題四話Bコース
「今回は見送ろうぜ。絶対やばいって死ぬってマジで」
ハンサム岡崎は焦りながら言い出した。
「確かに相手は思ったより多そうだ。今日は様子見ということにしようではないか」
「局長、それでよろしいのですか?私は納得できません」
副長が非難の声をあげてきた。
「ああ。言った通りだ。今日は様子見にする。慎重に行った方がいい」
副長は納得言ってないようだった。明らかに不満そうだった。
「仕方ないであろう。相手は我々よりも遥かに多い。策も無く飛び込むのは丸腰で虎の穴に飛び込むようなものだぞ」
「し、しかし、ですね」
副長は尚も噛み付いてきた。副長にしては珍しかった。それだけこのIKEDAYA襲撃に掛けていたのか。不憫なやつめ。
「とにかく今日は待つんだ。必ず機会を設けて再度襲撃をするつもりだ!」
少し語尾をあげて威圧するように俺は言った。
「わ。わかりました。さ……。局長がそう言うのでしたら従うことにします」
副長はしぶしぶ引き下がった。
「そうか。そうか。副長ならわかってくれると信じていたよ」
俺たちはそういうことにして自分たちを納得させることにした。
「おまちどうさま」
ひげ店長がパフェを運んできた。
「今日は新鮮組結成の親睦会としよう。皆でパフェでも突こうではないか」
俺たちはパフェで舌鼓をし、大いに語り合った。その後俺たちは再び結集を誓って解散した。
俺たちは結果、悪を野放しすることになった。その後再び新鮮組を結成することはなかった。
ジ・エンド




