ネコのタマちゃん。
「ああ!タマちゃん!」
アンちゃんの切なげな声が。やはり大好きなんだ。
寝言でシャウトするもんな。
その次は白い馬が。
「ああ!アオ!」
叫んだのはリード様だ。愛馬だったか。
白馬なのにアオとかこれいかに。
次は白い犬が。
「あ、ペス。」
ポチではないのか。ドラ○もんで見た名前だわ。
ジークさんの愛犬か。
その次に現れたのは。白いウサギ。
「イナバじゃないか!勝手に部屋から出るなんて!」
スケさんのか。
物置きではなくて、神話由来?
最後は。白ネズミさんだ。
「あ、あっ、ノロイ!」
それな。イタチの名前かな。部屋で飼ってるの?
侍従長。
「見事に白い動物がそろったわね。」
「捕食されるのと、捕食者混じってませんか?」
それらの動物がうっとりして、にゃんにゃん、わんわん,ヒヒーン、無言、チュウ、ですり寄っている。
「アルバート、わかったわ。動物たちを解散させて。」
「え?今シロクマのピースちゃんもこっちに向かってるみたいですけど。」
「すぐにブレイク!」
閑話休題。
「やはり忍びにならないか。」
ヤー・シチとスケカク。他にも忍びが。
「この才能、欲しい。」
「優遇するよ。シフトも自由だ。年休や有給もバッチリだぞ。」
「アットホームで働きがいがある仕事。」
「二十代の仲間が活躍中です。」
「すみません、私は母と領地に帰ります。
こないだ帰ってみたんですけど、あそこの気候は
母の身体にいいと思うんです。
そこで牧場をやります。というか、動物とのふれあいができる動物園とかも、いいかな、と。」
ムツ○ロウ王国か。出来るんじゃないか?
ヨーシヨシヨシ。
「しかし、レッド家の先代伯爵や、クリストファーやらセバスチャンを面白く思ってない領民もいるだろうに。血縁だからとイヤガラセをされないか?」
と、リード様。
「あ、こないだも罵倒されたり石を投げつけられたりしましたが。
石は途中でガラガラ蛇があらわれて、尻尾で打ち返してくれましたし、石を投げた子供はオオワシにさらわれました。」
見たことある!ワシにさらわれる少年の象!
○ケモンゴーのスポットだったんだよ。
「そ、それで、その子供はどうなったのじゃ、」
王妃様は震える声で聞いた。
「しばらく、ワシたちが空中キャッチをして遊んであげてましたけど、私が呼んだら持ってきてくれましたよ。」
食う気マンマンだったんじゃないの?
「暴言を吐いたひとたちも森の仲間が説得してくれたみたいです。
首に輪っかみたいな模様があるクマとかね、銀色オオカミとか。アハハ。」
‥アハハ。
次の日。アリサさんを連れてアルバートさんは領地へ旅立っていった。
一体誰が、彼をとめられようか。
「なんか。鬼畜な親や兄弟達の善性を全部吸い取ったって感じですよね。」
「あんな人がいるのね。」
私と王妃様はうなずきあった。
「ああ、ペス!」
ペスちゃんがアルバートさんの後ろをついていく。
その後、アオ、ノロイ、イナバと続く。
「あれ?キミも行ってしまうのかい?
寂しいな、タマちゃん。」
そこにヴィヴィアンナ様が現れて白猫に声をかけた。
立ち止まるタマちゃん。
そして。麗しきヴィヴィアンナ様の肩にジャンプ!
からの、すりすりすり!
にゃああおおおん。
甘え鳴き。おお。タマちゃんは聖人よりも麗人を選んだか。
「ふふ、いい子だね。」
このセリフが似合うのは
岩合さんか、貴女ですよ。
ヴィヴィアンナ様。
素敵です。
レインボーマン。各地でいろんな替え歌があったのでは。
それより私はアイアンキングが割と好きでしたね。変身しない方が主人公?という。
あの途中で色が変わってるおしゃれなジーパン。
なんでいつも濡れてるんだろう?と幼い頃思ってました。そういうデザインだったんですね。