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オレンジ色に染まる彼女

作者: 秋葉竹



  


いつも、そう。



夕日のオレンジ色に

彼女が染まるのを

ただ視ていることが、好きだった


彼女の愛、


が欲しかったわけではないなんて

嘘をつくのはもうやめる


なにに憧れたのか、

なにが間違っていたからダメなのか、


わからないまま

彼女がオレンジ色に染まるのを

視ることだけは

ずっと、好きだった。


叫びだしたい衝動が

芽生えるたびに

叫びだしたい衝動を

殺しつづけている

泣きつづけながら。



ただ、光だけが

間違えることなくこの街を今も

照らしつづけていてくれるから

地平の果てからいつかは

喜びや幸せも

この街にたどり着いてくれる


夢でてきたソフトクリームを

自由の女神のかざすトモシビみたいに

掲げて

この夏は

生きている


いまも、そう。


いつも、そうだった。



夕日のオレンジ色に

彼女が染まるのを

ただ視ていることが、好きだった






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