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詩❲恋愛❳

夜が溶けていく

作者: 日浦海里
掲載日:2023/01/06

その冷たさで

空気も

音も

凍りついていて

まるで時間までもが

止まってしまっているかのような

そんな静寂の時間


空に散りばめられた

輝く宝石たちが

最後の煌めきを放ちながら

色付き始めた空の向こうに消えていく

そんな物悲しい時間


全てを呑み込んでしまった

夜空の黒が

その身に溜め込んだ温もりを解き放ち

世界を包み込もうと

熱の色を帯びていく

そのわずかな時間


微睡みの中で

伝わってくる振動

微かに響いてくる鼓動


忍び寄るように

触れる冷気も溶かすように

包み込むような柔らかな温もりが

光が夜空に届くより早く

凍りついた世界を溶かしていってしまう


触れられるほどに側にいる

独りじゃない

ただそれだけの夜明け前


意識ごと溶け落ちそうな

幸せとまどろみの中で

「大好きだよ」

と一言だけ

あなたの耳元で囁いた


おやすみなさい

いい夢を

抱きしめたりはしない

抱きしめられたいから

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― 新着の感想 ―
[良い点]  とけていくのは身も心も♪
[良い点]  夜に温もりが失せたのではなく。  夜に温もりが閉じ込められているという、描きかた。  温もりも、夜のあいだは、眠りについているものなのか。  だから、ぼくらはそのぶんの温もりをもとめ…
[一言] タイトル・本文・あとがきと、いずれもすごく好みです。夜「に」溶けていくのではなく、夜「が」溶けていくのですね。とてもロマンチックだなぁと思いました。 大好きなひとと過ごす時間はなにものにも代…
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