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閑話 四月馬鹿も楽しいもので

パターン破って時節ネタフライング上げ

「PS○2はプラットフォームをPCのみとし、その他オプションとしてマイショップ運用やマグ育成ミニゲームを携帯機やスマホでお楽しみいただける遊び要素をご提供いたします」


「そんな悲しい嘘を付くな! ・・・つくな・・・つくなよぅ畜生」


会う人会う人にこんな嘘を言ってたら、言われた人全員がこんな感じで沈んだ四月馬鹿の光景。

すまない皆、でも、今日くらいそんな嘘ついてもいいじゃない・・・ウソでもいいから、言ったっていいじゃない・・・畜生、畜生。

あ、こんにちはメリウです、なんとか生きています。


PS○2のハゲ(実際はその上なんだろうけど)死すべし。

等活地獄クラスに落ちる勢いで死すべし。

携帯機とかスマホとか今まであった消耗品有料化とか、脳みそ入ってねぇんだろそうなんだろう?

あと、システム周り縛っておいて何が「ゲームの本質的な楽しさは変わりません」だコンチクショウ。

Bダッシュできないマリオが楽しさ変わらねぇか?

アイテム持てないドラクエが楽しさ変わらねぇか?

システム的に出来るべきことが出来ない状態を提供して、何が楽しさが変わらないだ。

そんなに基本無料って言葉が使いたいか?

一気にキ○チ臭い集金体勢にしやがって。

万全にストレス無くゲームを楽しめる環境作りが提供出来ないなら基本無料なんておためごかし言ってないでグ○ーとかモ○ゲーで子供騙して詐欺で訴えられてりゃいいじゃないこの下衆野郎。

どう考えてもこれ、PS○2じゃなくてP○U2だよね?

しかもP○Uの方はβテスト超面白かったからね?

その後の小出しやら根本システム設計のアレやらコンシューマ機に足引っ張られて満足なアップデート出来なかったりとかで死んだだけであって。

あっちは単純に「設計・ボリューム不足、他でゲームとしてつまらなかった」から死んだんだよね。

で、現状のこっちは「ゲーム以前の問題で死産っぽい流れ」だからね?


「あーあー、他のゲームがもうちょい楽しいんだったらなぁ・・・現状のまま行くなら、良くてP○Uの代わりくらいにしかなれないぞっと」

<塔>の私刑台に腰掛けて足をブラブラさせつつ黄昏る自分。

ああ、このゲームは他のようにならないでおくれ、と願わずには居られない。

うん、そうだよ、自分にはこのゲームがあるじゃないか。

マゾいしグロいけど、かなり愉快にハッチャケられるよ!


「ま、妄想内にのみ存在する愉快痛快鬼畜ゲームだがのぅ」

「メタんな! 悲しくなるから!」

振り向きざまに、自分は声をかけてきた彼にツッコミを入れる。

普段は自宅の<研究室>から出ても来ないお人が、よりにもよって<塔>最上階にまでやってきている異常。

すわ、何かあった?


「いや、ただ単に息抜きの散歩じゃわいな」

ずっと同じ生産やら研究やらのメニューと睨めっこじゃと目がやられるわい、とばかりに、彼は<塔>からの展望を楽しんでいる模様だ。

そんな彼・・・昔どっかに書いた覚えがある<博士>その人・・・は、薄汚れた白衣(見た目はそうだが実はパワードスーツ。 レザードの黒革ツナギのハイエンド版みたいな感じ)を風にたなびかせつつ伸び一つ。

懐からタバコを取り出すと、口に二本くわえてライターで同時に火をつけた。


「ふぅ、タバコはやはりカクテルで吸うもんじゃのぅ」

よくよく聞くと、ボイスチャットの合間合間に煙を吐き出す音がする。

きっとリアルでもモニタの前で鼻から口から混合煙を吐きちらしているのだろう。


「自分、今まで生きてきてそんな事聞いたの爺さんだけなんだが」

調べりゃ出てくるのかね、そんな吸い方。

自分、タバコはやらないんでよくわからんのだが。


「狭い世界を生きてるのぅ。 そんなんだから彼女の1人も出来んのじゃ」

ごはぁー、と、ニコチンブレスを吐きつつ毒も吐いてくるこのクソ老害め。


「ほっとけ! もしくはいい子紹介して! ただしこの前みたいにひ孫の幼女とか薦めたらローキックじゃ済まさん」

まだ3歳の子を推すとか、頭膿んでるだろう?

