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ただ微笑んで

作者: 緑僧

あなたがこの世を去った日

私が23歳だったあの日

私は光を亡くしました

あなたという光を亡くしました

電話がなります

私はとります

その時私が電話をとらなければ

悲しみに襲われることはなかったのでしょうか









私は車で向かいます

あなたの元へと向かいます

吐き気を覚えつつ車をとばします

23といういい歳ながら

私は人の死というものに立ち合ったことがありませんでした

私は車をとばします

最愛の人の元へと向かいます









白い白い白い部屋なにもかもが薄暗く、白い白い白い部屋あなたはそこで横たわる

ドラマで観たような

白い布を顔にのせて









私は泣くのでしょうか鳴くのでしょうか

突然消えた者に涙を浮かべるのでしょうか

ただかけているものが認識出来ずに

私はそこに立ちます

私が彼が居ないと感じたのは

お葬式の終わった後でした

しかし居ないと感じても

泣けないのはどうしてでしょうか

鳴けないのはどうしてでしょうか

嘆けないのはどうしてでしょうか

泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け泣け

ドウシテ

ワタシハ

ナケナイノデショウカ

狂った頭で考えました

答えは当然でませんでした












あなたが居なくなった日から20日

私泣いてません

綺麗だねといわれた腕に

無数の線がはいります

それが私の支え

今の私の支え

心がキシリと音をたてました










むかしむかし

あるところに男と女がいました

25歳で結婚予定で

子供はたくさんつくろうね

大きな家をたてようね

たくさんの夢がつまっていました

男はシニマシタ

女はクルイマシタ
















あああああああああああああああああああああああああああ




わたしは病院にいました

あなたはシニマシタ

わたしは病院にいました

あなたのもとへとも飛べずに

わたしは病院にいました










あなたが居なくなって1年が経った頃

わたしははじめて鳴きました

声をあげて泣きました

嘆きました










あなたが居なくなった日から多大な時が過ぎました

あなたが照れて奪ってくれなかった私の純血は今もそのままに

只悲しみも古ぼけて逝きます

私が死んだら星になるのでしょうか

神の妻になるのでしょうか

どちらでも私は死を選びます

あなたの隣で只隣で寄り添っていたい

あなたの微笑みのしたで眠りたい

あなたは23歳私はもうお婆さん

こんな姿を見たらあなたは軽蔑するのでしょうか

笑うのでしょうか

只そっと傍においでと一言

それだけで私は

私は










私の命が終わります









私の時が終わります









私は









私の時を生きました







こんな私を







只あなたの傍において下さいね





久しぶりの更新です。やっとテスト終わりました

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