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1話{ワーストコンビ}

小説デビュー!

とある高校の教室にて。


『蘭!お前はまた0点だ!』


その教室内の生徒は大爆笑だ。


どうやらテスト返却の日だった様子。


さらに教師は続ける。


『お前はなにをやってもダメな奴だな・・・』


蘭は下に俯いたままただじっとしていた。


恥ずかしさと悔しさで顔を上げられないんだね。


後ろにいる生徒がやじを飛ばす。


『俺がカンニングさせてやろうか?』


そう言ったのはクラスで成績ワースト2位の瞬だ。


ワースト1位はもちろん蘭だ。瞬とは小さい頃からの付き合いで親友である。


『ちょっと!やめてよ!もう!』


蘭は恥ずかしそうに瞬を注意した。


クラスはまた爆笑した。


教師は腹を抱えて笑っていた。


蘭は高校3年生になったばかり。


放課後はいつも瞬とゲームセンターに遊びに行って、帰りはファミレスに寄って将来を語り合うのがお決まりのようだ。


そんな変わらない日常があってそれはとても幸せなようで、退屈なようで。


でも今日は違ったんだ。


『なぁ それにしても今日の松崎はウザかったよな~ あそこまで言う事ねぇよな~』


と瞬はテスト返却の時の事を言う。


松崎とはテストを返却してきた教師の事だ。


『仕方ないよ。 でもみんなの前でああいうのはちょっと嫌だったな・・・』


蘭がその時の事を思い出したのか、少し暗くなった。


『そうだ! 今から松崎の車荒らしに行こうぜ!クラスのワーストコンビを怒らせるとどうなるか思い知らせてやろうぜ!』


瞬は革命的な発想をする人物のようだ。


『えぇ! でもそんな事してバレたら僕たち退学・・・』


蘭の顔は青ざめる。


『びびんなって!バレなきゃいいのさ!バレなきゃ!まぁ少し荒らすだけだよ!付き合えよ!』


瞬はびびるどころかワクワクしている。


『もう・・・ 危ないって思ったら僕速攻引き揚げるからね・・・』


『そうこなくっちゃ!じゃいこーぜ!松崎ん家!』


『えっ!ちょっと!学校じゃないの?』


『ふふん 今日の松崎は早番。 今頃家でふて寝でもたれてんじゃねー?』


『学校じゃなくて家!?やばーい!!』


『まぁまぁ 楽しく行こうぜ!!』


二人は自転車で松崎先生の家まで向かった。


途中で蘭は夜空を見上げた。


『ねぇ瞬 いま花火みたいなの空にでなかった?』


『ん? 近くで花火大会でもやってんじゃね? 後でいってみっか』


『うん・・・』


そうして蘭と瞬は松崎邸宅に到着した。


『ニシシシ・・・ あいつこんな良い家住んでるのかよ さすが名門私立高校の教員だぜ』


瞬はずうずうしく松崎邸宅のガレージに自転車を置いた。


『ほら蘭!ぼうっといてないでここにチャリ置いとけって!』


『あ ごめん・・・ それにしても、こんな大きな家住んでるんだね・・・』


『正直俺もびっくりしたぜ こんな立派な家だとセキュリティーも頑丈なんだよな』


瞬はそう言いながら、防犯カメラを遮りながら邸宅に侵入した。


『コソコソ(おい蘭!ぼさっとしてないで早く来いよ!こっちこっち)』


『うん・・・(なんとザルなセキュリティーなんだか・・・)』


そして目的の車の場所にたどり着いた。


『さっすが金持ち!こんな高級車乗り回してるのか! そりゃこんな奥にしまうわな~』


松崎先生の車は1500万円相当の高級車だ。


『で どうするの?瞬』


『ふふん・・・ こうだ!』


瞬は片手にもっていたレジ袋から生卵のパックを取り出した。


『まさか瞬・・・ それは・・・』


『そのまさかだ!』


瞬は次から次へと生卵を車へ投げた。


『ふぅ~  気が済んだ~ お前はやらないのか?蘭』


『・・・ 一発だけ・・・』


松崎先生の車はべったべったの真っ黄色。


ゴジラかなんかが吐いたゲロを受けた車の様だ。


そうして二人の復讐が終わり帰る時、


『コラッ!!!!君たちここで何をしている!』


松崎邸宅を警備しているSECOMの人達が片手にライトを持ってやってきた。

なんとか続けて行こうと思います。


多分更新時間は深夜   不定期

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