どうじゃ、かわいいもんじゃろう、と三時間ほど自慢された苦痛を忘れる自分ではない。

いや、写真可愛かったけどさ。

爺さん語彙が少ないから短い時間で延々と同じ言葉がループするんだわ。

最後のほうだと最初の一音でその後がわかるようになるのでその都度言葉かぶせて潰してたわ・・・うっわ、自分で言っててなんだけど、なんて酷い聞き手だ。


「で、今日はいつも一緒にいる鉄狂いはおらんのかの?」

きょろきょろと周囲を見回す博士。

ちなみに彼の言う鉄狂いとは、ぶっちゃけサブリーダーその人である。

精密生産解禁後金属、主に鉄系の生産活動に重きをおいた彼につけられたあだ名である。

つけたのも使ってるのもこの爺さんのみであるが。


「あー、別にいつも一緒ってわけでもないんだけどねー」

物作るときは案外駆り出したり駆り出されたりするので、セットなイメージが付くのもおかしくはないけれどもさ。

サブリーダーサブリーダーっと、確か今日は・・・あっれ?


「なぁ爺さん、たしか同士は、今日論文発表だかで大学って言ってた気がするんだけど?」

自分のその一言に、爺さん固まる。


「え、な、あ・・・そ、それは明日の予定では?」

超うろたえる爺さんの姿と声を見るに、どうやら演技でなく素で日を間違えていたらしいな。

なぁ、サブリーダー曰くの<老害>様や?


「同士曰く、「折角の休日の中途半端な時間に発表会設定しやがってあの爺。 あ、そういえばこの日って四月馬鹿なんだね・・・まさか、今からウソ発表会の仕込みなんじゃ」とかって言ってたのを自分は記憶しております」

同士サブリーダーと同じ大学勤務の、コチラの<博士>。

犬猿の仲として一部で有名な彼らであるが・・・まぁ、噂と現実は若干違うんだけどね。


「どどどど、どうしようマズイぞワシこのまま入院とかして緊急回避したほうが良いのでは?」

鉄狂いに怒られる、超凹まされる、と慌て出す爺さん。

・・・本気で忘れてたのか、この人・・・。


「ひとまず、気づいたんなら電話でもかければいいじゃない。 流れからして悪いの爺さんなんだし、結果はともかく謝るべき」

ほれ、さっさと掛けれー、と促す自分に、爺さん猛反発。


「嫌じゃ! 絶対嫌じゃ! 何でワシがアヤツに頭を下げねばならん!」

「いや、悪いことしてるんだから謝ってさっさと大学行けよ」

「わ、若造の分際でワシに指図する気か!?」

「若造に指図されるレベルの自分のゴミさを省みてから物を言え老害」

そんなやり取りをしつつ、自分は携帯電話をポパピプペーッと。


「もしもし? あ、忙しい所ゴメンね、実はカクカクシカジカなんだけどさ。 ああ、別段体調不良とかじゃないから心配なさそうよ・・・え、携帯電話を研究室に忘れてってる? あーあー、了解、大学行くよう伝えとく」

通話終了。

ミッションコンプリート、何かくれ。


「なんじゃ!? なにをしておった? まさか、売ったのかこのワシをッ」

「爺さん、ちと黙れ。 さもなくば同士にアレコレソレと3つほどバラすぞ」

「ぐぬぬ」

「うっし、んじゃ話すけど、今同士に電話かけた。 爺さん携帯大学に忘れてってるから連絡取れなくて焦ってたぞ、何かあったのかって。 これから大学に行くよって伝えといたから、さっさと身支度して大学行きなー?」

そんなこんなで、若干の逡巡はあった様子であるが、ウロウロしていた<博士>の姿が消える。

ログアウトしたようだ。


まったく。

世話のやけるお爺ちゃんだこと。

自分はチョイとニタニタしながら、和んだ心のままに。




「実は痴ロリンって男の娘なんだぜ。 あ、ちなみに自分の中の人って女なんだぜー、ク○ニしろオラァ!」

ウソが許される時間帯まで、USO800を撒き散らすのであった。

後日、適当こいた代償として堀に撒かれるまでがテンプレ。


「先日は義父が手数をかけて申し訳ない」

いつになく改まった口調でサブリーダーに頭を下げられたのは、まぁ。


テンプレ外かもしれない。

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